第六天


仏教の輪廻(りんね)思想では、死後に「地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人間界・天界」のいずれかに生まれ変わるといいます。このうちの天界は、さらに細かく分かれていて、欲界での最高世界は第六天(他化自在天)と呼ばれています。

「第六天」「大六天」と書かれた文字碑を見かけます。


左右とも岡谷市。

第六天には、魔王が住んでいるとされています。「魔王第六天」「大六天魔王」などと書かれた文字碑があり、いわゆる悪魔信仰だったことを物語っています。


左:岡谷市。「魔王第六天」。かつてコレラ(ころり)が流行ったとき、第六天の碑を建てたところ、流行がおさまったと言われ、それ以来、根強い信仰があったらしい。
右:茅野市。「第六天魔王」。


岡谷市。山倉第六天。千葉県の霊場、山倉山には大六天が祀られている。