PCオーディオ (JPLAYまでの歩み)
変遷
PCをオーディオ使用してからもう15年以上になりますが、まず簡単にその変遷と現状をまとめておきたいと思います。
第1期(2001〜2009) PCは当時は録音から入ったのでハードは可搬型ノートパソコンが中心です。Thinkpadのシリーズを良く使いました。ソフトは録音用に本格的なDAWのSamplitudeを使用していましたが、再生音も良かったのでCD再生もこれを主に使っていました。
インターフェース(DDC)はこの頃はまだ種類も少なく楽器用屋系が中心です。CDプレーヤとは共存状態でした。
第2期((2009〜2011)ハードはノートからデスクトップが中心になり、インターフェースもRMEのFF400にグレードアップ、データは外付けのHDDで増量されてきました。もやはCDプレーヤは使うこともなくなり、役御免で常用からは離れてしまいました。この頃からルビジュウムクロックを使い始めています。
第3期(2011〜2015)OSはついにWindowsからLinuxに。プレーヤソフトはvoyageMPDから2012年にはVertexboxになるなどLinux系が中心となります。ハードもハイエンドPCを採用、高速化が進みました。インターフェースはFF400が使えなくなったので、エレアトさんのUDA基板になっています。
第4期(2016〜)ソフトにJPLAY採用でOSがLinuxからWindowsServer2012に回帰。バックアップ用PCだった2台目も使って、常時2台使用のデュアルPCモードとなっています。DDCはXmosに変更、各種ノイズ対策も加わり日々グレードアップ中。
第5期(2016〜2018)
PCは主力はミニタワータイプの2台(i7コントロールPCとi7オーディオPC)ですが、当初片方はバックアップ用に作成したので、ハード的にはほとんど同じ内容です。
CPUは今となっては時代遅れとなってしまったCOREi7第1世代を使用。最新機種からはスペック的には落ちますが2011年ごろはハイエンドだったintel
i7 950(LGA1366)に最小のトリプルチャネル高速メモリ、を載せ強力なrampageIIIというゲーム用マザーを使用しています。
PC仕様の基本的な考えはなるべくオーバースペックな高速マシンを使って、実際の音楽再生には軽い動作をさせた時の方の音が好ましく感じるので、わたしは全体にその方向を目指しています。
低消費電力で低ノイズと思われるローパワーCPUシステムが良いという意見もありますが、PCパワー違いのマシンを色々聞き比べましたが、やはり力強い雑実の無い音を出そうとすると、私の聞き比べた感じではハイパワーPCの方が近いという結果になりました。(動作コアも4コアで使用中)
CPUの950はTPD130Wとかなり高いので、当然ファンレスなどというわけにはいきません。しかしPCとしては音楽再生に特化しているので余計なものは極力つけずに済みます。実際本体はグラボレス、光ドライブレスの上、ディスプレイもマウス・キーボードもつけていません。大口径低回転の静音ファンでBIOSファンコントロールをうまく使えば、ファンレスにせずとも風切音はまったく気にならないくらいに抑えることができます。
また音楽ソースの保存先にはNASではなくシンプルに外付けHDDを使用しています。接続インターフェースはUSB、IEEE1394、eSATAなど使ってきましたが、これも比較試聴の結果、高速の方が良い感じの音でしたので、現在はeSATA接続を使っています。(ちなみにOSシステムは別ドライブでSSDを使用)
更にHDDはメーカの違いや容量、保持方法、電源供給などでも音が変わってきます。全てを聞き比べたわけではありませんが、メーカではWestanDigitalが気に入っていて、容量は1、3Tより2Tの方が好ましかったです。HDDは元々ディスクが回っていたり、ヘッドが動いているので振動が避けられませんので、3cm厚アルミブロックで上下を挟み質量を増やして制振しています。それを、発砲スチレンに載せてフローティングとして外界との振動を遮断しています。
DDCへの出力はUSBですが、intonaアイソレータを使用していますが、intona自体からのノイズがあるので前後の接続ケーブルにはきちんとコモンモードフィルターを入れるのが肝心です。DDC内でも更にアイソレータが付いたDIYINHKのXmosDDCを採用して、ノイズ対策に勤めています。この基板はエレアトさんのと同じ最新ドラバーでレイテンシー調整が可能で、通常はminimumで使用しています。
その後は直接I2S(HDMIコネクタ)でデジタルチャンデバに入力されSRCでサンプルレートを変更、デバイディング演算されます。SRCの読み出しはルビジュウムクロックの24.576MHzスーパークロックを直接使い、PLL無しで動作させるのがベストですが、高周波の波形管理が必須となる点が一般化し難い点ですね。こののクロックはHDMI送り出しにもつかわれるので後段のDACのマスタークロックとしても使用可能です。
プレーヤのJPLAYは色々なモードがありますが、安定性を重視しHUBを使ったデュアルモードPC(KS)となっています。Settingもまだ余裕がありますが、少し安定性から余裕を持たせています
Engine ULTRAstream DAC Link 350Hz
BitStream Native PC Buffer 0.02sec
Volume OFF XstreamSize 500
Polarity Nomal Throttle ON
Hibemate mode OFF
OSは両方ともWS1021でaudioPCはコアモードにはしていませんが、オーディオ側は英語版を使用して少しでもタスク数を減らすようにしています。ソフトは現在サーバーではminimServerコントロールは,Kazooを使用して、操作はWifiによるリモートデスクトップ接続のノートPCから行っています。
全体の構成は以上のようですが、どうもデジタルは思った以上にノイズ対策が重要で機器間のコモンモードアイソレーションを徹底すると、どんどん音が柔らかく滑らかになります。どうもこの辺が一番肝心のようです。
第6期(2018/7〜)現行
7月に再生ソフトをJPLAYからFoobar2000の「UPnP/DLNA Renderer, Server, Control Point 0.99.49」によるDualPCのネットワークシステムに変更しました。
基本構成は従来と変わりませんが、システムソフトがFoobarになって、DualPC間にルータを入れなくなって済んだ所が大きな変更点です。
ここのリバースケーブルも結構音質に影響があります。
foobarのUPnPシステムにより2台のPCはRendererPCとControl,ServerPCに分かれDualPCとなっています。OSはどちらもWS2012R2と変わりませんがGUIモードになっています。
foobarの方が音が落ち着き、素直な感じで気に入っています。
2018/7/29 記