T-DRAGONQUEST
〜序章 勇者の目覚め〜

 


  ゲーム内容 ・・・・・・       70点  
  もうひとつの世界 ・・・・・・  +11点  
  
  総合獲得点数 ・・・・・・  81点


   TNB製作所 1991年作品。
   発表当初の名称は「DRAGON OUEST」(ドラゴンオエスト)
  その名から想像できるように、
  ドラゴンクエストのシステム、グラフィック、音楽を流用してつくられた同人ソフト。
  ただしシナリオやマップなどはオリジナルであり、
  シナリオにおいては本家ドラクエを上回るのではないか、との声も多い。
  ファミコン懐古主義の人がちょいとオーバーに言いすぎかな、
  と思うところもあるけど。
  
   さてさて、評価をば。

   僕もつい最近までその存在を知らなかったのだが、
  今でも遊べる出来だと思う。
  開発時期がドラクエ4や5が出ていた頃ということを考えると、

  そのクオリティの高さには舌を巻くほど。
  なにより、ひとりで製作したというのだから驚いてしまう。

   内容も序章ということでコンパクトにおさまっているし、
  最後の大どんでん返しもバッチリ決まっている。
  もし開発されたときにプレイしていたら間違いなく、
  『好きなゲーム・ベスト3』に食い込んでいただろう。


   こまかいところでいうとツボだったのは
  戦闘の曲が終盤に向かうにつれ、

  ドラクエ2→3→4と変わっていくこと。
  急に3の音楽が流れてきたときは思わずニンマリしてしまった。
  
   感じる全体的な雰囲気はドラクエそのもので、
  人々のしゃべるセリフは堀井さんが書いたように細やか。
  てーかもー、ぶっちゃけ、パクリなわけなんだけれども、

  別にそれが嫌味でない。
  そこここで作者のドラクエに対する愛が感じられるからだ。
  
   僕は、やっぱりそのシステムだったり、世界だったりを最初に構築した人が

  いちばん偉いし素晴らしいと思っている。
  しかしまた、それを昇華させる人も素晴らしいと思うのだ。
  まさにそれがドラオエである。
  まぁ、何が言いたいかって、

  『すげぇよドラクエ!ドラオエもすげぇよ!』
  っちゅーことです。
  『おまえ、ドラクエつくってみろよ』
  って言われても僕にはできないことだから。
  

  

   それにしても、つくづく良かったなぁと思ってしまうのが
  このドラオエが今でもプレイ可能なこと。
  その存在を知ったとき
  『やりたかったなぁ ちくしょー』
  と正直に思ったのだが、そのすぐあとにダウンロード先が書いてあったのだ。
  WEBワールドの神様ありがとう!であった。

  なによりフリーウェアだし、気軽に人に薦められる。
  
  というワケで、わかりやすい起動方法を載せているドラゴンオエストへの道。
  そしてドラオエ作者様のホームページTNB製作所を紹介しておきます。



  いやはや、今までドラオエの存在を知らなかったのが恥ずかしい。

2004年10月15日