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 パナビアフルオロセメントは、フッ素徐放性の光重合型接着用レジンセメント
である。
 このレジンセメントパナビアの硬化機構には、光硬化と化学硬化の2つに
 の機能を併用したデュアルシステムが用いられている。
 最近の歯科治療の流れとして、健全歯質を可及的に削除しない治療( Minimal Intervention Dentistry )が普及しはじめ、 「パナビアF2.0」は、大いに活用されるものと期待される。
 ●特徴と利点
1.「パナビアF2.0」利点は、光照射器の使用により、接着時間が大幅に短縮できる。
 また狭い波長域を持つ「LED照射器」にも使用できるようになっている。
 つまり光硬化用の触媒の改善により、市販の照射器のどれにも対応できるようになったことである。
2.臨床で使用する場合に問題になっていた環境光による硬化反応を遅らせて、ペーストを採取して合着するまでの操作にゆとりが持てるようになった利点もある。
 さらに、光硬化した「パナビアF2.0」の物性は向上し、硬化深さや耐摩耗性が向上することも明らかにされている。
3.フッ素徐放性で、しかもエナメル質・象牙質とは、「EDプライマーII」の併用で強固に接着できるので、歯質の保護には最適のセメントとして使用できる。
4.ポーセレンインレーやクラウンの合着、クラレのハイブリッドセラミックス「エステニア」の合着などにも、それぞれシラン処理をして接着することができる。
5.金合金のインレー、クラウンを歯面に接着する場合には予め、メタル
 表面をアロイプライマー処理しておけば、歯面に強固に接着できる。
6.最近の間接法支台築造法にも使用できる。
パナビアF2.0
POINT4(Kerr社)
以前の充填材料に比べ、
格段に審美性を向上した
CRレジンがKerr社のポイント4である。
保険導入はされていないため、自費扱いである。
グラディア(GC社)
適合の良さは、後方の6番のPdインレーと比較するとどの程度か分かる。接着には、パナビアF2.0を使用している。保険導入はされていないため、自費扱いである。