Baliには、様々な踊りがあります。その中でも、ストーリー性が高く、肉声で奏でられる独特の踊りがケチャダンスです。

KECAK DANCE とは・・・

 昔、ケチャックダンスは恍惚状態にある娘たちが踊るサンヤンという踊りに伴ったコーラスの事でした。サンヤンダンスは恍惚状態にある娘たちを通じて、祖先の願いを聞くことを目的としています。現在ではケチャックダンスはラーマナーヤ物語を元に踊られるようになりました。物語を要約すると、以下のようになります。

 ラーマは、アヨディア王国の王子で王位継承者でした。しかし、父王が継母に継母の生んだ子を王にすると密約していた事を知り、妻のシタと弟のラクサマナを従えて王宮を去り、ダンダカの森に入りました。その森で一匹の黄金の鹿に出会いました。シタは、鹿を生け捕りにして欲しいと王子に願ったため、王子はこの鹿を追いました。続いて弟も彼を追う事になります。このため、一人残されたシタは、アレンカ王国の悪の大王ラワナに捕らえられ、連れ去られてしまいます。猿王スグリワを司令官とした猿軍に導かれラーマは、アレンカ王国へ侵入し、結局ラーマ側は勝利し、無事、妻を取り戻します。

第1幕 王子ラーマ、妃シタ、その後に引き続き弟ラクサマナの登場。一行の行く手に突然、黄金の鹿が現れる。シタはラーマに黄金の鹿を生け捕りにして欲しいとせがみます。ラーマはラクサマナにシタを守るように命じ、鹿を森深く追って行きます。

第2幕 幾ばくかすると、遠くの方から救いを求める声が聞こえてきます。それを王子の声と思った妃は、弟のラクサマナに助けに行くように命じます。しかし、妃を守るよう命じられている弟は、従おうとはしません。しかし、シタは早く救助に向かうよう催促し、時間を稼いで兄を見殺しにし、自分と結婚するつもりなのかと糾明する。それに憤慨した弟はすぐに兄の後を追います。そのすぐ後の事でした。悪魔の大王ラワナが現れます。逃げ惑うシタを捕まえ、自分の宮殿に連れて行ってしまいます。

第3幕 ラワナ大王の姪、トウリジャタに付き添われて、シタはラワナの宮殿で囚われの身になっています。愛する夫から引き裂かれた不幸を嘆き悲しみます。そこへ猿のハノマンがラーマの指輪と手紙を持って参上します。そこでシタは、自分の身は元気な事、早く助けに来て欲しいとのメッセージを込めて、自分の髪飾りを彼に手渡します。

第4幕 従者トウワレンを付き従い、ラーマは戦場にいます。ラーマは誘拐された妻の事で頭がいっぱいでした。その隙を大王ラワナの息子のメガナダに狙われる事になります。メガナダは王子に魔法の矢を放ちます。するとその矢は大蛇となって王子に巻きついてしまいます。従者は、鳥のジュタユに助けを求め、登場したジュタユは見事、蛇を食いちぎりラーマを解放します。

第5幕 猿王スグリワ登場。彼は猿の軍を引き連れ、士気を高め、軍勢に加勢します。ラワナの軍とスグリワの軍は左右に対峙し、大決戦になります。最後は、スグリワとナガナダの一騎打ちとなります。決戦を制したのはスグリワでした。ついにラーマは勝利を収めると共に、無事シタと再会を果たします。

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バリでは、イルカのことをルンバと言います。この写真は、湾岸から船で30分位のところで見られる、自然のイルカの群れです。
Bali Sariは、とても小さなヴィラですが、とても素敵。しかも日本人向けで、全て日本語で通じます。レストランの味も日本人向けでとても美味しいのです。
2003年1月志賀高原にて
実家の風情。江戸時代後期に立てられた家です。2003年7月。