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CSG工法 | しーえすじーこうほう | Cemented Sand and Gravel の略。ダムサイト付近の河床砂礫や掘削ズリ等をセメントや水と練り合せて製造されるコンクリート。一般的なコンクリートより強度が弱いと言われているが条件などによっては経済的でもあり環境面でも優れていると言われている。静岡県の長島貯砂ダムが日本で最初の永久構造物として建設された構造物である。 |
DWL | でぃーだぶるえる | 設計洪水位参照 |
GPS | じーぴーえす | Global Positioning System(グローバルポジショニングシステム)の略。全地球測位システム。アメリカ国防総省が軍事用に打ち上げた衛星で、現在地球周辺に29個の衛星が飛んでいる。衛星からの電波受信によって現在の位置をmm単位で把握することが出来る。現在は測量・カーナビ・携帯電話等にも利用されている。 |
LWL | えるだぶるえる | 最低水位参照 |
NWL | えぬだぶるえる | 常時満水位参照 |
RCD工法 | あーるしーでぃーこうほう | Roller Compacted Dam-Concrete の略。セメント量を少なくした超硬練りのコンクリートをブルドーザーや振動ローラー等を使用して締め固める工法です。山口県の島地川ダムで世界で初めて採用され、最近では宮ヶ瀬ダムや月山ダムなどの大型ダムでも採用されている工法です。 |
SWL | えすだぶるえる | サーチャージ水位参照。 |
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あ |
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アースダム | あーすだむ | 主に土を材料として作られるダム。材料が土の為に大規模なダムには向いていない。貯水池などの小規模ダムによく用いられる。 |
アスファルトフェイシングフィルダム | あすふぁるとふぇいしんぐふぃるだむ | ロックフィルダムの一種で、ダム表面にアスファルトを用いて遮水する構造のダム。全国に14基しか存在しない。 |
アーチ式コンクリートダム | あーちしきこんくりーとだむ | 上流側にダム全体が膨らんでいる構造をしたダムのこと。湾曲している部分をアーチといい、アーチしていることによって力を分散させ両側の山(岩盤)でダムを支えている。岩盤の頑丈な谷間にしか建設出来ない。 |
アーチ重力式コンクリートダム | あーちじゅうりょくしきこんくりーとだむ | アーチ式コンクリートダムと重力式コンクリートダムの両方を特徴をもつダム。 |
犬走り | いぬばしり | アース式ダムやロックフィルダム等の斜面の途中にある小段(平地)こと。 |
インクライン | いんくらいん | 斜面に沿って軌道を設置し資材やボートなどを運搬する設備のこと。 |
右岸 | うがん | 河川では上流に背を向けて右側を右岸と言い、左側を左岸と言います。 |
オリフィスゲート | おりふぃすげーと | ダム堤体のおよそ上下の中間に設置されるゲートのこと。 |
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か |
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夏期制限水位 | かきせいげんすいい | 洪水調整を目的としているダムは洪水期(およそ6月中旬〜10月中旬)に備えて常時満水位以下に水位を下げておきます。この時の水位を夏期制限水位といいます。設定された洪水期間はこの水位を超えて貯留してはならない水位です。または、洪水期制限水位(こうずいきせいげんすうい)も同様の意味です。 |
河川維持用水 | かせんいじようすい | 川に生息する魚や植物・景観や水質の維持等の最低限必要な水量のこと。 |
仮排水トンネル | かりはいすいとんねる | ダムの工事中の間だけ川の水を迂回させる為のトンネルです。ダム完成後はほとんどが閉塞されます。 |
監査廊 | かんさろう | ダム堤体内部の通路のこと。各種点検や測定などを行うための通路。一般開放はほとんどされていないのが残念です。 |
ガントリークレーン | がんとりーくれーん | 2本のレールの上を移動して副ゲートの移動や上下させる為のクレーン。 |
基礎岩盤 | きそがんばん | ダムの基礎となる部分の岩盤。非常に強固であることがダム建設の条件でもある。 |
キャットウォーク | きゃっとうぉーく | ダムの下流側に付く鋼鉄製の通路のこと。建設時は作業用通路として、完成後は点検や補修用の通路に使われます。おもにアーチ式コンクリートダムに設置されています。 |
魚道 | ぎょどう | 堰やダムによって下流から上流に移動できなくなった魚等を行き来出来る様にした魚の通り道。 |
グラウチング | ぐらうちんぐ | セメントやモルタルなどを岩盤の隙間に充填し、漏水等を防ぎます。通常は基礎岩盤上から天端横の山中(リムトンネル)まで施工されます。 |
クレストゲート | くれすとげーと | ダムの堤頂に設置されるゲートのこと。クレストとはダムの堤頂のこと。 |
ケーブルクレーン | けーぶるくれーん | ダム建設時に使用されるクレーン。ダムを建設する場所の上に設置され、両岸をケーブルでつないで資材などを運搬する建設機械。 |
減勢工 | げんせいこう | ダムからの放流による下流の河床や護岸などを保護する為に設置されるもの。 |
原石山 | げんせきやま | ダムを建設する為の材料を調達する山。コンクリートダムの骨材やフィルダムのリップラップに使用される岩石などが採取されます。運搬等を考え比較的ダム建設現場より近い場所が選ばれるようです。 |
コア | こあ | ロックフィルダム等の遮水ゾーン(ダムの中心)に使われる土のこと。 |
洪水 | こうずい | ダム湖に流入する水量が普段より多い場合に洪水といいます。特に河川が氾濫していなくても洪水となる時もあります。 |
洪水吐 | こうずいはき | 常用洪水吐参照 |
コースターゲート | こーすたーげーと | 板状のゲートを上下に動かし開閉すゲート。アーチ式コンクリートダムの下流側や予備ゲートとして設置されることが多い。 |
国土地理院 | こくどちりいん | 測量法及び国土交通省設置法に基づいて測量行政を行う国土交通省の特別の機関のこと。 |
コンジットゲート | こんじっとげーと | ダム堤体の下部付近に設置されるゲートのこと。放流管ゲートのこと。 |
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さ |
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最低水位 | さいていすいい | 計画上のダムの最低水位。通常この水位より下の水は利用することが出来ない。 |
左岸 | さがん | 河川では上流に背を向けて左側を左岸と言い、右側を右岸と言います。 |
サーチャージ水位 | さーちゃーじすいい | 洪水時にダム湖に貯める事が出来る最大の水位。 |
ジェットフローゲート | じぇっとふろーげーと | スライドゲートやローラーゲートの弱点である扉の溝を飛び越えるように設計されたゲート。小容量放流設備の主ゲートとして使われる。 |
試験湛水 | しけんたんすい | ダム完成後に貯水してダム自体に問題がないか検査する為の試験。いったんサーチャージ水位まで溜めた後最低水位まで減らし各種チェックを行います。通常半年から一年程度かかる作業になります。 |
自由越流堤方式 | じゆうえつりゅうていほうしき | 洪水調節のため,一定水位以上になると自然に越流するように造られたゲートのこと。構造物なども無く人工的な操作の必要が無い。自然越流式も表記が違うだけで同じ意味である。 |
重力式コンクリートダム | じゅうりょくしきこんくりーとだむ | ダム自体の重さによってダム湖の水圧を支えている。コンクリートで出来ているるが、ダム自体を支える強固な基礎岩盤が必要である。 |
取水塔・取水施設・取水口 | しゅすいとう・しゅすいしせつ・ しゅすいくち |
利水の為の放流や発電する為に取水する施設の総称。取水する水の水位を選択できる施設もある。選択取水施設参照。 |
常時満水位 | じょうじまんすいい | 通常時にダムに貯める事が出来る水位のこと。 |
常用洪水吐 | じょうようこうずいはき | 洪水調節に用いるゲート。ダムには常用洪水吐と非常用洪水吐の2種類の洪水吐を持つダムがほとんどであり、普段は常用洪水吐を用いて洪水調節を行う。 |
消流雪用水 | しょうりゅうせつようすい | 道路の除雪や屋根に積もった雪等を処理する為に利用される水をです。雪国にならではの水利用で、全国でも数少ない目的です。 |
水圧鉄管 | すいあつてっかん | 取水口から発電所に水を導水する為の鉄管。 |
設計洪水位 | せっけいこうすいい | ダムの設計において、計画上の洪水よりも大きい洪水が発生してもダムが壊れない為の最大規模の最高水位のこと。 |
選択取水施設・ゲート | せんたくしゅすいしせつ・げーと | ダム湖の水深は深いため、ダム湖の表面と底とでは水温が全然違います。その水温の違う水を選んで取水できる施設です。この施設のゲートは多段ゲートになっています。 |
総貯水量 | そうちょすいりょう | 堆砂容量を含むダムに貯める事が出来る最大の水量のこと。 |
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た |
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堆砂 | たいしゃ | ダム湖に流入し堆積した土砂のこと。 |
堆砂容量 | たいしゃようりょう | ダム湖に一定期間(一般的には100年間)に堆積すると予想される土砂の量。 |
多段ゲート | ただんげーと | 選択取水施設・ゲート参照 |
ダムカード | だむかーど | 国土交通省や独立行政法人水資源機構が管理するダムで配布されるカード。平成19年の森と湖に親しむ旬間に合わせて配布が開始される。カードは無料で配布されている。その後、地方公共団体が管理するダムでも一部配布が開始されています。ちなみに、公式カードと非公式カードの2種類が存在します。 |
ダム湖 | だむこ | ダムが出来たことによってできた湖のこと。 |
ダム湖百選 | だむこひゃくせん | 財団法人ダム水源地環境整備センターが平成17年3月に全国のダム湖から地域に親しまれてる等のダム湖を「ダム湖百選」として認定している。現在65のダム湖が認定されている。 |
ダムサイト | だむさいと | ダム堤体がある場所のこと。 |
湛水延長 | たんすいえんちょう | ダム湖の周囲の延長のこと。 |
湛水面積 | たんすいめんせき | サーチャージ水位まで水が貯まった時の水面の面積。 |
地域に開かれたダム | ちいきにひらかれただむ | ダムの一部を開放し、ダム内部の見学や、ダム自体が地域に密着した施設になりその地域の活性化を目指す制度。監査廊の開放やゲート室の見学等も出来るダムもある。国土交通省が推進している制度。指定第1号は水資源機構「日吉ダム」になります。 |
中空重力式コンクリートダム | ちゅうくうじゅうりょくしきこんくりーとだむ | 重力式コンクリートの一種でダム堤体内に空洞のあるダム。建設時のコンクリートの使用量が少なく済むが設計が難しく全国に数例しか存在しない形式のダム。 |
貯水池 | ちょすいいけ | ダム湖参照 |
堤高 | ていこう | ダムの基礎岩盤から高さを表します。一般的にダムの高さがこの数値のなります。 |
堤敷幅 | ていじきはば | ダムの基礎岩盤部分に接している幅。 |
堤体 | ていたい | ダム本体のこと。 |
堤体積 | ていたいせき | ダム堤体の体積のこと。 |
堤頂長 | ていちょうちょう | ダム堤体(天端・てんば)の長さ。 |
堤頂幅 | ていちょうはば | ダム天端部分の幅。 |
堤頂標高 | ていちょうひょうこう | ダムの天端の海抜からの標高。 |
電子基準点 | でんしきじゅんてん | 国土地理院が地震予知や火山噴火予知の調査研究のため地殻変動監視を中心に各種測量するタワーのことで、GPS衛星からの電波を受信するアンテナと受信機、通信機器を内蔵している。現在は、ダムの建設や公共測量と幅広く利用されている。 |
天端 | てんば | ダムの一番上の部分。通常は道路・歩道・管理用道路等になっています。立入禁止区域になっているダムのあるので注意してください。 |
頭首工 | とうしゅこう | 河川から農業等に必要な水を取り入れる為の施設の総称です。堤高が15mを超える堤体については河川法におけるダムの扱いとなりダム便覧にも掲載されるようです。 |
導流口・導流部・導流壁 | どうりゅうぐち・どうりゅうぶ・どうりゅうへき | ダムの洪水吐から減勢工までのことをいいます。洪水吐から流れ出た水を減勢工まで導く水路のこと。 |
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な |
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は |
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排砂ゲート | はいしゃげーと | ダム湖に堆砂した土砂を下流に流す為のゲート。 |
ハウエルバンガーバルブ | はうえるばんがーばるぶ | 利水放流や小規模な放流ならびに低水放流するときの流量調節バルブです。ハウエルさんとバンカーさんが設計したのでこの名前になったらしいです。 |
曝気式循環装置 | ばっきしきじゅんかんそうち | ダム湖の水質を改善する為の装置。噴水等の装置を使い水中の酸素量を増やし水質悪化を防ぐ装置。 |
バットレスダム | ばっとれすだむ | 水圧を受ける鉄筋コンクリート板を扶壁で支える構造のダム形式。構造や施工方法など複雑になる為に現在日本国内に6例しか存在しない。施工時のコンクリート使用量が少なくすむ等の利点もあるが現在は建設されていない。 |
非常用洪水吐 | ひじょうようこうずいはき | 常用洪水吐では調整出来ない時に使用するゲート。大雨等の緊急時に使用されます。ほとんど使用されることはありません。 |
フィックスドコーンバルブ | ふぃっくすどこーんばるぶ | 利水放流や小規模な放流ならびに低水放流するときの流量調節バルブです。 |
副ダム | ふくだむ | ダム本体より下流にある場合は、減勢の目的や河床を保護するためのダムであり、ダム本体より上流にある場合は、本ダムに土砂が流入するのを防ぐ目的等があります。 |
プラムライン | ぷらむらいん | ダムには非常に大きな水圧がかかっている為、たわんだり傾いたりします。この時の移動量を上から重りを付けたワイヤーなどを垂らし、測定する機械です。 |
ホロージェットバルブ | ほろーじぇっとばるぶ | 利水放流や小規模な放流ならびに低水放流するときの流量調節バルブです。 |
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ま |
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や |
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有効貯水量 | ゆうこうちょすいりょう | 堆砂容量を含まないダムに貯める事が出来る最大の水量のこと。 |
揚水式発電所 | ようすいしきはつでんしょ | 夜間などの余った電力で下流の河川や調整池などから水を汲み上げて電力使用ピーク時等に放流して発電する方式。 |
余水吐 | よすいばき | 洪水吐と同じような意味で使われること多いようです。主な目的は、ダムに必要以上の水が流入した時に河川に水を戻すための施設。 |
予備ゲート | よびげーと | 常用洪水吐等のゲートを保守点検する時などに使用するゲートのこと。 |
予備放流水位 | よびほうりゅうすいい | 洪水が予想される場合に洪水調節容量を確保する為に予め下げておく水位。 |
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ら |
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ラジアルゲート | らじあるげーと | 扇の形をしたゲートです。扇の中心を軸としゲートの開閉を行います。 |
リップラップ | りっぷらっぷ | ロックフィルダムの表面に使われているロック材のこと。およそ0.5cm〜1.0cm前後の石を並べてその間に小さい石を詰めます。ロックフィルダムの表面保護や景観保護の目的に利用されます。リップラップ職人も居られるそうです。 |
リムトンネル | りむとんえる | 天端横の山に掘られた小型のトンネル。一般的にグラウチングを施工する為のトンネルで、完成後は倉庫・貯蔵庫等に利用されるています。また、富郷ダムでは「とみさとダムワールド」として使用されているダムもあります。 |
流域 | りゅういき | そのダムが降水(雨)を集めている地域のこと。 |
流木止め | りゅうぼくどめ | ダム湖に流れ込んできた流木等をせき止めるネット。流木等で堤体やゲート及び下流に被害を与えない様にせき止めます。 |
量水板 | りょうすいばん | ダム湖の水位を目視で確認する為の目盛り板。 |
ロックフィルダム | ろっくふぃるだむ | 岩石等を積み上げて造ったダムです。ダムの中心に遮水ゾーンのコアを持つものと上流側のダム表面にコンクリートやアスファルトで遮水するものなどあります。 |
ローラーゲート | ろーらーげーと | 板状のゲートにローラー(車輪)が付いているゲートのこと。ゲートにはすごい水圧がかかっている為に開閉をスムーズに行うためにローラー(車輪)が付いています。 |
ローリングゲート | ろーりんぐげーと | 円筒形をしたゲートで、回転しながら開閉する仕組みになっています。全閉時にはゲートの上を越流して放流する事も可能な構造になっています。 |
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わ |
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