<抱擁(ほうよう)>
握手像よりも、肩組み像よりも、さらに親密な感じのものです。下の塩尻市の例は、流麗な構図で、うっとりするような作品に仕上がっていると思います。

塩尻市 上町 荒井。千鳥破風、懸魚つき。かつての中山道の塩尻宿で、遊郭があったと伝えられている。それで、こんな大胆な像が作られたのではないかと推測されている。
<接吻(せっぷん)>
数が少ないので、地元でもよく知られた存在になっているようです。

左:茅野市 北大塩。駒形中区、懸魚つき。
右:安曇野市 明科 池桜。丸彫り。
<交合像>

松本市 宮原。天明六年(1786)。唐破風掘込。下に交合像が彫られている。地元では非常に大切にされていて、厳重な鉄格子の中に収められていた。
昔の人たちは、こういう像を見て、ちょっと恥ずかしくて嬉しい気持ちになったに違いありません。でも、考えてみれば、現代でも街角に裸体の彫刻が置かれていたりするでしょう。そう考えると、昔も今も、やっていることはそんなに違わないような気がしてきます。