〜short story〜
日々の暮らしの中で、ママルンの感性が反応したことをとりとめもなく書き綴りました
                                        
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43.パスネット
1000円、3000円、5000円の3種類があるパスネット。
急いでいるときは大変便利なシロモノである。
東京近郊の私鉄及び営団地下鉄に乗るなら、乗り継ぎをしても全て1枚のカードで
済むし、いちいち券売機に並ばなくてもよいというのはとても都合がいい。

でも、プリペイドカードというのは賃金前払いのようなものだから、高額なものは
メリットをつけて欲しい。
例えば、1000円に50円、3000円には150円、5000円には250円
というように、テレホンカード程度でいいのだ。
多分そうすれば、パスネットの拡販にもつながると思うのだが。
NTTだってやっているんだから、この巨大な連携パワーにできないはずがない。

便利だから、サービスつけなくても、みんな買うだけに、やらない!
その姿勢が問題よねー!日頃のお客様への感謝の気持ちを忘れてりゃしない?
な〜んてのはこっちの都合で、ままならない事情があるのかな?

それにしても、どうしてパスネット【子供版】ていうのがないんだろう?
うちも今年から1年生になったんだからさー、ちゃんと運賃払うからさー、
是非作っておくれよー!このままじゃあと1年くらいは・・・(黙)

42.もどる・かえる
それは明らかに、ただのゴミに見えた。
車道を渡るとき、車の通りが途絶えるのを待っていたときに、
私の目に飛び込んできた。
もう少しで踏みそうになってしまったが、ギリギリのところでセーフだった。
暑い日が続いている、ある日の夕方・・・

ゴミ・・・に、手があるの?

10cm四方くらいの、周りがボロボロになった汚いダンボールのように見える
「それ」の端っこの形は、どう見ても「手」に見えた。
でもすっかり干からびていて、かつての形を想像させるものではない。

前を見ると、通りの真中辺に何かをぶちまけたような(潰れたような)跡が
見受けられる。

これだ・・・

幸いグロテスクな姿を見ずに済んだので、私の記憶にはそれほど残らなかった。
ただのゴミ・・・そんな程度だった。

今朝は久しぶりに雨が降った。
毎朝通るその道に行くと、「それ」は雨の水分で「もどされた」姿に変わっていた。
以前認めた手はその形をあらわにし、少し立体的になっていて、
体の柄などくっきりと、かなりグロい「それ」は、紛れもなく「かえる」だった。


41.方角みたいな
通勤で通る道沿いのお宅に表札が出ている。

    「北」

「きた」さんなんでしょうけど、「ぺい」さんかもしれない・・・というのは考えすぎ!?
昔、いたな〜、北 公次(だっけ?)「きた こうじ」くん。
フォーリーブスというグループで、一番人気だった彼、暴露本を出した彼は今何処???

北くんの話はおいといて、表札!
シンプルな縦長の表札に、たった一文字「北」とだけあるので、
これって何?と一瞬思うのだった。
その玄関と表札の方向は「西」を向いているので、
「西」と書き換えたくなっているのは、きっと私だけだよ。
4月1日の早朝に、やっちゃおうかな!


40.最近の給食事情
今日は給食試食会だった。
普段子供たちがどんな給食を食べているのか、1年生の父母に公開してくれる。
5年生が2泊3日の移動教室で不在のときを狙って(食器の関係で)行なわれる。

調布市の給食は給食センターを使わずに全てその学校の手作りというのが特徴らしい。
だし・スープは化学調味料やダシの素は一切使わず、全て鶏がら・豚骨・削り節・昆布・煮干などからとり、
カレーやシチユーのルゥもバターや小麦粉から作るし、ギョウザの皮に至るまで全て手作りらしい。
栄養のことばかりではなく、食材の季節感も考えて献立を作っているとか。
食材も極力無添加のものを選び、食器・器具の洗浄には粉石けんを使用するという徹底振り。
今はアレルギーの子とか、多いから・・・。
ここまでしてくれて、1ヶ月3800円(1〜2年生)は、かなりお得なのかも。

その上、週5日の内、ご飯食2回、パン食2回、麺1回ということで、献立もバラエティに富み、
私たちの頃は(美味しくない)食パン2枚(しかも高学年になると3枚)がイヤでも支給されたところ、
食パンというメニューは存在しなくて、どれも美味しそうなパンばかり・・・揚げパンは健在だ。
当時としては夢のような話だが、ラーメンとかも出るのだ。

今日のメニューは「こぎつねごはん」「棒ギョウザ」「味噌ドレッシングサラダ」「牛乳」。
私たちの頃よりはちょっとメニューが寂しいようにも思えるが、内容は充実している、とのことだ。

「こぎつねごはん」・・・味付けした油揚げを細切りにして混ぜてある。ミツバも入ってたかな。
「棒ギョウザ」・・・・・しょうゆなどをつけないので中の具にしっかりと味付けしてある。
            もちろんギョウザの皮も手作り。
            冷めてからも皮がパリパリしてて、コレは美味しかった!
「味噌ドレッシングサラダ」
         ・・・サラダといえども、熱処理した野菜だ。O−157以降、特に制度が厳しくなり、
            生野菜は出してはいけないそうだ。
            給食室で和えるのもダメで、熱処理した野菜を大きなボールに入れてドレッシングをかけて
            教室に配り、各教室で混ぜて盛り分けるそうだ。
            味噌ドレッシングが結構おいしかった。
「牛乳」・・・・・・・・お約束だ。
            でも私はあまり好きではないので、ごめんなさい、半分残してしまった。
            栄養面では実に優れている和食ですが、どうしてもカルシウムが不足しがちで
            それを補うために「牛乳」は必ずつくそうだ。

「うちの学校のいいところは?」という問いに、子供たちから「給食が美味しい」という答えが上位に出る
というのもわかる気がする。
私たちの頃とずいぶん様変わりした給食だが、いろいろな工夫や配慮がされていて、
今の子供たちは幸せだな〜と思った。
私は主催の学年委員なので、**年振りに給食当番もやってしまった。懐かしかった。

39.ヘアスタイル
最近、会社で気になるヘアスタイル☆ランキング。

5位「麻原彰晃」・・・これもね、見たまんまなんだけどね。
ああいうスタイルの人って、そこそこいるんだと思う。
長い髪を無造作に後ろで束ねているのだ。
でもなぜか彼のことだけを「麻原彰晃」と呼んでいる。
顔や体型まで似ているからだろう。
あんな人が2人といたら、たまったもんじゃないけど。

4位「おじさんおばさん」・・・言葉で説明しきれないようなヒット!
後ろ姿はまさにおばさん、でも前から見るとどうもおじさんらしい。
恐らく自毛であろうその髪は少し茶色っぽく、決して直毛ではない。
特別長いわけでもないけど、決して短くない。
後ろでゴムで束ねると苦しいけど一応アップヘアになる。
そして束ねたことによって出てきた後れ毛を、何本ものピンで留めている。
ピンというのも、昔懐かしい「パッチン止め」まで使っているんだから
これはもう、意識してこのスタイルにしているとしか思えない。
この「おじさんおばさん」は、お尻も大きく、ウエストできゅっとアクセントが
つくくらいしっかりとベルトを締めている。
そのウエストラインがなんとも中年おばさんを想像させる。
そして歩き方も、男性っぽくワシワシと歩くのではなく、
お尻をちょっと振りながら、小股にそそそ・・・と歩くのだ。
この「おばさんのようなおじさん」のことを「おじさんおばさん」と命名し、
毎日会えるのを楽しみにしている女子社員がいるなんてこと、
本人は全く知らないだろう。

3位「金 正日」・・・落ち武者に近いものがあるけど、もう少し短くて
最大のポイントはクセっけなのだ。
やはり額は広く、生え際はかなり後退している。
クセがあるので、残り少ない雑木林は膨張して見えます。
これも、もう少し短く切ればいいのに・・・。

2位「落ち武者」・・・別名:プレデター ともいうらしい。
もうそのまんま、落ち武者。頭頂部はサカヤキのごとく、大地が現れているのに、
耳の上あたりから後頭部を通って反対側の耳の上まではフサフサなのだ。
でもフサフサに留まらず、その部分が長いときている。
風なんか吹くとたなびくくらい、はっきり言って今の私よりも長いのではないか。
その長い部分を束ねもせずにそのままバサっと下ろしている様は、
もう紛れもなく「落ち武者」なのだ。
いっそのことつるつるのスキンヘッドにしてしまえばいいのに・・・。

1位「サインはV!」・・・ある日、会社で私の前を歩いていた人をふと見ると、
その人の頭にはVの字がくっきりと浮かび上がっていた。
「落ち武者」と基本は同じなのだが、落ち武者のように長くしていないのが
せめてもの救いだ。そして後ろから見たその形が普通は丸くなっているところ、
その人はVの字型になっているのだ。
それを見た瞬間から私の頭の中には、♪V・I・C・T・O・R・Y・・・サインはV!♪
のフレーズが流れてやまなかった。
どうしてVなんだろう???・・・謎だ。

38.ニオイの消し方
誰でも自分の体臭(特に汗臭いとか、ワッキーとか)には注意するもの。
でも悲しいかな、嗅覚というのはそのニオイに慣れてしまうと麻痺してしまうらしい。
男性用コロンをプンプンさせながら歩いているあの男性の鼻も、きっと感覚が
麻痺しているために、ちょっとつければ香るところをたっぷりつけて臭っているのだろう。
フェロモンがムンムンというか、男の気合すら感じるのであるが、
つけすぎっていうのもまた女性からすると不愉快なものである。

そんな人のためにあるのが8×4(エイトフォー)。脇サラサラで臭いも抑える!
まさに救世主のような存在なのに。
うちの職場には「エイトフォー」という発想ではなく、「ファブリーズ」へ走って
しまった人がいるという。
なるほど、彼の机の上にはファブリーズの容器が聳え立つかのように乗っている。
ときどき、自分に向かってファブリーズを振りまいている巨体の彼を、
誰も止められない。
臭いニオイは元から絶たなきゃダメ!なのに・・・。

37.見ないでね
私の隣の席のおじさんは、独り言がとても多い。
今の座席になったばかりのときは、それに慣れないので
私に言っているのかと思い、ついつい反応してしまっていたが、
このごろでは慣れたので、ほとんど無視してもOKだということがわかった。

でも最近、このおじさんの妙な癖が気になるのである。
癖、というか何と言うか。人のパソを覗くのである。
私はパソを正面に置いて使っていた。
おじさんは私の左隣の席で、自分の机の右隅にパソを置いている。
机に向かって斜め右を向いて仕事をしているのだ。
そうすると自然と私の正面に置いているパソまで見えるのだ。

あるとき、ふっと視線に気づいたので隣を見ると、
おじさんが私のパソをしっかりと見ていた。
「会社のパソ」で「仕事」をしているんだから、別にやましい気持ちはないが、
監視されているみたいでちょっと気分は悪かった。
そして「○○さんて(私のこと)****の仕事もしてるんだ〜」と余計な世話を焼く。

そのことを同じ部内の同期の桜に話した。
彼女は今まで気がつかなかったと言っていた。
が、あるとき私の席にきてひそひそ声でこう言った。
「視線を感じるっていうの、今わかった!確かにじ〜〜〜〜っと見てたよ!」
うわぁ、やっぱりねー。。。

このおじさんが出張で2日ほど不在だったので、その折に私はパソの向きを変えた。
自分の机の左側に置いて、左を向いて仕事をするようにしたのだ。
それでもあからさまにあまり急な角度はつけられない。

どうやらおじさんはそれでもときどき私のパソが気になるらしく、
見づらくなった角度から覗き込むようにしてみているのがよくわかるのだ。
そして大きな独り言を言う。
私は1日中監視されているような気がしてならない。

おじさんは・・・悪い人ではないんだけどね〜、やっぱりね〜。

36.電話の声
会社に勤めると、どうしてもついてくるお役目が電話番。
どんな人でも新入社員時代は電話番をするのが宿命である。
技術系で入った人も、初めは電話にでることから仕事に慣れていく
といっても過言ではないだろう。
私は事務職で採用されたので、勿論電話は会社にいる限りお友達である。

それは入社して2年目くらいのこと。
いつものように溌剌と電話に出た。

私「○×△(社名)、 *****技術部でございます!!」

今考えれば、一番の花盛り、周りの社員からはちやほやされ、仕事も覚えて
てきぱきこなせるようになった頃である。

相手「うわ、あなた、いい声ですね〜。」<<明らかに、中年オヤジの声である。

私「(なんだ??この人)え、そうですか?ありがとうございます!!」

本当に「!」が2つくらいついてしまうくらいの勢いが、当時の私にはあったのだ。
「爽やか」という言葉に洋服を着せて電話に出せばこんなかんじだろう。

相手「いや〜、気持ちいいね〜、朝からこんないい声の女性と話すと。
    ところで××さんいる?」

きっと電話の相手の人は声の印象から勝手に若くて美人のOLを想像したことだろう。
当時の私のことだから、若かったのは事実であるが、美人だったかどうかは明言できない。

電話のオジサンには、その後会ったことはないが、勝手な想像で留めておいてもらったのは
お互いに幸せだったといえるだろう。

あれから○年経った今でも、私は当時と変わらない(つもりの)爽やかさで電話に出ている。
今は「怖いものは何もない手馴れたOL」の雰囲気を醸し出しているのかもしれない。
今更リクルートスーツを着てみても(もう持ってないけど)、新入社員には見えないのだから。

でも先日、飲み会のときに電話応対のことが話題になった。
関わりのある他部門では、「*****部(今の私の所属)には最近、若い女性が入ったらしい」
と、噂されているという・・・間違いなく、私のことのようだ。
よ〜し、頑張ろう!!

35.イトマン物語
 私が中学1年のとき、同級生に通称イトマンという男子がいた。
イトマンは身体が大きく(多分クラスで1番背が高かったであろう)、
頭がいいのだが、運動はからっきしダメで、頭が大きかった・・・
いや、性格的に少し変わったところがあった。マザコンだったのだ。

 小学校時代の半分ほどを関西で過ごしたためか、彼の話す言葉は少し
関西訛りがあった。でもそればかりではない、イトマンは早口だったので、
言語障害まではいかないが、聞いていてかなり笑えるしゃべり方だったのだ。
そんなイトマンをクラスのみんなが放っておくわけがない。
なにかにつけてイトマンは話題に上ったのである。
しかし当時のことだから、今のような陰湿ないじめがあるわけでもない。
そんな中で、イトマンいじめのヒット作品、「クワガタ事件」をご紹介しよう。

 ある日、通学途中でメスのコクワガタを見つけたA君は、学校にそれをもって来た。
休み時間にしばらく虫で遊び、ふと目を離した隙に逃げ出したコクワガタは、
たまたまそこを通ったクラスの男子に踏み潰されてしまった。
本当に、不幸な事故だったのだ。 
 さて、事故が起きたらその後処理をしなければならない。
たまたま事故現場の近くの席にいた私は、その潰れたコクワガタを紙ですくって
イトマンの椅子に乗せておいた・・・ほんのいたずら心のつもりで。
明るい茶色の椅子の座面に、黒いコクワガタはとても目立つ。
誰だってそんなものが椅子の座面にあったら、払って座ると私は思った。
 先生が来て、次の授業が始まった。
「起立!・・・礼!・・・着席!」
いつもの号令がかかる中、私は自分よりも2つほど斜め後ろの席の
イトマンに注意していた。
するとイトマンは、何も気が付かずに、あっさりと席に座ってしまったのだ。
「あ!イトマン、その椅子に・・・」
おもむろに立ち上がり、座面に目をやったイトマンは叫んだ!「キャーッ!」
そしてそのときの授業の先生(かなりふくよかな女の先生@国語)に
走っていってしがみついたのだった。重ねて言うが、イトマンは男子である。
自分よりも背の高い男子生徒に「キャーッ!」といって飛びつかれた先生は
少しも動じる様子もなく、「だ〜れ?いじめちゃだめよ〜。イトマンも男の子
なんだからしっかりしなさいよ。」と言って笑っていた。
場内爆笑!イトマンの目には涙が光っていた。

 その後、2年3年とイトマンとはクラスが離れ、彼がどこの高校に進んだのか
私は知らない。
風の便りに聞いたのは、京都大学を受けるべく、関西の方へ引っ越していった
ということだけだった。(東京にいても受験はできるのになぁ・・・)
彼が今、どこで何をしているのか、知る人は少ないと思う。
今、私は子供と一緒にカブトムシを飼っているが、クワガタを見るたびに
イトマンを思い出し、当時を懐かしんでいる。 

34.人数制限
私の職場は5階だ。朝上へ登るときには4階5階の人はエレベーターが使用できる。
2階も3階にも止まるけど、4階以上の人しか利用しないのが常である。
このエレベーター、定員15名と書いてあるにもかかわらず、15名乗れたためしがない。
いつも12名くらい乗ると次の人はブーっと乗車拒否のブザーが鳴る。

私は今朝もこのエレベーターに乗った。
私より前にとても太った男性が乗りこんだ。
通常1番に乗った人がエレベーターガールの役をするのは暗黙の了解だ。
今朝はそのオデブッチョがエレガの役だった@エレベーターオヤジというのか。
ゾロゾロと後に続き、まだ面積的には余裕があったので、続けて2人乗った。
すると無常にもブーっと乗車拒否のブザーが鳴った。
1人降りたが鳴り止まないので、結局2人降りた。

ドアが閉まってエレベーターが上昇し始めたとき、ちょっと偉そうな役職者風の中年が
「あの人、今日から減量するだろうな」と、つぶやいた。
しかしそれは違う!オデブッチョ@エレベーターオヤジのほかにも私の隣りに1人、
その前にも1人、合計3人の巨漢(100kgクラス)が乗っていたのだ。
しかし誰もその役職者風の中年をたしなめるでもなく、巨漢の存在を口にするでもなく、
4階、5階へと降りて散っていった。

33.ヤマダくんとコジマくん
近くのダイクマが潰れてヤマダ電機になった。
ダイクマ時代に買ったホームベーカリーの取説を引越しのどさくさでなくしてしまい、
レシピも載っていたので不便を感じ、メーカーに問い合わせたところ、
「電気店から注文してくれ」というので、ヤマダ電機に行って来た。

 私「ホームベーカリーの取説を取り寄せてください。
   メーカーに問い合わせたところ、電気店を通せということで、価格は700円だそうです。」
店員「はい、ではこの用紙に記入してください。
   代金が700円と消費税35円ですが、本日は全額もしくは消費税分だけでも
   ご入金いただきます。」
 私(は〜、もしも取りに来なかったときの保険か、しっかりしてるな・・・)

というかんじで、支払いをした。
レジ操作でトラぶっていたみたいで、前の人の会計に時間がかかっていたが
小僧と遊びながらぢっと待っていた。
そして私の会計がきた。店員がお釣りとともにレジスターからはじき出したレシートには
「大当たり」の文字が・・・。店員はちょっと慌てている。
(何が大当たりなの??)と思いつつも、店員の処理を待っていると、

店員「お客様、当たりが出ましたので、ただいまのお会計から消費税を除いた分だけ
   現金でお返しします。」
 私「なにそれ?」
店員「レシートにこの「大当たり」が出ると、上限3万円までのお買い上げ金額を
   その場でお返しすることになっています。」
 私「じゃ、もしかして今の場合は700円だけなの?」
店員「はい、そうです。」
 私「それなら他のものも一緒に買えばよかった〜、DVDデッキとか。(^^;
   で、この【当たり】はどれくらいの割合で出るの?」
店員「50回に1回です。」

をを、ヤマダ電機、すごいぞ!
このサービスを知ると、柳の下のどじょうを狙ったリピーターが増えるというわけか。
現に<次回電気製品を買うならここにしよう>と、密かに心に決めている私がここにいる。

・・・それにしても、本日の支払い、消費税分だけにしなくて、マジよかった〜・・・

がんばれ!ヤマダ電機・・・私は君を支持するよ、だからまた大当たり、出してね〜。
暇な人なら、休みの日にレジにはりついて、50回数えたりしてね・・・。

後日、何気なくテレビを見ていると、コジマのCMをやっていた。
そこには「当たりが出たら【全額】返金!」と謳っていた。
ホントかよ、まじ、まじー??
あれだけ固く誓ったヤマダくんとの契りを、脆くも崩し去り私の心を鷲掴みにしたコジマくん。
両者の戦いは果てしなく続くのであった。

32.しりもち
当時の職場は机を5×2で並べたシマがいくつもあるだけの見通しのいいフロアだった。
私の席は前から2番目で、右隣りは主任、左隣は男性の担当だった。
ある日、私は何気なく席を立ち上がり、また座った・・・つもりが、
そこには椅子はなかった。
立ち上がった拍子に膝の裏側で椅子を押してしまっていたらしい。
キャスターのついた椅子はそのまま音もなくスルスルと後退していったのだ。

君は椅子のないところに椅子があるつもりで座ったことがあるか!?

私は見事にひっくり返り、ド派手なしりもちをついてしまった。
しかも隣の主任にその現場をしっかりと目撃され、大爆笑されてしまったのだ。
「こんなに見事なしりもちは、近年みたことがなかったよ!」
周りの人はあっけにとられて見ている。(やはり近年稀に見る規模のしりもちだったのだろう)
スカートではなく、ジーンズを履いていたのがせめてもの救いだった。
あ〜あ・・・。

そしてつい先日、今の職場でもしりもちをついた。
椅子の隅っこに腰をおろしてしまったため、そのまま椅子がズレていってしまったのだ。
ドシン・ガシャンと大きな音が出た。
ドシンはしりもち、ガシャンは席の後ろのキャビネットのドアに当たった音である。
しかし今の職場は机のシマとシマの間に、ちょうど椅子に座った私が隠れるくらいの高さの
キャビネットが置かれて区切られているので、周囲からの見通しは極めて悪い。
おまけにただでさえ左右隣には在籍者が少ない上、そのときはみんな席をはずしていて
誰にも見られなかった。
今日はスカートだったんだ、ああよかった、誰にも見られていないぞ。

でも気をつけなければならない、二度あることは三度ある!のだ。 

31.ツイてた!
去年はいろいろあってタイヘンな年だった。
でも今年はいいことがありますように・・・と思っていたが、新年早々ツイてることがあった。
それは・・・

ある朝、出勤しようと駐車場へ向かって歩いていた。
すると後頭部に何か触った気がした。
何気なく手で触ってみると、何やらついている。
上を見ると調度真上の電線には鳥が一羽。

・・・・・鳥のフンだった。

小僧たちは大喜び。「ママ、鳥のうんちがついてる!!」
幸いオシッコはなかったようで、車の中のウェットティッシュで拭いたくらいで
わからないくらいになった。

こういうのを「ウンがツイてる」と言うんだろうか??
道幅はそれなりに広くて電線だって長〜く延びているのに、
選りにも選って私の真上で点と線が交わったのだ。
こんな確率そうそうないぞ!
もしかしたら、これからいいことがある前兆かもしれない、
と前向きに受け止める私はかなりオメデタイヤツかもしれない。

30.トイレの貼り紙
会社のトイレに貼り紙がしてある。
「用を足した後は必ず水を流しましょう。
 綺麗に使うように心がけましょう。」
毎日これを見るのだが、見るたびに思うことが3つある。

1.用を足した後、流さない人がいるんだろうか?
2.「用を足す」という言い回し自体、ちょっと古いのではないか?
3.必ず水をながしましげお・・・

この3番目だけは、別に考えて出たものではなくてごく自然な発想なのです。
どうしてもこう言いたくなってしまう私は、別にお笑い好きではない、念のため。

29.ラッキーだった瞬間
雨の中を歩いていたら、ちょうどそこに友達が車でとおりかかって、
久しぶりだからってお寿司をご馳走してくれたとき

不本意ながら行くことになったところへ
行ってみたら素敵な人がいたとき

捨てようと思った古い鞄から昔使っていた財布が出てきて、
中に一万円入っていたとき

ネクタイを買ったらくじをひかされ、ワイシャツが当たったとき

・・・うそみたいだけど、み〜んな実話なのだ・・・

28.理解できない思考回路の人々
たとえばそれは電車の中で、7人掛けの椅子に6人くらい座っていて
1人分空いているんだけど、その空き席の前のつり革につかまって立っている人。

たとえばそれは横断歩道で、右折の車を待たせているにもかかわらず、
連れとしゃべりながらゆっくりゆっくり歩く健康そうな若者。

たとえばそれは運転中に、踏み切りや信号で先頭に止まったにもかかわらず
ライトを消さないドライバー。

たとえばそれは会社の食堂で、サラダバイキングの1品である缶みかんや
パイナップル「だけ」をお皿にてんこ盛りにしてかっさらっていく「男性」社員。

たとえばそれはHPの、キリ番getだけを狙うストーカーな人。

たとえばそれは公道で、車の中から飲み物の空き缶や火のついているタバコを
平気で投げ捨てるアフォなやつら。車から降りていってゴミを拾って
「落としましたよ!」と届けてやりたい。

・・・・・世の中にはいろ〜んな人がいるものだ・・・・・

27.サイクリングロード
うちの小僧たちは多摩川にお散歩に行くのが大好きだ。
堤防の上は車も来ないし、ちょっといいお散歩みちになる。
しかし!!安心して野放しにしておけないのだ。
この辺の堤防は、「サイクリングロード」という名の元に、
パール坊や(注)のようなヘルメットをかぶり、競技用の自転車に乗った男衆が
我先にと猛スピードで走り抜ける。
そんなところを小僧たちを連れてのほほんと歩こうものなら、ぶっとばされてしまう。
この前も「危ないぞ!」と怒鳴られた。
「危ないのはあんただよ!」と言ってやりたかった。
しかしここはサイクリングロード、圧倒的にこっちの分が悪い。
本来、ここをサイクリングロードとして作ったのは、自転車に乗ってちょっと川の上流まで
お散歩(というか?)にでも・・・というのを目的とした道だったのではないのか?
まさか競輪競技の練習場として作ったわけではあるまい。
何かが間違っている!!
どうせ作るなら、こんな直線の道路ではなくて、適当にクネクネ蛇行した道にすれば
こんなスピードの自転車はこないだろうに。
競技用の自転車は、それなりの場所で練習しておくれ。
車道の脇を走るのだって、本当は迷惑なんだよ〜ん。

(注)パール坊や:以前パールライスのCMにお米の形の被り物をした家族の朝食風景が起用された。

26.迷惑な石畳
私の会社の近くの歩道はアスファルトの舗道ではなく一見オシャレなレンガ風石畳だ。
ちょっと見たところイイカンジなのだが、ヒールの細いパンプスでは実に歩きにくい。
数百メートル歩く間に、一体何回コケるだろう??
でもこういう舗道にしてしまうということは、お役所(市)のオジサンたちが決めるのだろう。
オジサンたちは細いヒールの靴なんて履かないもんね。
どれだけ歩きにくいか、わかっちゃいない。
そんな歩きにくい舗道でも、颯爽とカッコよく歩かなきゃいけないんだから、
OLも楽じゃないよ、うん。
オジサンも一度、細いヒールで歩いてごらんて!

25.怒りの救急車
怪我や病気などで急いで病院にかかりたいときに利用するのが救急車だと思っていた。
ところがサトルンが2歳の頃、骨を折って病院に「担ぎ込んだ」ことがある。
スーパーのカートから転落して右腕(手首と肘の間)の骨2本ともポッキリ折れたのだ。
はじめまさか折れたとは思わなかった。捻挫か何かだと・・・
「骨を折るとものすごく痛い」と聞いたことがあるが、
ひとしきり泣くとサトルンは泣き止んでしまった。
ところが妙な角度にだらんとしている。
ご近所の奥さんに相談して病院を選んでいる間に、実家に応援を頼み、両親が駆けつけた。
タケルンはばばとお留守番、じじの運転で私とサトルンは一番近い総合救急病院へ
行くことになった。
救急窓口で受け付けを済ませ、診てもらうまでにかなりの時間がかかった。
その間、待合のソファで待っていたのだが、病院側の人の会話が聞こえてきた。
A「骨折の子供は救急車で来たのか?」
B「いえ、自家用車みたいです。」
A「骨折くらいで救急車に乗せないように!」

な、なんですと〜???それじゃ何の為の救急車なんだい!
うちはいいよ、たまたま車も人手もあったから。
だけど必ずしもそういう状況の人ばかりじゃないんだよ。
じゃ、なにかい?一人暮らしの身寄りもない老婆が、自宅の段差にけっつまづいて転んで
骨折って救急車呼んでも、乗せてくれないのかい?
タクシーの乗車拒否よりもタチが悪いよ。
百歩譲って身寄りの無い老婆は乗せてもらえたとしよう。
でもうちみたいに車もあって大人もいる人は乗せてもらえないのかい?
うちだって2歳児2人も抱えて、実家を頼らなければはっきりいってどうにもならなかった。
もしも実家が留守だったりしたら、私一人で運転して怪我した子と元気な子の面倒を
みなくちゃならなくて、気が動転した母親が運転して二重事故になったりしたら、
あんたどうするつもりよ!

と、病院側の人に言ってやりたかった。
そんな言葉を病院側が吐くのにも、ひとつは利用する人の姿勢にも問題があると思う。
何でもすぐに救急車を呼べばいい・・・というものではないからだ。

それにしても、いくら多忙だとはいえ、救急医療に携わる以上は、対応できる体制を
整えていて欲しいと思う。

24.私流〜\ただより高いものはない〜
先日、自宅の古いほうのPCを捨てた。
今はやたらに捨ててはいけないし、廃棄するにもお金がかかる。
そこで、ちり紙交換よろしく「だだで家電製品引取り」を謳っている
移動業者にお願いすることにした。
休みの日に家にいると、待ちこがれた家電製品引取りのアナウンスが。
急いで飛び出していって、おぢさんの車を止め、デスクトップPCを
廃棄したい旨を告げた。
すると、「デスクトップはお金がかかるよ」というのだ。
たしかにアナウンスにはDTPCは入っていない、ノートパソコンと限定していた。
「ちなみに¥いくら?」と訊くと、「プリンタと合わせて5000円」
えええええ!!!なんてこと!そんなにするのー!?
「でも市に出しても600円くらいしか違わないし、
引き取りに来るまでに時間がかかるよ。ディスプレイも15インチなら
いいんだけど、それは14インチでしょ」
「え、これは15インチですけど」
「いや〜、14インチだよ」

おぢさんのそんな言葉を真に受け、私は5000円払ってしまった。
ついでにそばに括ってあった長い蛍光灯のソケット3本くらいも
一緒にもっていってもらった。

数日後、他の家具類を捨てるため、市の有料廃棄リストを見ていた。
すると、「パソコン600円 プリンタ300円」とあるではないか!
ついでにソケットは300円×3本だから900円・・・。
私が5000円払った廃棄物は、市に依頼すれば2000円にも満たない
金額で済んだものだったのだ。あのオヤヂ〜〜〜。
600円で済むところ、「600円くらいしか差は無い」なんて嘘言って、許せな〜い###

でももう、今となっては after festival 〜後の祭り〜だ。
高ーい授業料だったけど、これからはもうあの手の業者は信用しないぞ。
¥ただに釣られてひっかかってしまったけど、¥ただより高いものはないのだ!

※本来「ただより高いものは無い」というのは、「ただでもらうとその後の
お礼や気遣いが必要になる、そんなくらいならただでもらうよりもちゃんとした
売買をしたほうがいい」という意味で使う言葉である。
事情が多少違うが、ただという言葉に釣られての事件なので「私流」とした。

23.ちょっとの違いで・・・
ちょっと前に友達の掲示板で話題になったのは焼き鳥屋「鳥良」。
(まだ1週間くらいしか経っていないはずなのに、すごく前の会話に思えるわ!)
それを誰かが平仮名でかいたから、私には「と」が「と」に見えた。
「と(鳥良)」っていったらチェーン店の焼き鳥屋なのだが、
「と」っていえば、そりゃおじいちゃん&おばあちゃんのことだ。
同じような見間違いが、「ひぶし」と「ひぶし」である。
前者はうなぎの混ぜご飯のようなものであり、後者は時間を持て余し、
適当にどうでもいいことに過ごすこと、いわずもがなである。
生協のカタログには、うなぎの拡販によくこの「ひぶし」をつかうので、
「あ、またひぶしだ」とそのたびに必ず思う。わかっていながら思ってしまう。
1文字入れ違っただけなのに、こんなに違う意味になるなんて!!

ちょっと路線は違うが、うちの息子(もうすぐ5歳)も、ときどき1文字入れ違いでしゃべる。
ちょっと前まで言っていたのは「おな」・・・「おな」のことだ。
こともあろうに、「さかな さかな さかな〜 さかなをたべ〜ると〜」の歌の流行で、
矯正されてしまった。かわいいからそのままでもよかったのに・・・少し残念な気持ちである。
そして「る」・・・「る(作る)」ことだ。しかも彼の発音は幼児言葉のそれで
ちゅる」になってしまうのがなんとも言えない。
1文字入れ違っただけなのに、こんなにかわいく聞こえるなんて!!
あ、親だけですかねぇ・・・。

22.BEEF SHOCK!
ヨーロッパをパニックに陥れた狂牛病が日本でも確認されたのが2001.9.10。
まだ1年も経っていないのだ・・・その割に、牛肉に対して敬遠してきた時間が長く感じられる。
そして先日、国内5頭目の感染牛が見つかったという報告があった。

そもそも草食動物である牛に肉骨粉を食べさせるというのは、どういうものだろう?
早くに牛が育つ(太る?)というメリットもあるが、豊かにしようとしてやったことではすまされない状態に
なっているのも事実である。動物の生態系、一体どうなってしまったことか。
食用肉を食べてこんな病気になるなんて、思ってもみなかった問題だ。
だからrichな人たちは、こぞって牛肉を食べた。
しかも「和牛」という言葉にはそれだけでも特上のエッセンスがあり、ひと味もふた味も美味しく感じられるのである。
転勤で神戸に暮らしていた友達は、いまや牛肉を食べることに何の抵抗もなくなってしまったという。
神戸にいる間にさんざん食べてしまったので、今更一緒かな・・・というらしい。
神戸牛・・・ひと昔前なら誰もが反応するブランドだった。ところが今主流はオーストラリアorアメリカ産である。
オーストラリアには牛は無限にいると思えるほど、牛肉を売るにはこのネーミングが付く。
でも本当にオーストラリアやアメリカ産なら大丈夫なのか?
ヨーロッパで使われていた肉骨粉、日本でさえも取り入れていたのに、
この2つの大国が取り入れなかったというのは信じられるのか?実に怪しい。

今までは「感染するのは肉であり、牛乳なら大丈夫!」と言われているが、
そのうちもっと時間が経つと「やっぱり牛乳もダメでした」なんていわれたらどうしよう。
もううちの小僧たちに、しこたま牛乳飲ませてしまっているよ。
これで牛乳もダメ宣言が出て、うちの小僧たちにもしものことがあったら、私の責任・・・いやむしろ、政府の責任だ。
我々一般人には、専門の知識がないので、どうにも判断できないのが悲しいところ。
政府や業者がもっと親身になり、情報を公開し、疑わしいものは排除していくべきだ。

ところで・・・
牛肉騒ぎが起きたのをいいことに、私は鶏肉・豚肉を多く使用している。
ところが豚肉でも信頼していた生協の豚肉に問題があった。
産地偽装事件なので、身体に害はないらしいが、信用問題なのでお金を返してくれるというので
ありがたくいただくことにした。・・・そして鶏肉。
「風邪を引いたらスーパーの鶏肉を食え!」というくらい、抗生物質を使っているらしい。
それも怖いので、できるだけ生協の鶏肉を買うようにしているのだが、本当に安心なのだろうか?
中国産野菜の消毒には規定をはるかに超えた量の消毒が使われていたものを、店では平気で売りさばいていた。
穴のあいていないキレイな野菜を好む、悲しい現代日本人が自分で掘った墓穴であろうが。
でもそれを、どこかで歯止めをかけるのが政府の役目なんじゃないの?
もう何を信用していいのかわからない状態である。

21.モウセンゴケ
俗名ハエトリソウといえばおわかりいただけるかと思う。
かつてフマキラーのCMで和田アキ子が「ハエトリソウの無いご家庭に!」
と言っていたのを思い出す。
小さめのあさり貝の縁にトゲトゲがついているような形で、葉の真中辺にもトゲが。
で、何かしらフェロモンのようなものを出して虫たちを誘い込み、
反応して葉にとまって真中のトゲに触れたが最後、葉はさっと閉じ、
縁のトゲトゲが虫を逃さないように閉じてしまうのだ。
ちょうど、神様にお祈りするときのように。

そんなハエトリソウがうちにも一鉢ある。
以前、キッチンでショウジョウバエが発生し、その退治のために購入したのだが、
その値段は思いのほか高かった。(¥750-)
しかしうちのキッチンはあまり日光が入らない造りになっている。
しばらくしてハエトリソウはみごとに枯れてしまった。
「明るい窓辺に置いてください」店のお兄さんはそう言っていたっけな。
もうだめかと思ったが、お水をあげて窓辺に放置した。
こんな役立たずは、もういい!ハエを獲ることに期待をした私がバカだった。
半ばどうにでもなれ、軟弱者!といった気持ちだった。
ところが・・・その窓辺はハエトリソウにとって居心地が良かったらしい。
葉は枯れてしまったものの、根が生きていたので、ふたたび小さい芽が出てきたのだ。
モウセンゴケはぐんぐん伸びた。
こうなるとかわいさ倍増である。せっせと水をやった。
もともとコケの種類なので、水がヒタヒタになるくらい与えてもいいのだ。そうしておくと何日かもつ。
毎日水を与えなければならない植物よりも、ずっと楽に育てられる。
虫を捕獲するようにできている植物であるが、水さえ与えていれば
別に虫を与えなくても十分生きていけるらしい。

そんなハエトリソウに転機が訪れた。
彼はとうとうその使命を全うしたのだ。
思いも寄らないその快挙は、ショウジョウバエなんていうチンケなものではなく、
立派なハエであった。
私は心から、このハエトリソウにエールを送った。「とうとうやったね、キミはえらかったよ!」

しかし今、気になるのはその捕獲されたハエがその後どうなっていくのかである。
一度閉じた葉は時間が経ってハエが死んだ頃再び開く。
しかし、消化液のようなものを分泌するわけでもなさそうだし、ハエはあのままあそこに
残るのだろうか?
やはりその始末は人間がしなければならないのだろうか?
それなら、この植物は、一体何のために生まれて来たのだろう?
自分で捕獲した虫の始末もできないなんて、
ウンチをした後、お尻を拭けない子供と一緒ってことではないか。
それでも、自然の中ではきっとどうにかするのだろうから、
私はこのハエトリソウと既に他界してしまったハエの行く先を暖かく見守ってやろうと思う。
それは「自分で処分するのがイヤだから」なんていうことでは、決してない。

20.子供の耳垢
私は子供が生まれてから2年半の間、子供の耳垢をとらなかった。
耳の中を掃除するなんて、もし途中で子供が動いたりして傷つけてしまったらどうしよう・・・
そう思うと、入り口の辺りを綿棒でクリクリするくらいしかしなかったのだ。

ところがある日、何気に膝の上にあった子供の耳の中を覗いてみると、
うっわー!!!!!!
耳の穴のほぼ同じくらいの大きさの何かが入ってるのだ。
仕方なく耳掻きを取り出して、昔母がしてくれたように恐る恐るやってみた。
すると・・・出るわ、出るわ、感動に打ち震えるくらいでかい耳垢が取れるではないか!
皮膚の新陳代謝によって剥がれた耳の内側の古い皮が幾重にも固まって
丸められたようなものなのだ。
この子たちがカサカサ耳垢の子供であることを、このとき初めて知った。
取り出してから広げてみると、また感動!
反対側の耳も同様、そしてうちは双子なので、一粒で二度美味しい・・・いや、2人分のやりがいが。
これだけのものが耳の穴から出たとすると、小僧たちの耳はかなり感度がよくなっただろう、
と思わせるに十分な量だった。

こうして私は耳垢掃除の快楽を覚えてしまったのだ。
といっても、猿のマスターベーションよりは自制できる程度ではあるが。
それからというもの、子供が膝に頭を乗せるたびに耳の中を覗いてみている。
子供の方も、耳垢掃除は気持ちがいいそうで、「お耳入ってる?」といってよく見せに来る。
しかししょっちゅう掃除しているので、そうそう大きな耳垢は取れない。
我慢しても1ヶ月、そんなものではあの2年半分の耳垢には程遠い。

でもたまに痛いときもあるようで、「イターイ・・・」と言いながらも、まだやってもらいたがる。
痛いときはプルプル震えているのだが、見えているのに取れないことのもどかしさ・・・
でも無理をしてはいけない、という気もするし・・・
ああ、やっぱりやめられませんて。
この子たち、いつまで耳垢掃除させてくれるだろう。

最近は便利なものがあり、耳掻きの先が透明のプラスチックになっていて、ナント電気がつくのだ。
それまではうちにあった川口探検隊がジャングルに入っていくときに使うような
ヘッドライトをつけて耳垢掃除をしていたのだが、その必要もなくなった。
本当は昼間の明るいお日様の光で見るのが一番いいんだけど、
このライトつき耳掻きがあれば百人力、あいや力はいらないが、怖いものなしといったところだ。
ただ・・・
自分の耳にとっては無用の長物であることが、ちょっとだけ寂しい気もする。

19.迫力ある車
出勤途中の高速道路沿いの道で黒いコンテナトラックを見かけた。
一度だけではなく、数回見た。
走っているだけでこの辺を走る車には不似合いな、一種独特の何か威圧感を感じるものだった。
このトラックの中には一体、何が入っているのだろう??
正直にそう感じさせるものがあった。だってこんな東京のはずれを走るにはあまりに不似合いなのだ。
私の想像力を掻き立て、連想させたのは「鎖につながれた猛獣」であった。
ある日、そのコンテナトラックを見かけたところよりも少し離れた、
同じ道沿いの高速道路下の駐車場にそのコンテナトラックを見た・・・しかも2台並んで!
いつもそこにあると限っているわけではないのだが、今でもときどき見かけることがある。
そしてそのトラックに認められたのは金色の文字「NJPW(*注)」
想像はあながちはずれてはいなかった。
(*注)NewJapanProWrestling

18.金なら1枚!銀なら5枚!!
タイトルの台詞でおなじみの森永チョコボール。
私は今までの生涯の中で、このチョコボール箱のくちばしに
金や銀のエンゼルマークがついていたことは一度も無い。
がしかし、ゆうべ実家の母が来て、小僧たちにイチゴ味のチョコボールを
おみやげに買ってきてくれた。
それにしても最近はイチゴ味のお菓子が増えたな〜。
ポッキー、チョコフレーク、小枝、TOPPO、きのこの山、たけのこの里、
昨日はモナ王まであった。
要するに、イチゴ味をつくれば売れるのだ@おいしいから。

話が逸れたけど・・・
その1つ、タケルンの箱のくちばしには輝かしい銀のエンゼルマークが
ついているではないか!私は自分の目を疑った。
今まで、何回買ってもスカばかりだったので、チョコボールには本当は
当たりなんて入っていないのではないのではないかと、
森永製菓を疑ってすらいた。
なのに、まだ人生5年も生きていないタケルンは、すでに銀のエンゼルマークを
手にしていたのだった。
何たる強運!この子に宝くじ買わせようか・・・。

で、触発されて会社の売店で私も買ってみた。
イチゴ味はなく、元祖チョコボールともいえるキャラメル味とピーナッツしか
なかったが、ゆうべのショッキングな出来事が頭をよぎり、何か当たるような
気がして3個買った。
それを家に持って帰るまで待てなかった。
だって銀なら5枚だけど、金なら1枚だよ!
当たっておもちゃの缶詰欲しいじゃん!(<もらってどーすんの?)
で、開けたら・・・ハズレ。
また開けたら・・・ハズレ。
最後開けたら・・・ハズレ。
結局3個ともハズレ、なんでなの〜??イチゴ味じゃなかったから?
おっと忘れていた、このタケルンのチョコボールを買ったのはばばだった。

私のチョコボール人生なんて、所詮そんなものなんだわ。

蛇足になるが、うちの小僧たちはチョコボールのトレードマークの「キョロちゃん」を
「キョロちゃん」と呼べない。何度教えても「ケロちゃん」になってしまう。
それじゃカエルだよ!

17.おまつりの金魚
子供ネタばかりで恐縮ですが・・・。

夏祭りがあった。地域の商店街と青年会が主催らしく、テキヤさんの姿は見られない。
そういう祭りだから各出店での出品が格安だ。
ミニSLに乗れるコーナーを満喫したあと、サトルンの目に止まったのは金魚すくい。
もしかしたら彼には初めて見るものだったかもしれない。
頭の中はすっかり金魚一色になってしまったらしく、金魚のそばを離れない。
仕方がないので一回挑戦させてあげた。
結果は予想通り、ただ水槽の中をかきまぜただけに終わってしまった。
それでも「参加賞だよ」と、1匹の赤い金魚を袋に入れて持たせてくれた。
サトルンはそれは嬉しそうに、持って帰った・・・・と思ったら、袋の隅に金魚を追いやり、
ぐにゅ〜っとしているではないか!!「そんなことしちゃダメ!」と止めたのだが、
ただでさえ弱いと言われる夜店の金魚、そういうこともあって弱ったのだろう。

家に持って帰ってガラス瓶に入れると、呼吸が荒いように見えた。
マンションの水道水も少し足したから、カルキ抜きなんてしてないし、
酸素も足りないのかも・・・なんて思っていたら、次の朝。
「ママーーー、金魚が死んでるーーー!」
ああ、はかない一生だった金魚ちゃんでありました。

外の植え込みのところに穴を掘り、「土に還してあげようねー」と言いながら
子供の前で金魚を埋めてやった。
すると「ママ、金魚って土の中にいるの?」
んんんーと、そぉじゃなくてね、ああもう、サトルンてば、ナイスヴォケ!

16.コブ
7月の2週目の土曜日、ちょっと遅いけど地元の双子サークルの七夕集会があった。
市の施設の「是政文化センター」で行なわれたのだが、そこへいく道中、
車の中で子供たちに「今日はどこ行くの?」と質問された。
なんだか異様に疲れていた私は、「これぶん!」とだけ言っておいた。
「これぶ・・・に行くの?」とはっきりいえないところがまたかわいいのだが。

で、集会からの帰りに実家へ寄った。
ばば「今日はどこに行ってきたの?」
サトルン「あのね、コブ!」
それから「是文」については説明したのだが、彼の中ではすっかり「コブ」として
定着してしまったようだ。

後日、出かけた折に「是文」の近くを通ると、サトルンは「ママ、コブだよ!」
サトルン、ちょっとだけ違うんだな〜・・・。

15.日傘の効果
最近暑い日が続きます。
夏の必須アイテムと言えば・・・サンダル、ノースリーブ、帽子、日傘・・・。
私が子供の頃には「日傘はお母さんのもの」つまり、夏のオバサンの必須アイテムだったのだ。
ところが、最近は日傘が大流行(おおはやり!と読む)なのだが、若いおねいさんたちの差しているのは、
昔のオバサンたちが差していたものと、少しだけ違いがある・・・黒いのである。
昔懐かしいお母さんの日傘は、たいていパステルカラー、地味めのものでもベージュだった。
数年前、黒い日傘が流行る前、私の母が母の妹(私の叔母)からプレゼントされた日傘は紺色だった。
「色が濃いほうが紫外線を防げるらしいわよ」おばちゃん、さすがだね!

それでよく見ると、生協のカタログなんかにも黒い日傘がいくつも載っている。
黒いから慶弔用にも兼用できるらしいし、雨晴兼用なんてのもある。
紫外線99%カットと書いてある・・・をを、黒だからか。
でも私から見れば雨用は雨用、晴れ用は晴れ用なんだけどな。

何度も触れたが、私は自転車通勤、だから通勤のときは日傘というよりも帽子派だ。
残念ながら私は日傘は差さないが、同じ会社の人で、ちょっと変った形の黒い日傘をさしている人がいる。
中カッコと言ってわかっていただけるだろうか、{ これを右方向に90度回転させ、
まん中のところに縦に棒を差したところを想像してみて欲しい。
私が連想したものは、まさに中国人の傘だった。
中国人の傘を実際に見たことはないし、別に中国人の傘が悪いと言うわけではない。
彼女もオシャレのつもりで差しているのであろうが、どう見てもオシャレというよりも普通のOLである。
あの感覚はどうしても理解できないし、何度見ても笑える・・・。
中国人スタイルの傘ではない普通の黒い日傘でも、遠目に見るとオヤジの折り畳み傘にしか見えないのだ。
中国人の黒い日傘も、オヤジライクな黒い日傘も、私はまだ差す勇気がない。
自転車通勤であることに、感謝!

14.ストッキングの裏ワザ
新しいストッキングを買ってきても、そのまま封切って履いてはいけません。
そのまま冷凍庫に入れてください。
一度低温処理されたストッキングは持ちがよくなるそうです。
・・・って、それならはじめから低温処理したものを売ればいいのに、と思う今日こ
のごろ。

13.「デニーズへようこそ!」
短大のとき、少しだけデニーズでバイトしたことがあった。
ホントか嘘か、「売上日本一に輝いたことがある」という店だった。

デニーズといえば、
「いらっしゃいませ、デニーズへようこそ!」
という何とも恥ずかしい挨拶で有名である。
私としては、その恥ずかしい挨拶を大きい声で口にするようになるまで、それほど時間はかからなかった。
この「いらっしゃいませ〜」に対して「ありがとうございましたバージョン」があるのは言うまでもない。

「ありがとうございました、またお越しくださいませ!」
これといって難しい言い回しの言葉ではない。ところがある日、労働の疲れからか、
「ありがとうございまた」
と言ってしまった。当然続いて出るのは
「またおこくだいま
というトンマな台詞だった。
しかし一旦口をついて出てしまった言葉はもう戻せない。
言ってしまってから笑った・・・
お腹を抱えて笑った・・・
カウンターの下に隠れて笑った・・・
裏方へ避難して笑った・・・。
ああ、心にもない挨拶を、口先だけで言うからこういうことになるんだな。

しかし、未だに
「ありがとうございまた、またおこくだいま
と言う店員に私は会ったことがない。


12.謎の空き部屋
それは私の通勤路にある3階建てのアパート(コーポっていうのかな?)。
その1階の3番目の部屋はずーっと空き部屋のままである。3階の一番向こうも。
立地条件からも外観からも、すぐに埋まってもいいような物件なのに。
1階の3番目の部屋については、入居したと思えばすぐに出て行ってしまうようである、私の勘違いでなければ。
ここ数年の間に3回くらい変ったような記憶がある。
「このアパート、絶対になにかある!」と思っているのは私だけなのか?


11.直進車の優先
日本の道路交通法では、右折よりも直進が優先である。
だから右折したいときは直進車が通り過ぎるまで待たなければならない。
たまに車間がすごく開いているので、あの車が通り過ぎたら行けるかもしれない・・・と思って
待っていると、そういう時に限って、それまでた〜っぷり車間を開けていたにも関わらず
すんごいスピードでつっこんでくるドライバーがいる。
イカせてくれたって、いいじゃん・・・と思うのは、私だけではないはずだ・・・。


10.会社のネコ
私の会社にはネコがいる。野良猫だ。
猫好きの人は結構多いのか、みんながエサをやるため、会社の猫は野良猫のくせに太っている。
毛並みの艶もいい。
しかし!!世の中猫が好きな人ばかりではない。・・・・・私は動物恐怖症である。
人間を見るとエサをもらえると思うのか、私にさえすり寄ってくるそんな「媚びた猫」が私はキライだ。
そんな猫嫌いの社員だって会社にはいる。
こんな猫は会社で飼うべきではない、飼いたきゃ持って帰れ!
と思っているのは、私だけではないはずだ・・・。
その猫がある日一斉に姿を消した。
ある場所に多いときでも6匹くらいかたまっていたのに、ある月曜日にそこを通ると1匹もいない。
保健所に引き取ってもらったのだろうか?
相手が猫だけに、後味が悪い。一瞬でも猫たちを疎ましく思った自分に何かが起きたら・・・。
でも数日後、また猫達の姿を見た。同じ猫なのかどうかは興味のない私にはわからないが。


9.自転車のライト
私は自転車通勤だ。夏場は明るいうちに帰ってこられるが、冬場は帰るころには真っ暗だ。
そこで自転車のライトを点ける。ペダルは重くなる。でも頑張ってこぐ。
自転車なら必ずライトをつけなければ、自分はよくても廻りの人の迷惑になる。
車を運転していても、無灯火の自転車には怖い思いをさせられる。
昔は自転車のライトを点けるのは自分の行く手を明るく照らす為だと思っていた。
でも、か細い自転車のライトで自分の行く手を明るく照らす事なんて、所詮無理なのである。
それよりも、ライトを点けることによって自分の所在をアピールし、それが事故の防止につながっている
ことに気が付いていない人は意外と多い。
そんな人に一言言ってやりたいと思っているのは、私だけではないはずだ・・・。
そう思いつつも、頑張って毎日夕方になると自転車のライトを点けて走っていた。
自転車のライトなんて、所詮明るくならないものだから・・・と思いながら。
しかし私は気づいた。単に私の自転車のライトの電球が切れていただけだったのだ。
暗いのは当然である。マイッタ!私の努力はなんだったのだろう???
重くても、無灯火の自転車は車のドライバーには危険なものだからと信じていたのに。
でも私の自転車は傍目には無灯火だったのだ・・・ショック!
仕方ないので電球を買ってきた。主人に頼んで取り付けてもらったのだが・・・。
取り付けるときにわかったのだが、前の電球は切れてなどいなかったのだ。
電球が切れたのではなく弛んでいたので、
締め直すと点灯した
単純に170円損したことになる。(涙)


8.スーパーの試食
よく行くスーパーの食料品売り場にウィンナーなどの試食品が並んでいる。
係りの店員がいないのでよく子供が張り付いてむさぼるように食べている。
(・・・全部食べる気かよ!親はどこに居るんだよ!)
自分の子供がそういう年齢になったので、一応世間の目を気にしつつ「1つにしなさい!」
と言いながらも、自分も1つ食べてみる。
夕方の空腹時の胃袋にはステーキに匹敵するくらい美味しい・・・それがウィンナーだったとしても。
でも買う気はない。
その後、「食べたてみたけど、やっぱり買わない」ことに引け目を感じつつ
「んー、やっぱイマイチね」みたいな顔をしてその場を去るのは、私だけではないはずだ・・・。


7.痩せるパンツ
コスメティックのお店などで最近
「はくだけで痩せるパンツ」なるものを見かける。
本当にやせるのだろうか??
布地は波状のニット、収縮性も大きい。だという。
股下の部分にメリヤスを施してあるので、素肌に直接はくことも可能だと書いてある。
ロングガードルのタイプで、その圧迫感は太股の中程にまで至る。
そして脱いだとき、そのパンツの波状生地の触れていた部分に波形がついているのは
言うまでもない。
定価が¥3980円、でもダイクマで¥2880円、2枚だと¥5000くらいで売っているという広告を目にした。
そんな夢のようなパンツを化粧品屋で定価で購入したものの、数回しか履かずにしまってあるのは
私だけではないはずだ・・・。
最近知ったのだが、夏用と冬用とあるらしい。
夏用は丈が短くできている。もしかしたら薄手なのかもしれない。価格も安い。


6.スーパーで買い物
買い物をするとき、陳列してある商品の奥の方に製造年月日の新しいモノが入っているのは
周知の事実。そこで買いたいものをかごに入れるときに
棚の奥に手を突っ込み、日付の新しいものを選んで取り、
店員にバレないようにまた棚の様子を元に戻している
のは、
私だけではないはずだ・・・。
やっぱり新しいモノを買いたいのは誰も同じはず。
間違っても一番前のものなんか手にしてはいけない。


5.電話の切り方
部内の人宛にかかってきた電話に出て、宛先人が不在のとき、先方が伝言を託す。
((おいおい、今どき伝言なんてしちめんどくさいことするの、やめてくれよ。メール出せよ!))
などと思いつつもメモをとる。((あたしはあんたや不在だった人のの秘書じゃないんだよ。))
その伝言を受け終わると、唐突に電話を切る人(大抵はオヤジだ)がいる。
こういう人って、社会の仕組みとか常識とかを知らないんだろうか。
その会話を終わらせるべく「では、よろしくお願いします」という言葉を待っているのは
私だけではないはずだ・・・。
挨拶は基本、電話での会話の基本パターンっていうのをわきまえて、お互いに気持ち良く仕事したい。
偉くなるとそういうのを忘れてしまうっていうの、人間としてイヤだと思う。
「お願いします」っていう言葉が出ないのって、どうして?


4.笑顔で挨拶
道を歩いていて、ふと前から知り合いの人が歩いてきた。
ご近所に住む奥さん、ご主人でもいい。
そこで笑顔で挨拶、「コンニチハ〜」・・・すれ違った後、その笑顔はどんなタイミングで
元に戻したらいいのだろう。
その知り合いのすぐ後に来た知らない人と目が合ったりすると、どうすればいいんだろう!?


3.気になる体重
定期健康診断が近づくと、女子社員は過酷なダイエットに入る。
とりあえず目標体重を定め、そこまで達する頃にちょうど測定日に当たるように。
ため息が出るほど涙ぐましいダイエット。それはボクサーを彷彿させるものがある。
基本は食べないで走る・・・いや、腐った牛乳を飲むという勇気ある人もいるそうだ。
でもダイエットに入ると、やはりその実績が気になるところ。
測定の前日、夕食をパスして早朝体重を量る。朝食はコーヒー1杯のみ許可している。
そしてトイレへ入って大でも小でもそれなりに排出したとき、また実績を確認したくなるのは
私だけではないはずだ。


2.危険な自転車
車を運転していて、車道の脇を自転車がチョロチョロ走ることがよくある。
ゲンチャリなら(邪魔だとは思うけど)仕方ないと思えるんだけど、自転車が!しかも歩道もあるのに
大きく車道に食い込んでトロトロ走っているのだ。
そういうのは大抵オヤジ・・・。
こういうオヤジ、一体何を考えているんだろう???
交通渋滞を巻き起こすのが目的なのか?テロ行為のつもりなのか?
まだオヤジならいいが、これがじいちゃんだったら要注意!
そのまま車道側に転ぶことがあるからだ。
それを轢いてしまえば、みんな立派な犯罪者。
そんなことを唱えている私も、そういうじいちゃんさながらのことをした経験がある。

その日最寄り駅よりも2つ先の駅近辺へ用事があった。
夕方だったので保育所から収容した2人の小僧を自転車の前と後ろに乗せていた。
市街地を走る国道の歩道をずっと走っていくと、そのうちその歩道はどんどん細くなり、
人が一人通のがやっとのくらいの細さになった。
さらに、リサイクルのため、空き缶や空き瓶を回収するコンテナが歩道に置いてある。
車輪の通れる幅は30cmもないだろう、でもハンドルの部分は余裕あるし・・・
本当に安易に考えていた。マジで軽率だった。だって子供2人も乗せているのに、
普通なら降りて引くよ!
でも私はそのまま進んだ。ああ、怖いもの知らずな私。
この幅を、これだけの幅を、頑張ってとおらなくちゃ・・・と思っているとなぜかはみ出してしまうものである。
当然コンテナにタイヤが当たり、自転車は車道へと横転した。
自転車+子供2人の体重+自分の体重を私の右肘はまともに受け、一人ではどうにもならない状態だった。
声を出すしかなかった。
「きゃ〜〜〜!」
こんなに女性らしい、ドラマのような、漫画のような・・・声を出したのは、私の人生で後にも先にも
これだけだと思われる。

本当にラッキーだったのは、その場に居合わせた人たちが実にいい人だちだったことだ。
まず、私の後ろから運転してきた車のドライバー@年配のおばさまだった。
この人には本当に感謝感激、足を向けて寝られません。
車を止め、出てきて安否を気遣うだけでなく、これから向かう先に乗せていってくれるという。
「うちの子供もみんな大きくなっちゃったし、主人も帰りが遅いから私は全然急いでいないから」
へこんでいるときだけに、聖母のようなこの言葉!
子供達もいることだし、この場はご親切に甘えよう・・・でも自転車は?
次にいい人だったのは現場のすぐ近くに住んでいるおじさま。
「私はこれから会議に行かなければならないけど、自転車はうちのところに停めておけばいい、
あとで持って帰るときに声をかけてくれればそれでいいから」
おじさま、お忙しいのにこんなドジな私の為にありがとう!うるうる。
私と同じような子連れのママは、バッグからごそごそとティッシュとバンドエイドを出してくれた。
マジで泣きました、みんなの親切が身にしみました。
一人で生きているんじゃない、世の中まだまだ捨てたもんじゃない。

私は用事を済ませ、おばさまの車で送られて事故現場へ到着。
さらにおばさま、「怪我もしていることだし、気持ちが動揺しているときにまた事故になるといけないから
お子さん達は車で送ってあげますよ」 再びうるうる・・・。
だいたいの場所を説明し、子供を乗せてもらって私はちょっとかごが曲がったママチャリで帰途についた。

信号待ちの時間もあって、待ち合わせの場所には私の方が早くに着いた。
人の親切が骨身にしみたできごとだった・・・と同時に振り返る。
あのとき、私の後から威勢ののいい若いお兄ちゃんが来ていたらどうだっただろう?
多分後ろに乗っていた子は即死、私と前に乗っていた子は瀕死の重傷、ってところかな。

オバサンはとろとろ走って交通渋滞をつくる、なんてそれまで思っていたけど、
そういうオバサンが後ろにいてくれて、命拾いをしたのも事実、
人生ってわからないものだ。


1.厨房の匂い
私は自転車通勤だ。
会社への通勤路に小さくてこきたない(メンゴ!)中華料理屋がある。
この店、儲かっているんだろうか?
その前を通るとき、いつもそんな心配をしてしまうような店である。
間口も狭く、大した看板もない、出前だけで細々と食いつないでいるのではなかろうか。
それにしては、その近くに儲けさせてくれそうな会社などがあるわけではない。
いや、私の会社(某大手有名企業)もあるにはあるのだが、その店「知る人ぞ知る」的なところがあるのだ。

ところが朝はそうでもないのだが、帰りにそこを通るとき、厨房のフード(換気扇)から
中華料理のたまらなくいい匂いがしてくる。
こんな時間(5時半頃)からこんなにいい匂いをさせているなんて、この店に注文しているのは一体誰?
と余計なお世話を焼きながら会社帰りにそのフードの下を通るとき、
おもいっきり深呼吸していい匂いを満喫しているのは私だけではないはずだ・・・。
匂いはただ¥0。