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ガッシャーブルム
   T峰、U峰全員登頂に成功

ガッシャーブルムT・U峰登山隊は、学生時代に学生のみによるヒマラヤガングスタン全員登頂を成功させ、
世界第二位の高峰K2に最年少で登頂し、マナスル、リャンカンカンリ登頂を成し遂げた高橋和弘隊長ら
6名で編成され全員が20代という若々しいメンバーで構成されました。
 登山隊は5月14日に出発し、長大なバルトロ氷河と支流の南ガッシャーブルム氷河をさかのぼり6月2日、
5100m地点にベースキャンプを設営して本格的な登山活動を開始しました。まずルート上で雪崩の危険
が少ないガッシャーブルムU峰に挑みました。レート上に3つのキャンプを設営し1ヶ月あまりでアタック体勢
が整い、7月10日に登頂に成功しました。翌日に全員ベースキャンプに戻り、1週間悪天もあり休養をとりました。
 そして、7月20日からT峰を目指し登山活動を再開しました。7月中に第2キャンプを建設し順調に進行して
いきましたが、8月に入り安定した天候が崩れだし、視野も利かない悪天候に見舞われました。8月4日に頂上
アタックをしましたが視野不良で7700m地点で引き返しました。その後も悪天候が続き停滞を余儀なくされまし
た。辛抱強く待った8月13日、好天をチャンスと捕らえてアタック、午前7時40分に頂上に立った。
 ガッシャーブルムは「輝く壁」という意味の秀麗な鋭鋒ですが、後半戦は体力勝負と悪天候に耐えぬいた
粘りを見せ8000m峰連続登頂という輝かしい栄冠を勝ち取ることができました。
 登山隊員の平均年齢が25歳」という若いメンバーでありましたが、抜群のチームワークで難関を突破しました。
これで8000m峰全座制覇へ大きくステップアップしました。それと同時に炉辺会の次代をになうニューヒーロー
が誕生したエクスペディションでありました。<炉辺No134号より>