MAIN SPEAKER

 現在のメインスピーカはウーファユニットにSEASのEXCELシリーズのW15CY001とツィータはDynaudioのT-330Dを組合わせたものを使用中。ウーファ口径は15cmでマグネシュウムコーンを使ったのが特徴でセンターの銅イコライザが外観を印象づけている。

 メーカ発表のパラメータはfo37Hz,Vas13.5L,Qms2.1,Qes0.4,Qts0.34だが、測定してみるとfo49Hz,Vas7.3L,Qes0.61,Qms3.37,Qts0.51と大幅に違う。測定でもかなりばらつきはでるのだがちょっと違いすぎるように思われる。多分その後の仕様変更で発表時と変ったのだろう。

 これをMDFの約20Lのユニウェーブ箱に入れている。以前は純正?Scanの18W8545を入れていたのだがこのユニットにしては容積が小さすぎた。WinISDでみるとScanならバスレフでも30Lは欲しい。そこでむしろユニット口径の小さいW15の方が低音が延びるとわかったので、変換バッフルを入れて交換した。シミュレーションではEXCELで20Lならバスレフで35Hzまで出る。実際も40Hzぐらいまではフラットのようで広い部屋でなければサブウーファなしでも充分実用になるレベルだ。
 背面のポートは取り外せるようになって密閉にも簡単に対応。ポートの内部の開口位置は中域での音漏れを測定し一番低い中央付近になるように合わせ込んでいる。

 高域のT-330Dもユニウェーブのお陰で有名になったが、流石にいいユニットだ。今でもカーステ用にはユニットが単売されているようだが、一般に購入できるかはわからない。ワイドレンジで2kHzあたりからも使え、パワーも入る。メーカは連続130W,パルスで1000Wまでリニアリティをうたっているが流石にそこまで入れることは無いが確かに歪感は少ないし、弦の音も綺麗だ。まあ独特の美音傾向もあってそれが気に
なるかもしれない。

 ネットワークは低域が12dB/oct、高域が18dB/Octの非対称で高域を抵抗で7dBほど感度を下げてバランスを取っている。また低域はインピーダンス補正を入れてフラット化している。箱は18mmのMDFに付き板仕上げで設計、特注したもの。内部は縦にスリット補強板を入れ、バッフルのウーファツィータ間と側板にはそれぞれアングルで裏打ち補強し、上には5kgx3の真鍮棒を重し代わりに載せている。