Jシリーズ長野さのさか

ジャパンシリーズのさのさか大会にチームダックスフンドのF巻氏と参加してきました。
しかし岡山ではかつて一大勢力だったのにたった2人で参加とは・・・
他のチームのにぎやかさをうらやむしまじろうであった。

2日の金曜日の23時にF巻氏を迎えにいく。
この日は岡山市の花火大会で、打ち上げ地点の近くに店を構えるBPSなかやまでは
お店の前でビアガーデン。しかしJ組は他のメンバーがバカ騒ぎしてるときに
せっせと準備中。ふっ。これも人生さ。
がんばってますよ!J組!ダックスの看板背負って最前線でサポート一切なしに。

で準備をしてると心拍計をハンドルに固定する台座がない。
今回は心拍に注意しながらレースするつもりなのでないと困る。
たぶんまだバカ騒ぎしてるであろうなかやまにに行く。
やっぱ開いとった!とりあえず金も払わず台座だけもらってF巻邸へ。

F巻氏の美人な奥様の見送りを受けながらいざ600キロの旅へレッツラ・ゴー!!

道中睡魔と格闘しながら8時頃長野に到着。
駐車場につくと香川のクルーズの皆さんが先についててテントで仮眠中。

とりあえず受付を済ませて掲示板でスタートリストを確認。
スポーツは・・・150人?!俺のスタート位置は・・・後ろから20人くらい?
がーん!!終わった・・・予想はしてたが・・・とりあえずポイントを取るためには
80人は抜かんとダメッってことですね。
たしかに速い人はスタート位置が後ろでも前に行くだろう。
でもそれは優勝できるくらい速い人であってせこせこポイント取って年間の
ランキングで昇格するような人にはちょっと無理。
だってJシリーズに出る人って皆ある程度は速いからねぇ。
そう簡単には抜けないよ、マジで。

まぁそんなことは重々承知の上でエントリーしたので今回は楽しめればいいや。
でとりあえず試走へ。

さのさかのコースはMTBマガジンのJシリーズのコース紹介でも星五つの難関コース。
最初にまずゲレンデを一直線に登ります。えっ!普通は蛇行させるよな、傾斜が
きつくなるから。こりゃインナー使わんとすぐ乳酸がたまるわい。
しんど〜・・めっちゃしんど〜・・誰やこんなコース考えたん!
この登りは岩岳の西山林道を真っ直ぐにして傾斜をきつくしたかんじやな。
コースも結構ガレガレだし。とりあえずこのコース一番の追い越しポイント&渋滞
ポイントなのでレースで走るラインを確認する。
「よし!左から攻めよう!」
ちょっと草地になってこぎは重いかもしれんが勝負するならこのラインやな。

やっと登り切ったら緩やかな、そしてガレガレな下りがあってまた緩やかな登り。
意外とローテクコース?ちょっと安心。
しかしJのコースは甘くありませんでした。やっぱりありました乗れないところ。

登り切ってシングルトラック入り口の逆バンクの激下り・・・怖い・・・
とりあえず押してクリア。レースどうしよう。
さらに追い討ちをかけるようにテクニカルなシングルトラック。
路面が滑らかじゃなくてぼこぼこしてるから跳ねてバイクを押さえるのが大変だ。
こんな上下動の激しいシングルは初めてだ。フルサスがほしい!
そしてコース終盤、圧雪車がおいてあって何気にインを攻めたらハンドルヒット!
大転倒!痛ったー!カーボンのバーエンド割れちゃったよ・・・トホホ・・・

この時点でかなりへこんだが気を取り直して2周目の試走へ。
登りはなるべく軽いギヤで登る。結構調子いいかも。
登り切って問題の激坂くだり。
今回は進入のラインを気をつけてゆっくり下る。何とか下れた。でもレースで競ってるときは
ちょっとヤバイな。絶対からんで転倒するぞ・・・
この激坂がイマイチ不安だからどうも気が重い。

シングルトラックもあいかわらずリズムが悪い。目がついてってないな。
どうもサングラスの色が濃くてよく見えてない。レースは薄いのにしよう。
しばらく走ってると後ろから音が聞こえる。後続が来たみたいだ。明らかに俺より速い。
とりあえず左によって止まって譲った。
するとすごいスピードで駆け抜けてった!大阪大学のジャージ!?ありゃ白石真吾くんじゃない!
やっぱ速いヤツは下りもうまいのぅ・・・しかしわざわざ止まって譲ったんだから礼くらいは
言ってほしかったね。まぁ集中してたんかもしれんけど。

とりあえずトップライダーの下りのスピードに驚愕しながら試走は終わり。
もっと走りこんでシングルトラックを覚えたいけど、明日のレースでまた足がつっては元も子もない
から今日は2周で終了。



翌日は9時にスポーツクラスはスタート。まぁ宿がすぐ近くなので比較的のんびり準備。
駐車場についてバイクを下ろして他のライダーを話をしてたらそろそろアップの時間。
でも今日はなんだかテンションが上がらない。
ポイントが厳しいという現実と、コースが攻略し切れてない不安が原因だと思う。

とりあえずアップはしないといけないのでローラーにバイクをセットしてクランクを回す。
心拍計を見るといつもならすぐ120くらいまで上がるのに100にもならない。
おかしい・・・ちょっとペースを上げて回してみる。でもいつもより低い・・・
こんな事初めてだ。心拍計壊れてんのかな?
とりあえず最後にもがいたけど150ほどしか上がらない。
うーん・・・調子悪いんかな?


一応ストレッチ

F巻さんにテンションが低い事を言うと「そんなんじゃ怪我しますよ」と言われて、たしかに
こんなに集中できてないんじゃやばいなぁと思いつつ召集の時間になった。

召集はランキング順。ノーポイントの人は申し込み順。ノーポイントでしかも申し込みも
遅くにした私は当然後ろのほう。
スタート地点に並んでみると後ろに10人ちょっとしかいない。エントリー150人。
もう開き直って抜いて抜いて抜きまくるしかない!
とりあえずポイントのことは考えず楽しくレースしよう!
スタート時間が迫ってきたらなんだか自然に集中してきた。やる気も出てきた!


集中?いやボトル取ってるだけです

スタート30秒前。完全に集中してる。
15秒前。頭の中でカウントダウン。パンッ!
えっ?また早いがな!しかし150人もいたらなかなか後ろは動かんぞ!
合図から5秒以上たってからようやく動き出す。


スタート直後の大渋滞!80人抜けるかなぁ・・・

登りで左のラインから抜くためにスタートも一番左に並んだのにスタートの
混戦で知らず知らずのうちに中央へよってる!
しかし右も左も身動き取れんぞ。やばいこのままでは走りにくい轍ラインに
はまってしまう。上を見るとやっぱりふらふら止まって押してるし。
たのむ〜がんばってくれ〜。何とか踏ん張ったけど前が止まってジ・エンド。
降りて押す。インナーで登るくらいの激坂なので一回降りたら
当然乗れない。押して走って抜く。しばらく押すと傾斜が緩くなったので
また乗って追撃。ここまでで結構抜いた気がする。
でも、押さんですんだらもっと抜けてただろう。

5人くらい前に同じ岡山のチームウェーブの姿が見える。
ちょっとペースを上げればすぐ追いつきそうだ。しかしここで足を使ったら
また最後足がつるかもしれん。我慢して回すペダリングを心がける。

暑い!登り切ったら一周目にもかかわらずオフィシャルフィードで水を取り
頭からかぶる。一瞬冷えるがすぐ夏のきつい日差しに焼かれる。
頂上まで登り切ったら景色が開けてとってもきれいなんだけど
レース中にそんなの気にする余裕はもちろんなく、問題の激坂下りへ。

やっぱり皆苦戦してるみたいだ。様子を見て混んでなければ乗って降りる
つもりだったけど他も押してるので無理せず押して降りる。
無理して乗ってこけて30秒ロスするより、押して5秒ロスのほうがいい。

シングルトラックは渋滞してるが止まる事はない。長い登りである程度ばらけてる
ので、周りはだいたい同じレベルの人か。
結構長くてコーナーも多い木の根や岩も多いシングルトラックなので集中して走る。
常に目線を先にやり、ラインをトレースする。ミスする人をかわしながら
徐々にポジションを上げていく。

1周目を終えチーム伝熱の今井さんから「ここからよ!」と声をかけてもらうが
いったい今自分が何位なのかわからない。感覚的に100位には入ってるとは思うが
気にしたまま2周目の登りへ。




登りではきつい日差しが容赦なく降り注ぎホントにやめたくなった。
パンクしないかなぁ、なんかやめる理由がないかなぁなんて弱気なことが
頭に浮かんでくる。でも三瓶のくやしさを思い出しなんとか踏みとどまって登る。

登り切ってまたフィードで水をかぶる。その後の緩いガレた下りでウェーブの店長が
パンクしていた。チューブレスだが岩にヒットして裂けたらしい。
2周目の激坂は集団もばらけてたので乗って降りた。
しかしここのシングルはリズムをきっちりとらないと難しい。
最後のシングルトラックの前の林道で5人くらいのパックがいたのでまとめて抜く。

3周目の登りはもうかなりきつかった。シングルで暴れるバイクを押さえるのに
かなり腕にきてるので押さえが利かずふらつく。
ちょっと登ったとこでミスして降りてしまう。インナーで登る坂なので押しても
スピード的には乗るのとそう大差はないがそれでも乗ったほうが速い。
パンクで降りてきたウェーブの店長が「あと15人くらい抜けばポイント
取れるでぇ」と言ってくれたがそんなに上がってんの?

かなりの距離を押す羽目になったが緩くなったとこでまた乗る。
火照った体を冷やすためオフィシャルフィードで水を思いっきりかぶる。
しかしちょっとかぶりすぎた。シューズの中もびちょびちょだ。

登り切ってさらなるポジションアップをはかるべくシングルトラックを攻める。
しかし攻めすぎたのかフロントタイヤがすべって転倒。すぐ起き上がって
バイクにまたがるとチェーンが外れてることに気づく。
しかし今回はフロント側だったのですぐ直して再スタート。
この間約1分程のロス。6,7人に抜かれる。

でも大きなロスはここだけで自分的にはそこそこのペースで走れたと思うので
今回は完走できたかなとゴール地点に戻ってみると
無情にも手を振って誘導するマーシャルの姿が・・・


タイムアウトになるとこのようにゴールもさせてもらえないのだ


結果またもやタイムアウト79位。最後の転倒がなくてもたぶんタイムアウト
だったけどね。まぁ40人くらいは抜いたから走り的には満足かな。





エキスパートクラスは元エリートの湯本優選手が参戦したため多数の人がタイムアウト。
F巻さんもその餌食になってしまいました・・・


今回はスタートで出遅れたF巻氏

激走むなしく無念のタイムアウト

おつかれさまでした


エリートクラスは山口選手、竹谷選手、白石選手の三つ巴の争いでしたが、
地元長野在住の山口選手が制しました。


三つ巴のデッドヒート


ミーハーしまじろう真骨頂 山口選手と記念撮影