LINN SONDEK LP-12

 言わずと知れた古典的LPプレーヤ。中古で仕入れたが私のはかなり古いタイプのものでサイドウッドはスリット入りのウォルナット仕上げ。後で トップのアクリルケースを交換したものらしい。まあLP−12は(新しいSEになる前は)基本的には初期のものと何ら変ってはいないようなので、これで充分と思っている。

 内容はベースモデルそのままなので電源もBASICタイプ。本家にはLINGO電源があるように、モータドライブの電源種類でも再生音は変るのが面白い。壁コンの100VACそのままより、定電圧AC電源の綺麗な正弦波で駆動した方が良いようなので、私は手持ちのCSEの安定化電源を利用して LINGOを見習ってデジタル生成の正弦波でモータをドライブしている。ついでにちょっと変ったドライブ方式を工夫している。
  LP-12の特徴?の一つとして駆動周波数を変えないと45回転には対応出来ないのがBASICの使いづらいところ。そこでCSEの駆動周波数の切替を利用して上手く回転数切換が出来ないかと考えた。しかしCSEはLINGOのように特定の丁度良い周波数にできる訳ではない。そこで工夫したのはLP-12のモータを60Hz用を使用し、33回転の時はCSEも60Hzで出力。 45回転の時はCSEを80Hzに切り替えるとターンテーブルは計算上44.44回転になる。正規の45回転には1.2%程低いが私は絶対音感は無いから、この程度の誤差は判らないのでこれで45回転切替として使うことにした。まああまり45回転のLPも無いのでこの程度でも充分だ。

 LP-12のベース(つまり足)もSOLIDBASEなのでTRAMPOLINが欲しいところ。LINNはKALIKの時もそうだったが、いろいろインシュレータを咬ませると音は確かに変るが、やはり結局元のままが良い様に感じる。この点はなかなか本家は侮りがたい。SOLIDBASEにも色々なインシュレータなどを組合わせたが結局現在はそのまま何もしていない。本家のTRAMPOLINがどのような音がするか聞いてみたいものだ。

 プローティングタイプのプレーヤは調整が要というか難しい。LP-12は3本のバネを調節して垂直振動に対してよれずに水平状態を維持しながら振動するのが基本らしい。水平バランスをとりながら、各部の振動を一致させるのはかなり難しい。まあほぼ合っているとは思うが余り詰めてはいない。EQのレベルも上がって来たので全体の調整も追込むと差がわかるかもしれない。