山梨 あいざわ歯科クリニック

 ホワイトニングは、安全性の高い、医療用の漂白剤を使用して、歯の表面から内部に沈着してしまった色素を脱色する方法です。紅茶やコーヒー、赤ワインなどの色の濃い飲み物、そしてたばこなどを長年にわたって摂取していると、歯の表面のエナメル質から内部にまで色素が沈着していき、いくら歯の表面を磨いても落ちなくなってしまいます。このような場合には、漂白剤を使用すると、内部に沈着してしまった色素を取り去ることができ、歯が白くなるのです。

 ホワイトニングの効果は人によって違いがあり、実際にホワイトニングをしてみなければ、どこまで白くできるかを確実に知ることはできません。ただし、ある程度効くか効かないかの予想はできます。

ホワイトニングの効果を期待できる場合
年をとるにつれて歯が黄色くなってきた
紅茶、コーヒー、ウーロン茶、赤ワインなどをよく飲む。または以前よく飲んだ。
たばこをたくさん吸う。またはたくさん吸っていた。
歯を強くぶつけてから変色してきた。
先天性(抗生物質の副作用など)の軽度の変色がある。
ホワイトニングの効果をあまり期待できない場合
先天性(抗生物質の副作用など)の重度の変色がある。
虫歯でつめた金属の色がしみついた。
ホワイトニングに注意が必要な場合
ホワイトニングしようとする歯が冷たい水にすごくしみる。
ホワイトニングしようとする歯に虫歯がある。
ホワイトニングする歯がたくさん削れていたり、磨り減ったりしている。
18歳以下である。
妊婦や授乳期の母親である。

ホームホワイトニングQ&A

Q.どの程度、歯は白くなるのですか?

もともとの個人差やホワイトニングの期間にもよりますが、大多数の症例においてかなり白くなる効果は確かめられています。ただし、抗生物質の副作用などの先天的の変色に対しては、あまり効果を期待できない可能性があります。

Q.ホワイトニング終了後、どのくらい長く歯の白さはもつのですか?

個人差がありますが、数年間白さは保たれます。ある調査では、ホームホワイトニング終了後、2年後において約80%の人の歯が白く保たれていたという結果が出ています。しばらくして色が戻ってきて、また白くしたい時には、再度トレーを作らなければなりませんのでご相談下さい。

Q.ホームホワイトニングの安全性は、大丈夫ですか?

ホームホワイトニングには、10%の過酸化尿素を薬剤として使用します。その安全性は、厚生労働省をはじめ、FDA(アメリカ食品医薬局)、ADA(アメリカ歯科医師会)でも認められており、多数の研究も発表されています。ただし、間違った使用をしたりすれば、知覚過敏などの問題が生ずることがありますので、歯科医師や歯科衛生士のきちんとした指導の上に行うことが重要です。

Q.白くなるには、どれぐらいの期間がかかるのですか?

個人差がありますし、どこまで白くしたいかによって変わりますが、通常3週間くらいです。毎日1ヶ月続けても大丈夫ですが、2ヶ月以上経過の場合それ以上の効果は期待できず、中止させていただく場合があります。

Q.いつ、ホームホワイトニングをやればいいのですか。

通常は家にいる間に行います。寝ている間は、液を飲み込んでしまう危険性があるので禁止です。5時間くらいホワイトニングの薬剤の効果は持続しますが、2、3時間の使用でも十分効果があります。また、唾は飲み込んでも安全です。

Q.歯がしみてしまうことは、ありますか?

ホワイトニング中の不快症状として、歯がしみる、という方が数%いらっしゃいます。その場合には、ホワイトングを1日置きにしたり、ホワイトニングジェルの量を少なくして行うのが良いでしょう。ただし、これらの症状は中断することにより、24時間以内に治ってしまいます。症状の強い方は、歯科医院専用フッ素を塗る事で症状が改善していきます。

Q.歯肉が痛くなることは、ありますか?

ほとんどありませんが、トレーがぴったりしていないと、歯肉に傷ができたり、ジェルが歯肉に付着し、痛くなる可能性はあります。早く効果を出そうとして、ジェルの量はあまり多すぎないようにして下さい。また、稀に喉が痛いという人がいますが、同じような理由からですので、注意して下さい。

Q.ホワイトニング期間中に、コーヒーや紅茶は飲んでも大丈夫ですか?

トレーをつけている時には、当然ですが、飲食、喫煙はしないで下さい。

特にトレーをはずして1時間ぐらいは喫煙、コーヒー、紅茶など着色するものは飲まないで下さい。ホワイトニング直後は、歯のエナメル質は脱水症状を起こしています。そのため特に水分を吸収しやすく、着色物も吸収しやすい状態ですので、注意して下さい。その他の時も、できれば着色物は避けた方が、賢明です。もしもコーヒーや紅茶を飲んだ時には、すぐに歯を磨いたり、うがいをよくして下さい。

Q.さし歯も白くなりますか?

セラミック、プラスティックなど冠をかぶせたり、つめものをした部分は白くなりません。ホワイトニングで白くなるのは、あくまでも自分の歯の部分です。さし歯やつめものを白くするには、治療をしなおす必要があります。

Q.歯ぎしりをするのですが大丈夫ですか?

歯ぎしりをする人の場合、トレーが傷みやすくなりますが、だいたいは大丈夫です。もしも、すぐにトレーに穴があいてしまうなどの問題が生じるようなら、歯科医師に相談してください。通常は、ゴムのように柔らかい材質でトレーを作りますが、厚めの固い材質のトレーを使用すれば大丈夫でしょう。

ホームホワイトニングの注意

1.    妊婦や授乳中の女性は行わないで下さい。他の方には決して使わないようにして下さい。

2.    トレーをはめている時は、飲食、喫煙はしないで下さい。

3.    ホワイトニング終了直後の1時間は、煙草、コーヒー、紅茶など着色するものは飲まないで下さい。
4.    ホワイトニングジェルは、涼しくて、小さな子の手の届かないところに保管して下さい。ただし、冷凍はしないで下さい。
5.    トレーは、熱で変形しますので、お湯で洗わないで下さい。
6.    歯がしみる時は、すぐにご相談下さい。毎日続けて行わず、時間も短くして下さい。
7.    その他、粘膜・のどなどに異常がありましたら、直ちに中止して歯科医師に連絡して下さい。

上記の内容が、大まかな注意点です。これらの内容は、全て守るようにして下さい。

また、歯牙漂白は、非常に大きな個人差が伴います。必ずしも満足の得られない場合もあります。実際に使用しなければ分かりませんので、申し訳ございませんが、一切の返金には応じられません。

基本的に、まず、虫歯や歯石除去が完了し、歯の表面のクリーニングの終了した患者さんが対象です。安全に行なうために、週に1回程度の来院や、必ず当医院の指示を守っていただくこと、を承諾の上で、ホームブリーティングを開始致します。

以上が当院におけるホームホワイトニング(家で行なう漂白)の説明書の一部です。
現在の漂白は安全性の高いものですが、やはり高額な治療であり、全ての患者さんが確実な効果と確実な安全性が確保できなければなりません。
このため、これを守って頂ける方にホームホワイトニングを提供致しております。
また、漂白したいが、継続出来ない場合、自分では不安な場合には、オフィスブリーティングとして、当院内で漂白を行なうようにします。