ふたごっちのこと


同じものをふたつ 〜ふたつの宝〜

【ふたりのルンルン】
うちの子供は双子(男&男)@多分一卵性と言われております。
タケルンとサトルン、二人合わせてルンルンです。
親の目で見ると、(もしかして二卵性?)と思うほど、似ていないのですが,
他人さまは「そっくり〜」と感動してくれます。
私も遠目に見たときや寝ているときはどっちかわからないときもありますけど。
そんな双子ですが、ルンルンたちの生い立ちを、忘れないように書き留めておきます。
こんな体験、多分二度とできないでしょうから。


【2つの粒】
結婚して2年が過ぎ、そろそろ子供が欲しいねと言っていたとき。
タイミングよく、妊娠の兆候が現れました。今は検査薬という便利なモノができて、
尿検査で排卵の時期がわかるものや、妊娠を判定できるものもあります。
(もしかして・・・)と思ったから病院へ行ってみたけど、やっぱり違ったの、
という恥ずかしい思いをせずに済むんですね。

私の場合、5週6日目でした。
(あー、やだ!早く終わらないかな・・・)とぼんやり考えていると、
ドクターが何かごちゃごちゃおっしゃっています。
(おっと、いけない。何だろう?)と、よく聴いてみると、
ドクター「双子かもしれないですよ」
私 (@@;; (えっ、えっ、今何て?)
ドクター「まだ時期が早いですからよくわからないんですけどね、妊娠はしています。
   ただ粒が二つ見えるんですよ。血粒か何かかもしれないから、もう少し様子を
   見ましょう。2週間後に来てください。」
私 「・・・はい。」(双子?双子?えええっ???)

帰宅して主人に告げると、主人も信じられない顔でしたが、まぁ間違いもあるということ
だからと、あまり信用していない様子。
でも私としては、この普通でない状況にちょっとウキウキ、他の人と同じでないことが
嬉しかった・・・その後に訪れる怒濤の育児のことなど、考えもせずに。

そして2週間後、再度検査をしてみて
先生「ああ、心拍が2つあります、双子決定ですね〜。」
2つの粒は、2人の心臓となっていたのでした。
私 「ををを!」(でもこれはスゴイことになったかも知れない・・・)


【双子のタマゴ】
血筋に自然妊娠で双子の人は(多分)いません。
「またいとこの娘」が双子(多分一卵性)を産んでいますが、ちょっと血筋が遠すぎます。

わたし的には、原因は妊娠直前に食べた卵が原因かと、こじつけております。
だって普通のLサイズを買っただけなのに、1パック(10個)中、3個も双子だったんですよ。
ときどき、「全部双子」というパックが売っているそうですが、それははじめからわかって売られて
いるものです。
でも残念だけどこれはきっと単なる偶然なのでしょう、関係あったら面白いんですが。
それにしても鶏卵の双子って、一卵性?二卵性?

主人的には、私が自転車通勤をしていたことが原因だと言います。
あるとき、私が出勤する姿を主人に見られてしまったのですが、
私はものすごい勢いで自転車をぶっとばしておりました。
「あんな乗り方をしていたから、細胞が2つに割れてしまったんだ」というのです。
それもまた不確かなこじつけでしかありませんが。

ある地域では、ごまを食べると双子ができる、というところもあるそうですが、
それならもっと双子の出生率が上がってもいいはず。
(確かにごま和えはよく食していたが・・・。)
東南アジアでは、双成りの木の実(ってどんなの?)やバナナを食べた母親から双子が
産まれるという説があるそうですが、バナナなんて、みんな食べてるよねぇ。

密かに思っていることは、その半年前のできごとからではないか、ということです。
双子を妊娠する約半年前に、子宮外妊娠をしました。
左の卵管に受精卵が着床してしまって、そこで成長しはじめたらしく、
お腹が痛くて妊娠反応が出てるのに、子宮の中には何も確認出来ない。
しばらく様子を見るために入院しましたが、そのうち卵管が破裂して緊急オペ。
そのときはショックでしたが、まだ右の卵管があるから・・・と。

で、そのときの子が次の子と一緒に半年後にやってきたのかな、って思います。
非科学的な考えだって言われればそれまでなんですけど、
多胎の母親は不思議とそういう体験者が多いんですよ。

【妊娠中】
多胎妊娠に、安定期はありません。
まず、10週くらいまでは非常に不安定であり、何かの原因で二人のうちの1人が死んでしまう
こともあるけど、その場合、まだ物質的にも小さいことから、母体の方で吸収し、
自然淘汰されてしまいます。
こういう双子のことをバニシング・ツインズといいます。
知られていないだけで、意外といるかもしれませんね。
数値で言えば、双子が実際に産まれる4倍くらいはいるらしいです。

10週を過ぎて胎児がある程度大きくなってから、どちらか1人が死んでしまう場合、
母体の方でも吸収しきれないので、子宮内で腐敗してしまい、そうなるともう一人の胎児も
ダメになってしまうらしいです。
双胎妊娠がわかったとき、ドクターからこの点はよく注意されました。
単胎妊娠の場合、よく「安定期に入ったから」と耳にしますが、多胎妊娠には安定期なんてありません。
常に要注意なのです。

私の妊娠中の様子ですが、つわりもなく至って元気でした。
お腹がすくとちょっとムカムカしたので、朝などは早くに何か口に入れれば全然OK。
よくご飯の炊ける臭いがイヤとか、生のお魚がイヤなどと聞きますが、何でもどんとこい!でした。

でも歩くとお腹が張ったので、極力歩かないようにして、それでも張ってしまうときは
すぐに休む(できれば横になる)ようにしていました。
通勤は、自転車で10分の道のりを歩くと25分か、妊婦の足ではもっとかかります。
当然張ってしまうので、自転車に乗っていました。
でも決して人には勧められないです←マネしないで下さい。
男性並の運動能力を持つ私でも、慎重に乗っていました。
だって他に交通手段がなかったんです・・・。
もちろん、ドクターには内緒です。

6ヶ月の頃、車で飛騨まで旅行に行きました。
うちは車の運転は私の担当です。
一番の理由は、私が乗り物酔いするということ。
自分で運転すると酔わないのですが、それでもたまに体調が悪いと酔います。
主人は自動車の運転免許は持っていますが、ライダーなので、主人の運転に乗っていると
私はちょっと恐いということもときどきあります。
でもって、飛騨まで運転して行きました。
別に疲れたとか、体調悪くなったということはありませんでした。
飛騨&下呂の温泉の禁忌症として「妊婦」と書いてあったのを横目で見つつ、
勿論無視して入りましたけど。
妊婦は温泉がダメ、ということの根拠は、あんまり温まってしまうと羊水まで温まってしまって
胎児への影響がある(どんな?)っていうらしいんですけど、温まりすぎないようにしながら
入っちゃいました。
別に何て事なかったです。
ドクターは「そのくらいならいいでしょう」と言ってくれてましたし。


【管理入院】
いくら健康な妊婦といえども、やはり双胎妊娠のリスクは高いです。
その上、なまじ元気なのでよく動いてしまう・・・。
32週のとき管理入院を通告されました。ちょうど中毒症も出てしまったので。
多胎妊娠には中毒症は付き物です。
でも私はそれほどひどいものではなく、浮腫(むくみ)が出たくらいでした。
尿に出る糖や蛋白の値は、大したこと無かったみたいです。
でも靴がはけなくなってしまって、たまたま持っていたサイズの大きいサンダルが
キツキツになるくらい浮腫みました。(サイズでいえば、1.5cmくらいかな)

私が管理入院したのを一番喜んだのは実家の母でした。
同居しているわけでもなく、もし私が一人で家にいるときに陣痛が来たらどうしよう・・・
母はそんなことばかり考えて心配だったそうですが、お母さん、あなたも経験者でしょ、
陣痛が来たってそう簡単に産まれるもんじゃないですよぉ。
入院の準備をしておくってのは、妊婦には当たり前のこと。
破水してからだって、陣痛きてからだって、「ヘイ!タクシー」って電話かければ
15分後には病院です。
そんなで私は病院で暇をつぶすことになったのでした。

食事は減塩食を指示されて、美味しくないと言われる食事を食べていました。
でも私にしてみれば、自分で作らなくても食事が出てくるなんてラッキー!
と言う程度で、味的にはそれほど不満はありませんでした。
ただ、お魚の煮付けとか、野菜の煮物とか、お年寄り向けのような食事ばかり
だったのが、ちょっと不満でしたね。
その病院は、新築工事中で、半分でき上がった病棟に入院していました。
残り半分の工事中だったので、音はうるさかったけど、病室内は奇麗でビジネスホテル
みたいでしたね。
出産後に個室が空いていれば、大部屋料金で個室へ入れてくれるんです。
大部屋だって、1人分のスペースは普通の病院よりもずっと広いんですよ。
個室にはテレビ、電話、レイゾウコは当たり前、ソファまであります。
新しくて奇麗な割に費用は安い病院で、余計なことはほとんどしない方針らしく、
やっぱり食事などにもあまりお金をかけていないように見えました。
でもね、どうせ減塩食の私、それでも十分だったと思います。

友達の出産した病院では祝い膳にステーキ&ワインなんてのがあるところもあったけど、
どのみち産後もしばらくは減塩食、おまけに下戸なのでワインなんて出るだけムダなんです。
人の祝い膳を指をくわえて見てるより、良かったかななんて(負け惜しみ!)思っています。

管理入院中も、とても元気だったので、クロスステッチの刺繍なんかやってたりして。
双子関係の本も読みました。
産まれてからはあまり目を使わない方がいい、と言いますので、せめて産まれる前に
やってしまおうと思って。

身内がお見舞いに来てくれると、その病院には最上階(7階)にサロンがあって、自由に
出入りOKで、おまけにただ¥0でお茶やコーヒーをいただけたので、よく行っていました。
展望ロビーのよになっていて、市内近隣が見渡せて、気分いいんです。
今はどうなったんでしょうね!?

私のお腹は左側に縦に1人その上に横向きに1人と重なっていたので、横に広がるよりは
前に突きだしていたので、後ろから見るとあまり妊婦にみえなかったそうです。
その大きなお腹でスタスタ歩くからなおさら。

いい加減、入院生活にも飽きてしまい、お腹もパンパンでかゆくてかゆくて。
「そろそろ限界だよ、先生」ってお願いして、出産に望むことになったのが37週。
その際に、昔病んだ右脚股関節が時々痛むのが心配だったので、帝王切開でお願いしました。
気持ち的なことを言えば、陣痛が恐かった、しかも2回もくる、というのがたまらなく恐かった
ってのはあります。
陣痛よりももっと恐かったのは、会陰切開。麻酔もしないで、ジョキッと切るんですよ、ハサミで。
しかも切開よりも陣痛の方が痛いというからたまりませんてば。
そんなショッキングなこと、私には絶えられない・・・という気持ちを秘め、手術歴3回という記録を
4回に更新するべく、いざ出産となったわけであります。

でもね、帝王切開というのはお腹を切るんです、そう!お腹の筋肉を・・・。
だから術後の回復にはそれなりに時間がかかりますし、咳払いひとつするにも激痛なんです。
お腹を切ったことがない人には、きっとわからないでしょうね。

そもそもお腹を切るのだけでなにゆえこんなたいそうな名前が付いたかというと、
かの皇帝ジュリアス=シーザー(クレオパトラのダーリン)が産まれるとき、
腹部の切開手術によって産まれたことからついた名前です。
そんな昔から行われていたんですね、帝王切開って。

手術が決まると、帰宅が許可されました。
身の回りの整理や準備などで1週間も帰されましたがくれぐれも要安静です。
その間は実家に厄介になり、足りないモノなどを取りに行くためには車を運転して
自宅へ向かいました。
産前で最後に運転したのは、産まれる4日くらい前です。
そしていよいよ、出産のために、いざ病院へ・・・。


【出産〜退院】
平成9年10月8日、帝王切開で産まれました。
タケルン・・・体重2680g 身長 47.5cm 頭回り 32.5cm
サトルン・・・体重2230g 身長 46.7cm 頭回り 32.0cm

帝王切開の手術って、完全には眠らされないんです。
下半身麻酔(脊椎に針を入れるやつ)で痛みを感じなくするんですが、意識はうっすらと
残しておきます。
お母さんが麻酔によって眠ってしまうと、胎児も眠ってしまって危険だとか。
私も手術歴は過去3回ありますが、こんなに生々しいのは初めてでした。
うっすらとした記憶の隅には、1人お腹から取り出され、もう1人がまだ残っていて
「さぁ、もう一人いるからね」とドクターが言っていたのが残っています。
1人目はすっごく大きな声でいつまでも泣いていました。
2人目も泣き声は聞こえて、それから間もなく疲れのせいか、意識がなかったような・・・。
お腹を縫っていた感覚は、ほんっとにうっすらですがあります。
・・・こういうことって、男の人は苦手なんですよね。
うちの主人も話し始めると「わー、もういいよー」と逃げてしまいます。

さて、産まれた二人は450g違いの、単胎児としても通用する大きさの新生児でした。
小さかった方のサトルンも保育器には入らずに元気でしたが、病院で私の手元に来るのも、
体重が少なかったことでタケルンよりも少し遅くなりました。

退院したのは、私とタケルンが一緒の日、でもサトルンは体重が基準(2500g)に
満ちていなくて、一人だけ病院に残りました(双子にはよくあることです)。
新生児というのは生後すぐの体重から、一時期大きく体重が減ります。
でもその後1日にだいたい30gくらいずつ大きくなります。
帝王切開だったので、入院期間が10日間と長くなりましたが、
サトルンはミルクを飲む力も弱く、一時的に2000gを割ったので、退院許可の出る体重まで
あと200gほど足りなかったので、約1週間遅れるかなと思っていました。
退院してからも毎日授乳に通いました・・・といっても、3日目の朝、病院から電話があり、
病院「サトルンの体重が基準に達したので、今日退院できます。」というのです。
私 「え、でも約1週間くらいかかるということでしたが・・・」
病院「1日で100gくらい増えることがたまにあるんですよ。また減るかもしれないけど、
    今なら退院できます。」
(そんなもんなのかなぁ。体重が少なくて退院出来ないのに、家に帰ってからまた
 体重減っても大丈夫なのかい?)
でもまぁ、いいっていうものをもっと置いて下さいというわけにもいかず、
バタバタと退院してきました。

ちなみに、授乳に通うときは、さすがにタクシーでしたが、退院のときは
自分の運転する車で帰ってきました。
私って、産前も産後もすこぶる元気だったもので。


【卵性について】
ひとくちに双子といっても、細かく分けると種類は随分あるんです。
一卵性と二卵性という言葉を聞いたことがあると思いますが、それだけではありません。
1)2羊膜2絨毛膜性融合双胎胎盤--1卵性(受精後48時間以内の分離) 
2)2羊膜2絨毛膜性融合双胎胎盤--2卵性 
3)2羊膜2絨毛膜性分離双胎胎盤--1卵性(受精後48時間以内の分離)
4)2羊膜2絨毛膜性分離双胎胎盤--2卵性
5)2羊膜1絨毛膜性双胎胎盤------1卵性(受精後3−8日の分離)
6)1羊膜1絨毛膜性双胎胎盤------1卵性(受精後9日以降の分離)
と、何でも6種類くらいに分けられるそうです。
胎児は羊膜に包まれ、さらに絨毛膜に包まれ、胎盤にくっついているのですが、
その羊膜・絨毛膜の数、胎盤の状態によって種分けしているのです。

1)〜4)についてはややこしいのですが、2つの羊膜が2つの絨毛膜に包まれているケースで、
着床した位置によっては、胎盤が融合している場合と別々である場合があり、
それぞれ1卵性・2卵性両方の可能性があるそうです。
この場合の1卵性は、非常に早い時期(受精後48時間以内)に分離が起こったと思われます。

5)は2つの羊膜にそれぞれ胎児が入った状態を1つの羊膜が覆っているケースで、
受精後3〜8日に分離が起こったと思われるものです。

6)は1つの羊膜に2人が入っている非常に珍しいケースで、
受精後9日以降に分離が起こったと思われるものです。
1つの袋に2人入っているので、へその緒が巻き付くなどのリスクも高いと言われています。

ややこしいけど、そんな分離のタイミングにより、1)3)よりも5)、5)よりも6)の方が
遅くまで同じものであったことになるので、酷似していることになります。

一卵性の場合、通常は受精後13日以内に分割が起こるそうです。
それを超えるとシャム双生児となるそうです。
(シャム双生児:身体の一部がつながって産まれ、いくつかの器官を共有する場合もある
          タイのシャム地方ではじめにそういう双子が産まれたためついた名前)

でも一卵性双生児のメカニズムは未だ明らかではないのです。
二卵性の場合、最近技術が進んだ不妊治療の影響もありますし、
卵子を複数個排出してしまう体質的な遺伝ということも考えられます。
母親の年齢が高いほど双子が産まれる確率は高くなり、35〜40歳の間をピークとし、
40歳を過ぎると再び確率は低くなります。
女性は年齢が高くなるにつれ、一度に複数の卵子を受精させる傾向があるそうです。
また、双子を出産した経験のある母親から再び双子が産まれる可能性は3〜10倍に
なるそうです。(うわっ、もう1組双子なんて・・・)

今のところ、解明されていない、偶発的なものだと言われる一卵性ではありますが、
私の知り合いで、パパが双子(一卵性)で、息子も双子(一卵性)という家庭もありますので、
単に一卵性の遺伝を否定する訳にもいきません。
日本では双子の出る確率は1/120〜160(地域・人種により若干異なる)、
親子でとなると1/14,400〜25,600なのかな?
因みに、西洋では1/80〜85、ナイジェリアのある部族では1/22だそうです。
その内、一卵性双生児は双子全体の約1/3を占めると言われます。

120〜160回に1回の割合で出る双胎妊娠、人種や地域などによりそのアベレージも
違いますが、おおざっぱなところ100分の1と思ってもよいでしょう。
その割合も、不妊治療の進歩によってかなり数値が上がりました。
もちろん、上がったのは二卵性(以上)の割合で、一卵性の割合というのは昔から変わらないみたいです。

二卵性というのは、同じ時間一緒におなかにいただけで、兄弟程度にしか似ていないです。
成長してくれば違いははっきりしてくるでしょう。
一方一卵性というのは、本来1人になるべき受精卵が、何らかの原因で2つにわかれてしまった
ものであるため、遺伝的要素は同じもの(大雑把ですが)です。
でも二卵性だけどたまたま血液型も同じ、性別も同じ、顔もそっくり(兄弟でもそっくりさんがいますよね)、
となると、どちらである可能性もあるわけなのです。
外国ではごく稀に、双子だけど1人は黒人、もう1人は白人なんていう場合もありうるそうな。
ママの生活状況を疑ってしまうけど。

一卵性の場合、産まれたときに体重差が大きい場合がよくあります。
これは双胎間輸血症候群と呼ばれるものの影響で、臍帯(へその緒)を通して
血液が偏って供給されてしまうために起こります。
A児が大きく、B児が小さい場合、A児を受血児、B児を供血児といいます。
また、指紋、手型、足型など、一卵性ならばほぼ同じです。

簡単な見分け方として、胎盤が1つなら一卵性という見方もありますが、
狭い胎内に長い間ぎゅうぎゅうに押し込められているうちに、二つの胎盤が融合したように
みえることもあるそうです。
そういう場合、出産後の胎盤に牛乳を通してみるという判断方法もあるらしい(ドクター談)
ですが、なぜか私のときはやってくれませんでした。

皮膚移植をしてみるという手もあるそうです。
皮膚移植は一卵性にのみうまくいくからだそうです。
でも普通はよっぽどのことがない限り、そこまでしないよね。

一卵性の場合、ほくろの位置などで特徴が出る場合もあります。
同じ場所に出るときもあるし、対称に出る場合もあります。
対称に出る場合をミラーイメ−ジといい、うちの場合タケルンが右利き、サトルンが左利きらしい!
というのがこれに当たっているようです。
成長の「どの段階で」2つに分割したかによるらしいです。

よく一般の人から「一卵性ですか?二卵性ですか?」と訊かれますが、
私は「多分!!!一卵性だと思います」と答えています。
だって、実のところDNA鑑定でもしなければ、わからないんですよ。
性別や血液型が「違えば」二卵性決定(大雑把ではあるけど)。

でもそういう卵性の知識のない一般の人がこの手の質問してくるときっていうのは、
たまたま「一卵性」とか「二卵性」という言葉を知っているというだけで、
それがどういうことを意味するのかまで知っている人はあまりいません。
あとは双子の親との会話のきっかけを作りたいだけというところかな。
だから、大雑把に「多分!!!一卵性」と言っています。
それが双子の親からの質問となると、「あ・うんの呼吸」とでもいいましょうか、
お互いに「多分、一卵性」というだけでわかりあえるのです。


【どっちがお兄ちゃん?】
これも卵性と並んでよく訊かれる質問です。
でもいまどきの双子の親は、順番をつけたがりません。
中にはその質問には絶対に答えないというお母さんもいます。

自然分娩で産まれればA児が先に出たところ、何らかの事情で帝王切開になったため
B児から先に出たので、B児が第一子となる場合もあります。
そして産まれた時間差だって、帝王切開の場合は数分間、自然分娩の場合では
数時間〜数日間となる場合もあります。
ちなみにうちの場合は、自然分娩でも帝王切開でも先に出てくるのは同じ子だったようです。

同じときにお腹の中にいたのに、ほんの数分、数時間の違いでこの世に出てきたために、
「お兄ちゃん・お姉ちゃん」にされてしまっては、それは子供がかわいそう。
だから「どっちがお兄ちゃん(お姉ちゃん)?」という質問は、愚問なんです。
ただ、以上のことをふまえて、双子の親同士で同じ質問が交わされる場合もあります。
それはやっぱり「「あ・うんの呼吸」でわかりあえるのものなんですね。

それでもどうしても順番が知りたい場合は、
「どっちが誰ちゃん?どっちが先に出てきたの?」
と訊きましょう。そうすれば、
「この人はちょっと気を遣ってくれているな」
って、双子の親にも通じます、きっと・・・私だけかな。

日本では双子の場合でも戸籍に順番をつけなければなりません。
第一子、第二子というふうに。
で、どちらが第一子かといえば、はじめにこの世に出た子供が第一子、次に出た子が
第二子となります。
よく「昔は逆だった」といいますが、本当でしょうか?
本当にそうだったという例を私は聞いたことがありません。
でもあまりに一般的に広まりすぎているところをみると、まんざらウソでもないのかも。

その説についてはいろんなことが言われていますが、宗教的なことや世襲的なことが
理由とされるようです。
私が耳にしたことのある説を紹介しましょう。

その1)
昔は出産というのは汚れ(けがれ)たものとして見られていました。
そして長男は大切な存在でもありました。
双子の場合、はじめに出た子が産道をキレイにし、キレイになったところを「大切な長男」
が出てくる、という実に封建的な考えです。

ところが研究が進み、最近では第二子の方が第一子よりも出産時のハンディを
受けやすいことも報告されています。
仮死状態、チアノーゼ、重傷黄疸、骨盤位分娩などがそれですが、双子の能力的な
問題では第一子、第二子に先天的能力差があるわけではなく、はじめのうちこそ
差があれど、十分に挽回可能であることもわかっています。(あ〜、よかったねー!サトルン)

その2)
子宮に先に入った受精卵の方が奥に着床するから、その順番でいけば
後から出てくる子が先に着床したことになるので、第一子となるという説。
(んんん?一卵性の場合はどーすんの?)


【年子の方が楽!?】
これも「どっちがお兄ちゃん(お姉ちゃん)?」と同じくらいよく言われることです。
結論から言って、「比較の対象ではない!」と思います。
だって、子供が新生児の頃は圧倒的に双子が大変だけど、少し大きくなってきて
いろいろわかるようになってくると上の子のメンタルケアの点などから年子だって
十分大変なんです。
それぞれ別の意味で大変なことは大変であって、どっちがどれくらいという比較は
できないと思うんです。とにかく育児はどっちだって大変ですよ。

双子育児を経験することはできなくても、想像することはできますね。
オムツ変え、授乳、お風呂に着替え、寝かしつけと、
それぞれ2回づつやるor2人分同時にやることを考えればいいんです。
ミルクを与えるときや寝かしつけるとき、私は2本の手で足りないときは
足も使いました。
そしてそれが1日だけで終わるのではなくて、来る日も来る日も続くことを想像してみて
下さい。私はマジで、(休みたい、自由な時間が欲しい・・・)って思いました。

これらの比較をすることができるのは、どちらも経験したことがある人ってことでしょうかね。
なのに、世間では決まって「双子の方が年子よりも楽!」と言うんです。
そもそも「楽」と言う言葉は育児のその場にそぐわないと思いませんか?
双子でも、年子でも、ひとりっ子でも、育児がタイヘンなことには変わりないんです。

うちの主人には1歳4ヶ月年下の弟がいるんだけど、いわゆる年子なんです。
で、私には1歳8ヶ月違いの姉が居るんだけど、年子ではありません。
でも姉の誕生日は12月24日のクリスマス・イブ、だからあと1週間ちょっと
この世に出てくるのが遅くなったら、私たち姉妹も年子だったわけなんです。
でも学年では2つ違い。
そして、年子として認識されるのは主人のような兄弟のことで、姉が年明けに産まれたと
しても、私たちは年子としては扱われなかったことでしょう。

でね、そんな「ひたすら年子に近い2才違いの姉妹」を育てた母が言うには、
「そりゃ産まれた頃は双子が大変よぉ、でも一緒に手離れていくんじゃない?
一度終わったことをまた繰り返さずに2人育てられるのは、そのときは大変だけど
あんたみたいに仕事してる人にはメリットかもね。」
だそうです。
そういえばそうですね、2回も産休・育休とらなくていいんだもん。
会社で働く者の評価としては、マイナス点が少ないかな。

私が双子を連れて歩いていると、それを見た人が私や子供たちのことを知らないのに
「あら、双子ちゃん?かわいいわね〜」なんて話しかけてくることがよくあります。
それはそれで嬉しいんです、だって双子がいなかあったら、私は一生涯この人と話なんか
しなかっただろうっていうような人までが話しかけてくるんだもん。でもそのあと、
「たいへんよね〜、ふたりいっぺんじゃ。私なんか一人ずつだったけど大変だったもの。
だけど、年子よりも楽だっていうわよね。」って展開するんです。
今では慣れてしまったから「ふふふ、どうでしょうかねー。」なんて言えるんだけど、
超大変な渦中の人だったときに言われたら、「経験ありますか?」なんて言い返したく
なったもんです。

でもね、そんな心ない事を言う人ばかりではないんです。
一緒に母親学級受けたりした友達は、同じような育児条件で1人の子供を育てています。
それでも1人育てるのもこんなに大変だったんだから、双子はさぞかし大変だろうね、
私にはマネできない・・・なんて言ってくれる人もいます。
涙が出ますね、こういうこと言われると。

昔は紙オムツもなかったし、ミルクグッズだって今みたいなのはなかったけど、
それでも昔のお母さん達は立派に子供を育てたのよ!なんて時代錯誤なご意見を
のたまう人に限って、この禁句である「年子の方が楽!」を言うんですね。
喉元過ぎて、熱さ忘れちゃったんでしょうか〜。

ここに来てくれた小さい双子のお母さん、ナイーブにならず前向きに頑張ってください。
今の状態がずっと続くわけではないんです。
人の言うことは半分くらいにきいておけばいいんです。
100人に100通りの育児があっていいんだと思います。


【双子=かわいい】
世の中では「双子=かわいい」という等式が成り立っているようです。
私が双子をベビーカーに乗せて歩いていると、(当然双子用のベビーカーだから、目立ちます)
すれ違う人はみんな振り返って見ていきました。くちぐちに「かわいい」と言いながら。
きっとうちの子達は、私がこの三十数年間に言われたよりももっとたくさんの「かわいい」を、
すでに言われていることでしょう。
中には子供の顔を見もしないうちから、「あー、双子だ、かわいーーー」なんて盛り上がる
人もいたりして、それはそれで面白かったんですけど、
(んー、顔もよく見てね、ホントにかわいいんだから!)っていうのは心の中の声。
で、どうも世間では「双子=かわいい」っていう概念というか、先入観のようなものがあることに
気が付いた母でした。
1人で見るとそれほどでもない子でも、2人揃ったところを見ると「=かわいい」って
なることもあるのかな?


【テレビ出演】
双子が4ヶ月の頃のこと、サ−クルのリーダーが勤める双子関係の出版社に
「テレビに出てもいいぞ!登録」をしておいたら、ふいに話が舞い込みました。
番組は春のスペシャル特番で、「ヒーロー達が泣いた日W」役どころは、荻原健司・次晴兄弟の
次晴にスポットを当てたストーリーの中で、出産シーンに起用されました。
出産シーンだから、もっと新生児の方がいいんだろうけど、もしも事故があったら困るし、
その辺はスタッフもわかっているようで、敢えて3〜4ヶ月くらいの男の一卵性双生児を探して
いたようです。
撮影は世田谷にある、撮影用の古い一軒家の日本家屋で夕方から行なわれました。

シーン1:自宅出産だったので自宅の布団の中、産まれたばかりの双子を並べて。
      双子は眠っているシーンなのに、なかなか寝なくて苦労しました。
シーン2:「産まれてから、双子をこたつに入れて湯たんぽであたためた」というエピソードに因んで。
      二人の新生児に後光がさしているように映す(んだそうです)。
シーン3:産湯につかるシーン(これは撮影自体省略されました。)

お父さん役・お母さん役はちゃんとした俳優さん&女優さんで、どこから見つけてきたのか、
お姉ちゃん役の3人姉妹も揃っていました。
出産シーンから産湯のシーン用には、本物の助産婦さん(有名どころらしい)を迎えておりました。
(凝ってるなぁ)

4ヶ月児が2人も来るというので、ロケ先の控え室には布団が敷き詰められ、
暖房がガンガン効いていました。
確かに、2月末なのでいくら東京とはいえ、ガタボロの日本家屋では底冷えがします。
そういう意味では、すごく配慮してくれていたと思います。

撮影に素人な私は、そんなに時間がかかるとも思わずに、粉ミルクを少ししか用意していませんでした。
ところが現地入りから実に5時間半くらいかかったのです。
当然途中で足りなくなってしまい、スタッフの方がドラッグストアに買い出しに走ってくれました。
粉ミルク1缶にベビー用イオン飲料など買ってきてくれました。

夕食の時間にかかったので、お弁当を用意してくれていたのですが、「まい泉」のヒレカツ弁当でした。
担当の方は「これだけが楽しみ」と言っていましたね。
さすが「まい泉」、冷めても美味しかったです。ごちになりました。

気になるギャランティですが、紹介してくれた出版社の方から、「必ずお礼はして下さい」ということで
の紹介だったので、後日商品券が送られてきました。
この商品券は家庭の為に使わせてもらいましたが、翌4月から始まる保育所の準備として
バスタオルを1枚ずつ買ってやり、残りはちゃんと2人の銀行口座を作って均等に貯金しました。

普段の生活からかけ離れた経験で、とても面白かったです。
またあんな話が来ないかな〜。


【福祉という意味〜保育所入所編〜】
私の職場復帰のため、ルンルンたちは5ヶ月の終わりから保育所に行き始めました。
でもその保育所が今では狭き門。
それなりの難関(倍率5倍)でしたが、どうにか第一希望の保育所に二人揃って潜り込めました。
でもそれが決まるまでの葛藤の日々はもう2度と繰り返したくないですね。
行政はホントに容赦ないです。
考えてもみてください、「0歳児2人を別々の保育所に入れることも覚悟して下さい」って
言うんですよ。
ただでさえ、セッティングの内容も多いし、登所してから検温しなきゃならないし、
0歳児にはホントに手が掛かるというのに。
市の職員の方の話では、「選考の一番の基準になるのは収入で、おたくの収入は中の中
だから、どっちともいえないです。双子ということは、優先順位を上げる要素にはなりません。
条件がほとんど同じである場合、どちらかといえば優位かな、というくらいです」
ということでした。そんな〜!!!

「年子の家もありますからねぇ」なんて言われるけど、年子だと大きさが違ったりして
お下がりの服が着せられる、でも双子は同時なので、お下がりに回すわけにいかない。
ミルクだって、二人でゴンゴン飲むからすごい量を買わなきゃいけない。
紙オムツの消費量だって、半端じゃないんです。
衣類から育児グッズ、何でも一度に2倍ずつ購入することになり、経済的にも大変なんだぞー!
子供にかかる手間だって、一緒にミルクをやったりオムツを替えたりするのも、手が4本
欲しい!というくらいなのに・・・それなのに、その家庭の収入に応じて決めるという
行政の姿勢には耳を疑いました。

私はうちの子達の入所が決まってから、そのことで市に手紙を書きました。
どこまで読んでもらえたかわかりませんし、それが今後の対策になってくれているのかも
わかりません。
でも何も言わなければ何も変わらず、これからも多胎家庭は苦労するんです。
どうしても行政側にそのことをわかって欲しかったから。

最近父母連(保育所の父母会連合みたいなもの)からのおたよりで、
「兄弟の入所実態アンケート結果」が配布されました。
「兄弟別々の保育所に入れられて、とても大変な思いをした」
「上の子は入れたが、下の子は入れなかったので、これでは仕事が出来ない」
「無認可を併用することになり、経済的、体力的にもとてもキツイ」
など、深刻な問題が書かれてありました。
本当に共鳴しながら読みました。
だって、私も申し込みの時、市役所の係りの人が訪問してきて、
「2人一緒でなくてもOKと書かなければ、どこにも入れてもらえないかも知れない」
と言って、私の本意ではないことを申込書に書かなければならなかったんです。

本当に幸い、うちは2人揃って同じところへ入れてもらえましたが、定員6人中の2人です。
その後近くの小児科へ行った際にお会いした同じ年の子のお母さんから
「うちは下の子がそこに入れなかったから、上の子も保育所を辞めて幼稚園に入れ、
私も仕事を辞めました。」
って言われたときは、ズキッときましたねえ。

福祉って、何でしょう?みんなに平等に行き渡るにはいろいろ足りないものがあるのは
仕方ないです。でも本当にそうでしょうか?
私の住む市では、私立も公立も、全ての保育所は市の判断で入所を決定します。
私立は当然保育料は高いですが、その差額分を市が負担して、私立に入れてもらった人は
公立と同じ保育料で公立よりもいい条件で保育されています。
本当に差額分を市が負担することが平等なのでしょうか?
私立の保育園には園長のコネ枠というのもあるというのも許せません。
でもコネ枠で入ったら、さすがに市の補助は受けられないんでしょうけど。

そんなことをしているのに、「保育料を値上げする」だなんて、聞いて呆れます。
そんなことにお金を使うよりも、人気の高い私立の入園選考を公立よりも1週間早くして、
私立に行きたい人は先に決めてしまって、選考に漏れた人に再び公立の保育所の
選考資格を与えればいいと思います。
そして私立には市からの差額分の負担をなくし、その分待機児童が減るように公立の
受け入れ枠を広げることを考えるのが望ましいのではないでしょうか?

少子化の阻止が叫ばれている今、待機児童をこんなに抱えていては、ますますもって
みんな子供を産まなくなります→ますます少子化が進みます。
子育てが終わってしまって安穏と暮らしているような人たちが決める政策って、
どこか変ですよね。


【福祉という意味〜駐車場編〜】
「満足すべき生活環境」私の持っている国語辞典にはそう出ていました。
では、誰が満足すべきなのか?優先されるのは社会的弱者でしょうね。

私は大抵の場合、車で買い物に行きます。
いつものデパートへも車で行って駐車場に停め、駐車場から売り場まで
ベビーカー(しかも双子用A型@12kg+子供2人分の重さ)を押しながら
買い物しまくるかんじでした。
あるとき、いつものデパートの、売り場に直結している階の駐車場が満車でした。
そのまま上へ上へと上げられて、ようやく停められるとことがあったのは屋上でした。
ところが、屋上は青空駐車、エレベーターホールへの入り口には高さ10cmくらいの敷居が
あるではないですか!
げげーっ、どうしよう・・・誰かに手伝ってもらえないかと廻りを見ても、そんなときみんなは
しらんぷりぷりなんです、ああ世知辛い世の中だわ。
この日の経験で、何が何でも屋上には停めてはいけないと学習機能が働きました。

後日、またいつものデパートに行ったとき、前回のことを念頭に、屋上以外の階に停めることにしました。
ちなみにデパートの売り場(2階)に接続しているのは駐車場の3階なんですが、
みんな便利だから3階に停めてしまうので、いつも3階は混んでいます。
その日は4階に停めました。
エレベーターで降りればいいや、と思っていたから。
ところが、エレベーターは意外と小さい!上の階から降りてくる人が数名乗っていると
こんなどでかい双子用A型ベビーカーを乗せるのは大ひんしゅくなのだ。
仕方なく、乗れるまで見送ったのでした。
この日の経験で、何が何でも3階に停めなければならないと学習機能が働きました。

後日、またまたいつものデパートに行ったとき、その日は運良く3階に空いている場所がありました。
警備員の指示に従い、進んでいったその先は、3階でも数少ない青空駐車のスペースでした。
おお、またしても!そこで私は言いました。「おぢさん、屋根のあるとこ、ない?」
するとおぢさん「贅沢言っちゃいけないよ!とめられるんだからさ」
ムッとした私「だって雨降ってるよ、小さい子供2人も積み降ろすのに屋根なしなのぉ?」
ちょっとキレかかった私、顔色変わったおぢさんの返事も皆まできかず、指示されたところへ行ってみると、
半分くらいまで屋根ありだったので、濡れないところでどうにか子供を降ろしました。
この日の経験で、何でもいいから小さい子が二人いることを主張してみようと学習機能が働きました。

ところで、デパートやスーパーの駐車場には必ず(といっていいほどよく)身障者マークのあるスペースが
ありますね。あれって、単純に車椅子を使う人にしか適用されないのでしょうか?
身障者スペースが1つしかないのならわかります。
でも大手スーパーやデパートにはいくつもあるんですよ。
普通の1人っ子なら、「もうちょっとがんばってよ」と言われても仕方ないかもしれないけど、
双子だよ、双子。
「満足すべき生活環境」が身障者にしか与えられないのだとすれば、それは差別です。

電車のシルバーシートだって、昔は「お年寄りや身体の不自由な人に」でしたが、
この節、そんな昔のことを言っていては笑われちゃいますよ。
ちゃんと子供にもわかりやすく、絵で記してありますね。
お年寄りだけでなく、怪我をした人、妊娠中の人、小さい子連れの人、
そういった弱者にこそ、「満足すべき生活環境」の手がさしのべられるべきではないでしょうか。
私は「贅沢言っちゃいけないよ」という言葉で片づけられたけど。

そのうち、このいつものデパートさん@電鉄系に匿名の投書でもしようかな。
「おたくは電車ではあらゆる弱者に手をさしのべるのに、デパートでは車椅子のみなんですか?」ってね。

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