6V6GTppアンプ

2年前製作の6V6パラシングルアンプを改造してPPに変更したものです。
 いつも回路は凝り過ぎているようなので、今回は極オーソドックスに初段3極管増幅+直結ムラード型位相反転ドライバに終段自己バイアス回路を採用しました。部品もアンプ段は特に高価なものを使っていません。
 構成は12AU7A(1/2)+6350+6V6GT(クラシックコンポーネントペアチューブ)。OPTは春日のKA−8−54P。
 ドライブ回路は電流を大目に流し負荷を10kΩと低くして帯域を広くとる黒川流。でこの段では350kHz35dBの利得帯域があります。
 音の方は古典的な回路にかかわらず、(偶然か?)球の柔らかさと切れ味を備えたほど良いバランスの音に仕上がった様に思います。回路もそうですが、アースの引き回しだけでも音が変るように全体の実装、配線方法を基本に返って徹底的に見直してみたのが良かったのかもしれません。古典回路も見直しました。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スペックは以下の通り。右図は10kH応答波形

周波数特性   5Hz〜130kHz  (1V出力、−3dB)。
パワーバンド(波形が崩れない範囲)40Hz〜60kHz(5W)
               50Hz〜30kHz(8Wフルパワー)
クローズドゲイン 20dB(NF15dB)
ノイズ       1mV(ハムノイズ)
クロストーク   −75dB(1kHz)−60dB(30kHz)
DF        6.3
歪率       0.11%(1W1kHz)0.4%(5W1kHz)