第8番 


A B の複合二部形式です。A も B もそれぞれが二部形式になっており、それぞれにコーダが付いているのが変則的です。

まずは A の部分です。伴奏は、メロディーをなぞったり、なぞらなかったりしています。



ここから A に対するコーダだと考えられます。同じメロディーの単純な反復が、コーダの特徴のひとつです。このような、曲中に現れるコーダ的な部分を、「小結尾」と呼ぶことがあります。


ここからが B の部分です。わざと増2度音程を含むメロディーが書かれています。一般に増音程の旋律は、禁則にひっかかりますが、このような下行する音形の中で、強引に増2度で強行突破する例は、ときどき見かけます。



B に対するコーダです。