3.七五三の写真
混雑を避けるため、ちょっと早めだが10月12日に七五三の写真を撮った。
七五三は11月15日、でもその日に近くなってからだと写真屋も混むし
料金も高くなる・・・いや、早くに撮った方がセットによっては安くなることもあるのだ。

写真屋は市内の写真館で、七五三や記念写真専門のところにした。
電話で予約をしておいて、だいたいの撮影希望を伝えておく。
あとは当日行って、数十着ある衣裳の中から気に入ったものを選ぶ。
チェックインして待っていると着付けに呼ばれる。
男の子だからヘアとメイクは要らない、着せるだけである。
背中にでっかい兜の絵がついた、地模様のあるカッコイイ着物を
色違いで選び、袴はお揃いにした。
着付けまでは手際よく早い。でも子供相手の撮影なので、写真を撮るのに
時間がかかるため、少し待たされた。
それでも思ったほど待たされずに呼ばれ、撮影室に入った。
おそろいのユニホームを着たカメラマン&アシスタントが手際よく
スタンバイさせてくれる。
でも落ち着きのないこの年齢の双子の写真を上手に撮る(二人の目線を得る)には
相当の忍耐が要るのである。

はじめに家族写真。私は椅子に座り、うしろにじじばばが立つ。
私の横にタケルン&サトルンが立つ、という構図だ。
私とじじばばのポーズは、大人だから一回で決められる。
でも子供というのはそわそわうきうきするものである。
1人の立ち位置を決め、手の格好を決め、衣裳を直す。
もう一人の立ち位置を決めたあたりではじめの1人が動く。(--;
もう一度やり直していると、もう一人が手に握った扇子でカメラマンの頭をたたく・・・。(--;;
どうにか落ち着かせてカメラマンがホッとしたところではじめの1人が歩く・・・(--#
大人は口では叱るものの、位置やポーズを決められているので動くに動けない。

やっと撮影が開始された。
はじめに全員すました顔で数枚、そして大人はすまして子供だけ笑った顔も撮る。
カメラマンはアンパンマンやピカチュウの人形を巧みに使いながら、子供の笑顔を誘う。
笑顔が出たところですかさずシャッターを押す、このあたりはさすがに慣れたものだ。

次に子供だけの写真を撮る。
本来なら1人ずつの立ち姿を撮るのだが、この節写真も¥高いので、
うちは双子だから二人一緒の立ち姿でいいことにした。
大人がカメラの後ろに控え、子供だけスタンバイ。
子供はもうカメラマンに慣れてしまい、対等の口を利いている。
カメラマンが適当にあしらっていると、「おまえ、やる気か!」と凄んでいる。(--##
衣裳の一部である短剣が気になり、袴に挟んであるのをついとってしまう。

撮影も終わり、着てきた服に着替え、しばし待つ。
次にモニタのあるコーナーに呼ばれ、そこでさっき撮影した写真を見て、どれを使うか選ぶのだ。
おわかりだと思うが、最近のこの手の写真はデジタルなのだ。
だから撮影したすぐあとに画像がみられて印画紙に焼くものを決めることができる。
他の家庭は家族全員で選んでいたが、うちは子供たちが退屈して限界だったので、
おじいちゃんと一緒に車に戻って待ってもらい、おばあちゃんと私で写真を選んだ。
消去法で選んでいき、最終的に家族写真1枚と二人の立ち姿2枚が残った。
家族写真の子供たちは笑っているので、立ち姿の方はすましているのを選んだ。
でも立ち姿で笑っている子供たちの表情がなんとも自然でいいものなので迷っていると、
壁に小さな貼り紙を発見。
写真つまりデータをCDで売ってくれるというのだ。
普通の写真屋はネガは売らない、でもここは客数もかなりのものなので、
管理しきれないということもあったのだろうか。
焼き増し分として数えていたものはみんなキャンセルし、子供の分だけにして、
この気に入った3枚をデータで買うことにした。
これで来年の年賀状も年賀はがき代のみで済む。
いい時代になったものだ。

ちなみにここで料金表を公開しよう。
撮影・・・・1ポーズ6500円
焼き増し・・・・1枚5500円
データ・・・・・1枚2000円(別途円盤代500円)
8月9月くらいに撮影すれば、子供の1人立ち姿1枚撮影につき、
洋装orアップの撮影がサービスされる。

まぁ、写真屋もプロだから仕方ないけど、それにしても¥高いものだ・・・。
こんなのに踊らされて、そこいらの親は自分の子供のために大金をはたく。(私もだけど)
和装・洋装・アップ・兄弟・家族 5ポーズくらい撮って、それを本人たちのほかに
両家のじじばば用に焼き増しするのだから、その金額たるやかなりのものである。

確かに衣裳の品揃えは豊富だし、撮影室も3つあり、機材やセットもある。
場所からしても大通りに面したマンションの1階で、地下駐車場も10台分くらい確保している。
でもそれらの設備投資にかけた資金回収なんて、あっちゅーまにできてしまっただろうと
思わせるほどの盛況ぶりだ。しかも10月のこの時期にこの程度なら、
本番11月ならどうなることだろう??もう笑いが止まらない世界であろう。

最後に8年間有効のスタンプカードをもらった。
お宮参りに始まり入学まで、余裕を持って8年間というところだろう。
ターゲットは飽くまでも子供なのだ。
現金払いの写真撮影&焼き増しのみに有効で、5000円で1個捺印、
30個溜まるとディズニーランドパスポート券がもらえる。
単純に考えて最低でも15万円の支払いだ。
でも金銭感覚のなくなった親は、きっと30個溜めてしまうんだろうな。

この写真屋は多分、接客/サービス/設備 どれをとってもいい方だと思う。
別にこの写真屋を叩くつもりは毛頭ない。
だけど不景気風が吹くこのごろにしては、かなり華やかな世界を垣間見たと
驚きを隠せないのも事実である。

あああ、子供たちに言い聞かせながら、撮影するのもめっちゃ疲れた〜。
待ち時間におとなしく待たせるのも超タイヘンだった〜。
私も自宅から着物を着ていって、帰りに洋服に着替えようと準備したのに
玄関に置き忘れていってしまい、最後まで着物で疲れた〜。
帰りにお食事でもしてこようかと思ったのに、着物ゆえそれもできなくて残念〜。

もうなんか、めっちゃくちゃに疲れた写真撮影の日でありました。

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