酒器(しゅき)像は、婚礼・祝言(しゅうげん)の様子を描いたもので、男神が盃(さかずき)を持ち、女神が瓢箪(ひょうたん)、徳利(とっくり)、急須(きゅうす)などを持っています。

安曇野市 豊科 下鳥羽 寺村。唐破風掘込。瓢箪を持っている。
よく見ると、肩に手を回しているものも見られます。これを肩組み酒器像と呼ぶ人もいます。

辰野町 横川 一ノ瀬。明治二十一年(1888)。円形中区。急須を持っている。
富士見町 葛窪。文化十四年(1817)。石祠内双体神。徳利を持っている。肩にわずかに手を回しているのが見える。
松本市では、女神が跪(ひざまず)いている姿が、多く見られます。これを跪坐(きざ)像と言ったりします。

松本市 清水。円形中区。文政三年(1820)。この女神の、サンタクロースの帽子のような髪型は、松本市から松川村にかけて、しばしば目にする姿である。
上田市には、握手像の周りに酒器を描いた像があり、独特です。地元では「平井寺の夫婦道祖神」と呼ばれて、大事にされています。

上田市 平井寺。光背碑。