1日目 |
2日目 |
「そうだな…目覚ましにもなるし、悪くないかな」 由織さんの提案に、僕はそう答えた |
深景さんの言葉を受けて、俺はきっぱりと言った。 「海は、静かな方がいいよ」 |
「へぇ、そういう水着でもオッケーなんだね」 治美ちゃんの格好を見て、俺は意外そうに言った。 |
「ちなつちゃんも、日焼け止めを塗っておいた方がいいんじゃないかな」 |
しかし服の方はと言えば、もう汗でぐっしょりだ。 そこでどうせ汗をかいたついでだと、僕はもう少し 炊事場を見て回ってみることにした。 |
3日目 |
そう言えば、「花には、育てた人の人柄が現れる」って聞いたことがあるな 僕はそんな話を切り出して、言い繕った。 |
「今日は特別暑くなりそうだし…実はどうしようか、ちょっと迷ってるんだ」 |
「そうだな、たまにはひと汗かいてみるかな」 鈍った体を動かすのにも、ちょうどいい機会だ |
僕はさりげなく、彼女に言ってみた。 「奈緒ちゃんと同じペアになれてよかったよ」 |
ここで僕には、ひとつの作戦があった。 伊藤くんの方を狙って、サーブを打ち上げる。 |
二度あることは、三度あるとも言う。 僕はポジションから動かず、サーブを待ち受けた。 |
4日目 |
「ところで奈緒ちゃんは、家で何か飼ってる?」 僕は何気なく、そんなことを訊ねてみた。 |
しかし…。 僕はまだ、その宿題の答えを見つけていなかった。 |
今からサッと入れば、間に合うな…。 僕は洗面器を小脇に抱えて、部屋をあとにした。 |
せっかく、こうして深景さんが考えてくれたんだ。 僕もそれに応えて、ちょっと本気になって考えた。 |
5日目 |
「いや、悪いけどそれは出来ない」 気がつくと僕はそんなことを口走っていた。 |
「……!!」 そのとき僕は、自分自身の気持ちに愕然とした。 |
「ふう…」 僕はひとつ息を吐き、ひとまず気を落ち着けた。 |
そして僕はとりあえず手始めに、寮の近くから順番に探して行くことにした。 |
しかし、ここで奈緒ちゃんの身体を求めることには、 どうしても抵抗感があった。 「ごめん、それだけは出来ない…」 |
6日目 |
奈緒END |
1日目 |
2日目 |
「そうだな…目覚ましにもなるし、悪くないかな」 由織さんの提案に、僕はそう答えた |
そうだ…あの場所に行ってみようか。 僕はそう思い立ち、少し寄り道することにした。 |
深景さんの言葉を受けて、俺はきっぱりと言った。 「海は、静かな方がいいよ」 |
「ああ、やっぱり水着があるのはうらやましいよね」 ふたりの姿を見比べながら、改めてそう言った。 |
「こんがり小麦色に焼けたちなつちゃんっていうのも見てみたいな」 |
…さてお役ご免になったことだし、風呂に入ろう。 僕は炊事場に背を向け、寮の中に戻った。 |
3日目 |
そう言えば、「花には、育てた人の人柄が現れる」って聞いたことがあるな 僕はそんな話を切り出して、言い繕った。 |
「今日は特別暑くなりそうだし…部屋でゴロゴロする予定でいるんだ」 |
「我慢せずに、僕に何でも頼んでいいんだからね」 僕はそう言って優しくあやすように、ちなつちゃんの頬に手を添えた。 |
「ええ、じゃあそうすることにします」 僕は管理人さんと別れ、食堂の方に向かった。 |
4日目 |
この子のことだ…きっとさっきのように断っても、 僕に譲ろうとするに違いない。 「じゃあ、僕がもらってもいいかな?」 |
本当にちなつちゃんは、疲れ切っているようだ。 「仕方ないな、下までおんぶしていってあげるよ」 |
今からサッと入れば、間に合うな…。 僕は洗面器を小脇に抱えて、部屋をあとにした。 |
5日目 |
似合っているかと訊かれれば、似合っているだろう。 「うん、ちなつちゃんらしくていいんじゃない」 |
こうなっては仕方ない、隠さずに言ってしまおう。 「ああ、実はちなつちゃんの事で相談されたんだ」 |
6日目 |
治美ちゃんの、妹を思う気持ち。 その本物の優しさには、僕も応えてあげたい。 |
だから僕は迷いを断ち切って、きっぱりと言った。 「いや、もう会えないよ」 |
「わかったよ、ちなつちゃん」 ちなつちゃんの健気な気持ち。 僕は改めて自分の気持ちを顧みた上で、その想いに、 応えてあげたいと思った。 |
ちなつEND |
1日目 |
2日目 |
「そうだな…目覚ましにもなるし、悪くないかな」 由織さんの提案に、僕はそう答えた |
その海を横目に見ながら、寮までの道をたどった。 |
深景さんの言葉を受けて、俺はきっぱりと言った。 「海は、静かな方がいいよ」 |
「ああ、やっぱり水着があるのはうらやましいよね」 ふたりの姿を見比べながら、改めてそう言った。 |
「ちなつちゃんも、日焼け止めを塗っておいた方がいいんじゃないかな」 |
しかし服の方はと言えば、もう汗でぐっしょりだ。 そこでどうせ汗をかいたついでだと、僕はもう少し 炊事場を見て回ってみることにした。 |
3日目 |
そう言えば、「花には、育てた人の人柄が現れる」って聞いたことがあるな 僕はそんな話を切り出して、言い繕った。 |
「今日は特別暑くなりそうだし…実はどうしようか、ちょっと迷ってるんだ」 |
「そうだな、たまにはひと汗かいてみるかな」 鈍った体を動かすのにも、ちょうどいい機会だ |
どうやら少しお説教が必要のようだ。 でも僕はあえて、話に乗るフリをすることにした。 |
「ダメだ。君が返すまで絶対に通さないからね」 しかし僕もあきらめず、きっぱりと言い切った。 |
4日目 |
しかし無理をしては、症状が悪化するだけだ。 「いや、でも無理せずに下山したほうがいいよ」 |
「いや、この先はあんまり話したくないなぁ」 僕はありのままを話す事に、抵抗感を覚えていた。 |
今からじゃ、ゆっくり入ってられないな…。 僕は籐椅子を揺らして、しばしの時間をつぶした。 |
せっかく、こうして深景さんが考えてくれたんだ。 僕もそれに応えて、ちょっと本気になって考えた。 |
5日目 |
「どうも信用できないな…僕が預からせてもらう」 |
6日目 |
「つぐみちゃん、もういいんだ…」 僕は後ろから、彼女を抱きすくめていた。 |
つぐみEND |
1日目 |
2日目 |
「そうだな…目覚ましにもなるし、悪くないかな」 由織さんの提案に、僕はそう答えた |
そうだ…あの場所に行ってみようか。 僕はそう思い立ち、少し寄り道することにした。 |
「わかった、青だ」 僕は直感を働かせ、即座にそう答えた。 |
「へぇ、そういう水着でもオッケーなんだね」 治美ちゃんの格好を見て、俺は意外そうに言った。 |
「ちなつちゃんも、日焼け止めを塗っておいた方がいいんじゃないかな」 |
…さてお役ご免になったことだし、風呂に入ろう。 僕は炊事場に背を向け、寮の中に戻った。 |
3日目 |
そう言えば、「花には、育てた人の人柄が現れる」って聞いたことがあるな 僕はそんな話を切り出して、言い繕った。 |
「今日は特別暑くなりそうだし…部屋でゴロゴロする予定でいるんだ」 |
「あの、ところでそのボウルは…?」 管理人さんの手元に目を留めて、僕は訊ねた。 |
しかしまあ、所詮は子供のすることだ。 そう思い、今回はお咎めなしで見逃すことにした。 |
4日目 |
…またあの子は、あの場所にいるのかな。 僕はそれを確かめに、裏手の林の方へ足を向けた。 |
きっとまた岬へ『海の詩』を聞きに行くのだろう。 僕はそのまま、彼女の背中を見送った。 |
「どうして由織さんは、ここでお手伝いさんとして、働こうと思ったんだい?」 |
最初から、先が見えているゲームなど面白くない。 そこであえて、ババを引いてあげることにした。 |
今からサッと入れば、間に合うな…。 僕は洗面器を小脇に抱えて、部屋をあとにした。 |
せっかく、こうして深景さんが考えてくれたんだ。 僕もそれに応えて、ちょっと本気になって考えた。 |
「さあ…なんだろうな」 |
「でも、あのカメってお姫様だったらしいよ」 そう言って、僕は以前聞いた話をした。 |
5日目 |
「ハッピバースデ〜、とぅ〜ゆ〜」 みんなの音頭をとって、僕は軽い調子で歌った。 |
「ははは、やったな由織さん」 僕はお返しとばかり、由織さんをくすぐり返した。 |
僕にとって由織さんは、大切な人だ。 出来る限り、いたわってあげなくてはならない。 |
6日目 |
由織END |
1日目 |
2日目 |
「そうだな…目覚ましにもなるし、悪くないかな」 由織さんの提案に、僕はそう答えた |
そうだ…あの場所に行ってみようか。 僕はそう思い立ち、少し寄り道することにした。 |
「じゃ、じゃあ…緑だ」 しばらく考えた末に、僕はそう解答した。 |
「へぇ、そういう水着でもオッケーなんだね」 治美ちゃんの格好を見て、俺は意外そうに言った。 |
「ちなつちゃんも、日焼け止めを塗っておいた方がいいんじゃないかな」 |
…さてお役ご免になったことだし、風呂に入ろう。 僕は炊事場に背を向け、寮の中に戻った。 |
3日目 |
そう言えば、「花には、育てた人の人柄が現れる」って聞いたことがあるな 僕はそんな話を切り出して、言い繕った。 |
「今日は特別暑くなりそうだし…部屋でゴロゴロする予定でいるんだ」 |
「あの、ところでそのボウルは…?」 管理人さんの手元に目を留めて、僕は訊ねた。 |
しかしまあ、所詮は子供のすることだ。 そう思い、今回はお咎めなしで見逃すことにした。 |
4日目 |
…またあの子は、あの場所にいるのかな。 僕はそれを確かめに、裏手の林の方へ足を向けた。 |
「雫ちゃん!」 その背中に向かって声を掛け、呼び止めた。 |
「雫ちゃん、その頭巾似合ってるね」 何気ないつもりで、僕はそんな感想を漏らした。 |
ごめん、じつはちょっと行きたいところがあるんだ。 僕はそう言って由織さんからのお誘いを断った。 |
「なら、僕と話しているときはどうだい?」 僕はそう訊ねかけてみた。 |
「……」 何気なく、手元にあった松ぼっくりを放り投げた。 |
今からサッと入れば、間に合うな…。 僕は洗面器を小脇に抱えて、部屋をあとにした。 |
いったい何をしているんだろうか? 興味を持った僕は、スリッパのままで下に降りると、 雫ちゃんの背中に向かって話し掛けた。 |
僕はふと思い浮かんだことを、口にした。 「いあ、それだけの理由だけじゃないと思うよ」 |
5日目 |
きっと雫ちゃんは、あの場所にいるに違いない。 そんな予感がした僕は、寮の表へと出た。 |
「でも、お兄さんとの約束はどうするんだい?」 そんな雫ちゃんを、僕は言い咎めた。 |
いや…雫ちゃんは、きっと来てくれるはずだ。 僕はそう信じ、このまま砂浜へ向かうことにした。 |
6日目 |
雫END |
1日目 |
だったらそのまま続けてくれ…。 |
2日目 |
「ああ、やっぱり水着があるのはうらやましいよね」 ふたりの姿を見比べながら、改めてそう言った。 |
「ちなつちゃんも、日焼け止めを塗っておいた方がいいんじゃないかな」 |
3日目 |
そう言えば、「花には、育てた人の人柄が現れる」って聞いたことがあるな 僕はそんな話を切り出して、言い繕った。 |
「今日は特別暑くなりそうだし…部屋でゴロゴロする予定でいるんだ」 |
僕はさりげなく、彼女に言ってみた。 「奈緒ちゃんと同じペアになれてよかったよ」 |
ここで僕には、ひとつの作戦があった。 伊藤くんの方を狙って、サーブを打ち上げる。 |
二度あることは、三度あるとも言う。 僕はポジションから動かず、サーブを待ち受けた。 |
しかしまあ、所詮は子供のすることだ。 そう思い、今回はお咎めなしで見逃すことにした。 |
どうやら少しお説教が必要のようだ。 でも僕はあえて、話に乗るフリをすることにした。 |
「ダメだ。君が返すまで絶対に通さないからね」 しかし僕もあきらめず、きっぱりと言い切った。 |
4日目 |
…さて今日は、朝の海でも見に行くとするかな。 時間もまだあるからと、僕は松原の方へ向かった。 |
最初から、先が見えているゲームなど面白くない。 そこであえて、ババを引いてあげることにした。 |
今からサッと入れば、間に合うな…。 僕は洗面器を小脇に抱えて、部屋をあとにした。 |
5日目 |
6日目 |
深景END |
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