破風(はふ)とは、屋根の断面から見たときの山型のことです。道祖神を鑑賞するためには、唐破風(からはふ)と千鳥破風(ちどりはふ)を知っていれば充分でしょう。
<唐破風>
屋根が、弓のような曲線になっているものです。唐(から)という字がつきますが、実際には中国にはあまり見られないという話を聞いたことがあります。

箕輪町 八乙女。明和九年(1772)。
<千鳥破風>
屋根が直線状になっているもの、あるいは末広がりになっているものです。要するに普通の屋根です。

伊那市 高遠 越道。享保十五年(1730)。
なお、破風の下に垂れ下がったようについている飾りを、懸魚(けんぎょ)と言います。また、柱が彫られているものも見かけます。

左:富士見町 木の間。唐破風、懸魚つき。
右:富士見町 若宮。千鳥破風、懸魚つき。
<庇屋根>
そのほか、千鳥破風でも唐破風でもない屋根については、特に呼び名はありませんので、庇(ひさし)と呼ぶしかないと思います。天井と地平を示す線が現れることが多く、「天地掘りぬき」と呼んでも良いかもしれません。

茅野市 南大塩。天地のあいだを彫りぬいた形。