15) 副七


本書では、属七・導七・減七以外を「副七」と呼ぶことにします。

基本形、第一転回、第二転回、第三転回があり、数字のつけ方は属七などと一緒です。ここでは II を例にして示しましょう。

副七の中で、最も使用頻度の高いのは II、次いで IV で、ほかのものは時々見かける程度です。次の和声を読んでみてください。

副七には導音はありませんが、第7音は進行規制音です。ただし属七と違い、副七の第7音は、前の和音から「予備」すべきと言われています。

やむをえず正しい進行ができない場合も、決して跳躍はせず、保留した後に解決するのが良いのです。

なお、副七の第7音は予備すべき音なので、ほかの声部に置き換えることができません。属七とは微妙に扱いが違うのです。


解答
31. C: I II V VI | II VII I [全] | II VII I I | IV V I [全]
32. As: I II V I | IV II V [半] | I IV V I | II V I [全]
33. h: I IV II | V [半] | I IV V | I II | I V | I [全]