The song of Sin



砂にしずむ廃墟の午後の熱もなく沈まない陽が藤色を帯び
いらくさ      とげ   まと          ふるえ
蕁麻のさみどりの棘身に纏うあなたの肌のふかき震戦は

白い壁清潔な部屋匂い無ききみのからだに裂けてゆく紅蓮

ひまわりの首傾きて枯れゆくをきみの汗が冷える夏を断たれて
                       
もだ
永遠に重ねゆく日々藻掻きつつ遠ざかるままやがて黙しぬ

覚醒に裂かれしままに時移らずきみという死者をみちに追いしも

夢にみつあの夏真昼もろともに堕ちゆく水の翠は深き

崩れゆく漿液の朱あえかにも腕にいだける肉の重たさ

かのひとのかわく唇につぶやきぬ 罪 のなくして救いなきこと

みあげればいつしか雨のゆきすぎてその夕暮れの空の極みを


☆Back
In-the-Attic