20) ダブルドミナント


ドミナントに対するドミナントのことを、「ダブルドミナント(ドッペルドミナンテ)」と言います。機能理論では、D を2つ重ねた記号を使うことが多いです。

和音記号は V を2つ重ねた記号を使うことが多いです。本書では、コンピュータで書く都合上、V を横に並べた記号を使い、「V度V度」と呼ぶことにします。

さまざまな形があります。

では、次の和声を読んでみて下さい。

いっぽう、サブドミナントに対するサブドミナントは「ダブルサブドミナント」と言い、機能理論では S を2つ重ねた記号を使います。この和音は、近代的な試みとして使われることはありますが、古典和声ではほとんど使われません。


解答
44. C: I vV V I | IV vV V [半] | VI vV V I | vV V I [全]
45. F: I VI vV V | I vV V [半] | VI IV I IV | vV V I [全]
46. A: I vV V I | V vV V [半] | I I IV vV | I V I [全]