◇自転車男◇
(2005/7/26)
台風接近中の中、なんとバイクに出た疾風怒濤。
鹿屋で台風接近中に積極的にバイク出てたころの血が騒ぎはじめたか。
平地にも関わらず、まさに止まってしまいそうなくらいの強烈な向かい風、
まさに羽根が生えたかのように飛ばせる強烈な追い風。
突如襲ってきて体をバイクごと持ち上げる強烈な横風。
さらに視界を奪う水の幕とスリッピーな路面が容赦なく俺を倒さんと牙をむく。
どれもこれも、晴天の時には味わえない感覚。
結構危ないけど、技術を養ったり感覚を掴んだりするのに結構役に立つ、台風ライド。
今回の台風はメディアが伝えているほどではなく、まったくもってたいしたことなくて、
道行く人もふつうに傘さして歩いてるぐらいで。
バイク乗ってても強烈に風に煽られることはなかった。
大型だけど勢力はかなり弱いみたいだ。
台風が来ると喜ぶのが、サーファーのみなさん。
平日でも浜にはたくさんのサーファーがひしめきあい、ウェットスーツに自転車や原付といった男が道を闊歩。
晴れた週末なんかは、水着のお姉ちゃんが極ふつうに国道を歩いてるような状態のこの近辺。
今日はこんな天気で結構な高波。腕利きのサーファーが繰り出していました。
でもね、調子に乗って出てきちゃうだけの人もたまにいるみたいで、
今日は雨にびしょぬれになってたお姉ちゃん二人組に遭遇。
しかも、
なんか泣きそうになってるよ!
すかさず声をかける俺!
「だいじょうぶですか?どうしたんですか?」
バイクにまたがったまま、左上から右下に向かってかっこよくサングラスをはずす俺。
仲間とはぐれてしまったあげく、携帯が濡れて使えなくなったんだそうな。
俺も携帯持ってきてなかったので、途中で見かけたら伝えておきますよと告げて、ペダルを踏み込む。
いやぁ、雨中ライディング、やっぱりいいですねぇ!
思わぬ出会いがあったりして、こうやってネットに書き込んで、みんなに励ましてもらったりアドバイスもらったり、そして後日自宅にお礼のエルメスのソーサーとカップが届いて、、、あの話は現実にあったのかもねぇ、まいったねぇ!!!
なんて思いながら、海際の国道を雨風切って走ってると、
300mも走らないうちに、サーフボードを持ってはぐれていたもう一方の二人に会うことができた。
信号待ちがなかったら分からなかった...歩道のほうからそれらしい会話が聞こえてきて、運良く。
でも。
ちっ、男かよ!!!
ってことは、さっきのお姉ちゃん二人組は、こいつらのツレってか!!
「あっちのほうにいましたよ、あまり離れてないところに」
礼を言って歩き始める男二人と、バイクでそのまま帰路につく男一人。
はぐれてたのがどっちもお姉ちゃんだったら、最初の二人組のほうに「もうすぐ来ますから」「もうすぐ合流できますから」「だからもう泣かないで」と伝えるために、丁寧にも連絡しに戻っただろうけどな!
やれやれ「いい人」やっちまっただけだったぜよ。
そんなうまそうな話、あるわけないってねぇ。。。
俺っていつもこんな。。。
素でそういうキャラクターな自分が、
ほんと好きです。
まぁいいんだけどね、べつに好みのタイプのお姉ちゃんじゃなかったし、
べつに女に困ってないし!!!
帰り道、こころなし、がんばって飛ばしまくってた自分が恨めしい。
ふっ、いいのさこれで☆
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