2003Jシリーズ第1戦小国


今年のジャパンシリーズの開幕戦熊本県小国ラウンド
今年もマウンテンバイカーの熱い戦いが始まるのであった。


4月19日の土曜日の朝5時になかやま出発の予定だったけど前日に飲み会だった
しまじろうは当然のごとく午前様で帰宅し4時には起きたが天気が雨が予想されていたため
タイヤ交換をしておかなければならない。
早速交換作業に入るが新しいクロスマックスはどうもタイヤがはめにくい。
フロントはなんとか変えるもリヤがなかなかはまらない。レバーを使ってはめようと
すると「ぷしゅー」・・・やっちゃったよ。
すでに4時40分やばい遅刻だ。そんな時携帯が鳴った。なかやまのお兄さんからの催促だった。
「すんません、タイヤはまらんのです」と一応言い訳をして交換の続きをする。
ゴムの薄いX−エアはあきらめて普通のチューブでなんとか交換完了。
急いでなかやまへ行くともう他のメンバーの積み込みは終わっていた。

去年はしまじろうとF巻氏のおじさん2人のさみしいメンツだったが今年は
成長著しい密かに一発昇格を狙うサイボーグ・ゴツイに業務命令?で参加のなかやま店員
やまもこ君。去年ちょっとだけ出てすぐ消えた元岡山最速若手のセイゴー君。
合計5人でやっとチームらしくなったのぅ。

5時過ぎになかやまを出発して高速道路で一路九州小国へ。
最初の運転をF巻氏にしてもらったので睡眠不足のしまじろうはすやすや仮眠。
山口あたりで運転を交代する頃には雨が降りだし、だんだん降りが強くなってきた。

12時ごろに小国に到着。先に到着していたチームクルーズやSatoMasaの隣へ
停めさせてもらって受付の後お腹もすいたので昼食をとりに行く。

食堂には竹谷健二選手や壇タクマ選手などビッグネームもいてJシリーズの
雰囲気が漂っていた。ちなみに私が食った豚角煮定食がとってもうまかった。
試走の前に飲みたくなったが我慢した。


飯も食ってエナルギー補給も出来たので試走の準備をする。
試走の準備をするため車に戻るとちょうど隣に白石真悟君が試走から帰ってきたとこ
だったのでコースのインプレを聞く。
とりあえず一番溝のあるタイヤで走って下さいという忠告をありがたく聞き
パンブロのみっちぃ、岡大の女子エリートRIEさん、SatoMasa姉妹と試走に行く。

コースは去年と一緒らしいが去年も雨でカットされていたためイマイチフルコースが分からない。
コースの初めの部分は3時間耐久で使ってたため走れず、途中のアスファルトの登りから走る。
登りきってシングルトラックへ進入するとコースはやっぱり超マッドだった。
短いちょっとだけ急な下りを乗ってみたがあえなく転倒。その横をすり抜けようとしたみっちぃを
巻き込んでしまう。みっちぃすまぬ。

しばらく走ってみてどうもコースが去年と違う気がする。こんなとこあったかなぁと思って
進んでいるとかなりきつい傾斜の下りにさしかかった。他の選手も下るのを躊躇してるようだ。
まず最初にみっちぃが挑戦してなんとか成功。さすがみっちぃだ。が、次に行ったエキパらしい人が
失敗したのでやっぱ難しいのが判明し、かなり腰が引けてしまった。しかし女子エリートの
RIEさんが果敢に挑戦して成功したではないか。うむ最近下りもうまくなっとる負けられん。
ということで自分もチャレンジしてみるが途中でフロントが滑って転倒。だめじゃぁ。

あきらめてコースを走っているとまた激坂が登場。今度はさらにハンパじゃないぞ。
こんなとこマジで下るんかいな。シャレにならんぞこりゃ。
岩岳のチャンピオンコースの激坂か大山の豪円山のこぶ斜面くらい急やで。
自転車を押して下るのも困難な傾斜でしまじろうが編み出した秘儀が炸裂。
自転車を抱えてお尻をついて滑り台のように滑った。メッチャ速かった。乗って降りる以外はこれが
最速だな。しかしこれも問題点が後になって発覚。

去年は全押ししたスイッチバックの下りは乗れるとこは乗った。去年よりは下りの恐怖感は
無い気がする。これもシーズンオフに山ばっかり走ってたおかげだな。

とりあえず1周回って2周目はライバル豆。と走りに行く。やつがJのコースをどれだけ
走れるのか興味がある。
登りで張り合いながら走って例の激坂区間へ。豆。はレースでカットされるかもしれないという
情報を仕入れて迂回路を走るが絶対カットされるかは分からないしMTB乗りとして
難所に挑戦してみたい気もあったので自分は挑戦した。が、失敗。まぁ挑戦する姿勢が大事なのだ。

しばらく走って最大の難所の超激坂。ここはあえて乗るにはリスクが大きすぎる。
成功するイメージがわかないときはまず失敗するので、また秘儀をする。
が、それを見た豆。に笑われた。?そんなうけたんかと思ったら合羽の尻が破れてた。
う〜ん、こりゃレーパンでやってケツが見えたらシャレにならんな。
結局レースでは危険という事で激坂区間はカットになった。

とりあえず1日目の試走は終了。
その日の晩は杖立温泉に宿泊。はぁ、いい湯だなぁ♪はははん♪
その日の夕食は同じ岡山のチームウェーブさんとご一緒の宴会で楽しかった♪
ウェーブ店長、ビールごちそうさまでしたm(_ _)m

夕食後は今日の試走でボロボロになった自転車のメンテ。
でも自分じゃほとんどいじれないのでやまもこ君にやってもらった。ありがとう〜。
今年はサポートがあるから助かるなぁ。
早めに就寝して明日に備える


4月20日 いよいよ決戦の朝
が、しかし外は雨・・・まぁ割り切ってるから全然問題ナッシング。
早速会場入りして準備をする。
周回数がフルコース6km2周から、ショートコース3周に変更になった。
根本的に先行逃げ切りの自分にはちょっと厳しいか?後方からのスタートで優勝を狙うゴツイには
有利になったかな。このコースは抜きどころも多いし、難しいとこはカットされたし。
まぁ条件はみんな一緒。速いヤツが勝つ!

スタート時刻も近くなってアップをするがどうも心拍が上がらない。170くらいまで
上げたいけど160くらいまでしか上がらない。調子悪いんかな?風邪まだ治ってないし。
いまさらそんなことを気にしてもしょうがないので気合を入れて召集場所へ行く。

召集場所に行ってウォームアップゾーンでアップしてるとライバル豆。がちょっかい出してきた。
が、レース前でナーバスになってるしポイントを争うライバルでもある。無視して
おこうとも思ったが彼も初Jシリーズで緊張しとるかもしれんので軽く相手しておいた。

いよいよ召集が始まり自分は44番目に呼ばれた。かつて無い早い順番だ。
去年はイン側に並んで失敗したので今回は左右どちらにも動けるよう真ん中に位置取った。
自分の真後ろにパンブロコンビその2列後にゴツイ君、やまもこ君。
セイゴー君は申し込みが遅かったので後ろのほう。ライバル中学1年生のケースケ君は最後尾。

 
左しまじろう、右ゴツイとやまもこ君

 
パンブロ凸凹コンビとセイゴー君

さすがに2年目にもなるとさほど緊張してない。周りに知ってる顔が多くあるのも
雰囲気を和ます要因であろう。談笑してるとパンブロコンビの横にいる人は初めてのJらしく
緊張する〜とか怖え〜とか散々言ってる。まぁ確かに去年の自分もそんな感じだったな。
今みたいに知ってる人もあんまいなかったし、今年はホントに色んな人に声をかけてもらえて
恵まれてるなぁ。
スタート前にクルーズのキャプテンから外から抜いていけとジェスチャーをもらうがそれを
見ていた他のライダーもきっと外から行こうと思っただろう(笑)

スタート30秒前に自転車にまたがり静かに心を落ち着けてスタートのピストルを待つ。
15秒前。頭の中でカウントしながらスタート。
予定通り外からグラウンドをダッシュしていき接触ぎりぎりだけどうまく間隔を保って簡易舗装の登りへ。
しかしすぐ前の人が遅くつかえてしまって両脇から抜かれる。みっちぃにもここで抜かれる。

 
あれ?豆。君押してるの?

クルーズのミノッチとウェーブのヤスベーさん

登りきって下りに入る前にゴツイに抜かれて下りのループに入る。とりあえず押すことなく
クリアしてその後の登りはつかえていたので押して上りきったとこで30位という声を聞き
まずまずスタートは成功したと確認。

 
みっちぃも押す、ゴツイも押す

 
若い(若すぎる)世代もがんばってるぞ。ケースケと堀Jr

上り返しも安全策で押しシングルトラックを抜け長いアスファルト登りへ。
ここで目標の50位以内のポイントゲットは楽勝と気が緩んでしまったのかペースが
上がらず3周あるので無理してもいけないとふんで押さえ気味に走ったらどんどん抜かれていった。
シングルトラックは無難にこなし廃線跡の長い直線で最後尾スタートのケースケ君が
声を掛けて抜いていった。マジか〜!120人おるんやぞ。
その後どうもペースが上がらず今日は勝ったかな思ったライバル豆。にかわされ、続いてやまもこ君
にもかわされかなり意気消沈。でもやまもこ君はかなり速いのにコース後半で追いついたということは
スタートでかなり詰まったのだろう。
1周目の終わりのプライベートフィードでのまママから50位(だったと思う)と聞きさらに
意気消沈して2周目突入。もう50位以内は無理じゃぁ。
2周目の長いアスファルト登りでさらに抜かれもう練習してもダメなんかなぁ、限界なんかぁ
もうJシリーズに出るのやめようかなぁ、なんて後ろ向きなことばかり考えてたらふとなんで
ワシこんな九州の山奥まで何しにきたんやろうと少し思い直してペダルを踏んだ。
しかし押しが多いのでクリートに泥が詰まってペダルがはまらない。かなりガンガンペダルで
落とそうと思ってもダメだ。サングラスも泥が付いて外したので、泥が跳ねて目に入り
痛くて片目走行になってシングルトラックで遠近感がなくコースアウトしそうになる。
廃線跡のオフィシャルフィードでボトルを受け取りその水をクリートに掛けたら
ペダルがはまるようになった。
2周目の終わりのプライベートフィードの前で応援してくれてた伝熱のイマイさんから
「まだこれからよ」と言ってもらい、まだあきらめれんと思ったフィードで聞いた順位は61位。
かなり厳しいと思ったが、グラウンドを回ってるときちょうどレースが終わったちゅんさん
に応援や、DT影武者さん、その他大勢の方が声援を送ってくれてかなりやる気が回復。
クルーズのキャプテンの「明日の仕事の事考えるな」の一言で抑えて走ろうとしてた気持ちが
スイッチが切り替わって、残り1周持てる力全て出し切ろうという気になった。
簡易舗装の登りで一人抜き、ループの下りで一人抜き、長いアスファルトの登りでは
さすがに3周目なので他のライダーにも疲れが見えどんどん落ちてきた。
3人ほど抜きシングルトラックに入るがフロントをインナーに落としたときチェーンサック
でクランクがロックしてせっかく抜いた2人に抜き返される。これで今日3回目だ。
スイッチバックの下りでミスしてる1人をかわして、廃線跡の直線で5人前にいるのが確認できる。
距離は300Mくらい離れてそうだけど抜くことを決意してシートの後ろ目に座って
ひたすらロードポジションでペダルをこぐ。トンネルで追いつきトンネル内で一人パス。
抜けて2人パス。フィード前で一人パス。フィードでのまママに「今何位!」と聞くと
「50位!前抜いて50位!」とすぐ前を走ってるやつを抜けば目標達成!!
こっからエンジン全開で登りでパスしてグラウンド進入。もう一人前にいて「後ろ来てるで」
と声が聞こえたので鬼こぎで最終コーナーでイン側から強引に抜いてゴール。
最後のスプリントに勝った満足感で軽く左手を握り締めささやかな充実感にひたった。
ゴール後キャプテンからたぶん50位以内だと聞いて安心した。
決して満足できる内容じゃないけど最後の追い上げは気持ちがよかった。
これも応援して頂いた方々のおかげです。ありがとうございました。

エキスパートクラスのF巻さんは惜しくも1周目でパンクリタイヤ。
すみません写真とれませんでした(TT)


エキパクラスのタイキ君。写真撮るな〜といいつつ笑顔でカメラ目線


デッドヒートのジンナイ君とウェーブ店長


クルーズの猫屋敷さん


エリート女子のRIEさんと背後霊


色んなクラスで色んなドラマがありました。皆さんおつかれさまでした。