ノンオーバーサンプリングディスクリートDAC
手作りアンプの会のU氏製作の基板を使った手作りDACを作成した。左の写真は2ch入りSW電源バージョン。基本構成は手前の8416のレシーバ(基板)でSPDIFを受けLRデータをそれぞれ上のR−2Rの抵抗ラダー(基板)でアナログ変換するという極シンプルな構成。初期のバージョンは16bitだったが今回は24bit対応となっている。まあ手選別抵抗で24bitの意味があるかといわれると確かに絶対精度は取れていないがやはり16bitよりは好いように感じる。
ここでの肝はやはりラダー抵抗の精度で高価なラダーチップでも使えば問題は少ないのだろうがそこはアマチュア、手間はかけてもコストはかけないセオリーに忠実に何とか工夫をする。抵抗は千石の1%金皮の100個入り袋抵抗で単価3円とお得。その上実際に測定してみるとほとんどが0.1%に入っている高性能だった。これを選別分類する。ただここで選別して良いのだけ使うのは能がないので、2R部分を2個の抵抗シリーズとして使用し、先ほどの選別をクラス分けをして±の誤差のあるものを組合せ2Rの抵抗として精度を確保する。この様にするとほとんど抵抗が使用でき捨てる部分が無い。これぞエコ?
選別方法の詳細詳はこちら。
DACも電源が肝なので出川電源としてコンデンサも出来るだけおごる。レシーバ部とアナログ部は別系統とする。結局SW電源はやめてトランス搭載の通常アナログ電源に変更した。
2ch分搭載したのはデジタルチャンデバを使用した時のDAC用と考えたが、出力をパラ接続して使用するのも面白い。基本的には電流アウトにもなるのでパラ接続も意味がある。
こちらがDACの歪率。−90dB程度は確保できているようなので15〜16bit相当か。
−60dB入力でのダイナミックレンジも90dBは取れているようだ。まあ抵抗選別の精度が0.01%だから妥当なところだろう。
音の方は16bitと比べるとやはり細かい音が出てしなやかな感じである。この辺はやはりハイビットの効果だろう。ちなみに176kHzfsにも対応する私用唯一の最速DACである。