◇初の原著論文◇
(2002/10/28・31)(2003/4/2)

Abstract。 2002/10/28

「要約」。
研究論文では普通英語で書いて、論文の冒頭に載せるものだ。
俺は今日、実質初めて、アブストラクトを英語で書いた。

論文のアブストラクトには、いろいろな細かい決まり事がある。
日本の研究者は、相当の先生でもネイティブの人に一度は見てもらうそうだが、
初めて書いた俺のそれは、多分間違いだらけ。
明日、先生に校正してもらうが、真っ赤になって返ってくることだろう。
ほんとにこれ、慣れと経験と勘が大切らしい。

初めての英文ということで、最初は日本語で書いてそれを英訳する形をとったのだが、
大概の研究者はいきなり英語で書き始めるらしい。
日本語をもとにすると不自然な英語になってしまうというのが最たる理由らしいが、
初の英文は絶対不自然になるはず、と開き直って日本語から書いた。
しかし先日、その日本文も校正を受けてしまった俺
俺は、日本語も、だめなのか??

英訳をやっていて、初めは結構楽しかった。
でもだんだんと思うようにいかず、既成表現を探すべくいろんな学術雑誌を蒸し返す。
集中力が切れ始めた頃には、お気に入りのスープはすべて飲み尽くし、
爪を噛むもんだから爪はぼろぼろになり、ため息は何回ついたことだろうか。


厳しい、厳しすぎる!!

中学の頃から、もともと英語は苦手なのだ。
数学に至っては小学校の頃から苦手意識が強い。
なのに俺は、どうしてこんな方向へ進んできたんだろう。
論文には英語が必出、書くにも読むにも。
分析統計や理論の理解には、数学が必須、少なくとも高校レベルの。
でも今更悔やんでもしかたない、かな。
うぬぬ、なんとかしてやらないといけないのかぁ...。

なんてことを思いながら、どうにか完成。
後輩にちょっと読んでもらったところ、意味は通じるらしい。
そりゃあまあ、素人が日本語から丹念に書き起こした英語だからな、
日本語的な英語になっているんだろう。
明日、この英文がどうなっているかは、まぁ想像に難くないけどね。

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研究者レベルE。 2002/10/31

先日のAbstract。
結局、先生の大幅な手直しを受け、今日、大学の紀要として提出した。
この、先生の大幅な手直し。
手直しというよりも、完全な作り直し。
ほとんど先生が書いたといっても間違いないぐらいに修正を受けた。俺の書いた部分はほとんど残っていない。
さらに、なんと題目まで変えられてしまったのだ
これ以上の屈辱はない...ほんとに。研究者として。
締め切り日は今日だった。ぎりぎりで持ってくるなと、きつーい一言。
いいかげんこんな仕事進行はもう、やめにしないと....。いつかは声に出して言いたい。

またもや、自作のAbstract、廃却。
俺の研究者レベル、E。(最低評価)


初の原著論文。 2003/4/2

今日、去年の10月に学内紀要に受理された俺の論文の小冊子が、手元に届きました。
俺にとって、初の原著論文。初の研究業績。
内容はともかく、なかなかうれしいもんだね。

ようやくこれでこのHPにも、オフィシャルな論文として俺の研究を載せることができる!

今現在行っている研究とはまったく別の内容で、博士号取得の要件にはなり得ないんだけど、
トライアスロンの心理に関する内容で、決してまがい物でもないので、
かねてからの目標のひとつだった「研究者としてトライアスロンを追求して貢献したい」という俺の願いが、
とりあえずはかたちになった、といえるかな。

さてさて、気になる内容は...。
それは、整理し次第、ホームページに載せます。
まだ予告編しか載せてないけど、近々本編を公開していきます。
おったのしみに☆


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