親知らずで今、これからお悩みの方へ
当院へ、口腔外科希望にていらっしゃる患者さんで一番多いのが、埋まっている歯の痛みや、その手前の歯の原因不明の痛みです。現代人は、顎の大きさが小さくなり、また平均身長が伸びている事から、親知らずが正常に生える事はひじょうに少なくなっております。
将来、自分の歯をしっかり残す為には、障害となる親知らずは、抜歯しておいた方が賢明と言えるでしょう。
右下の親知らずが見事に、手前の歯を食べてしまっています。
左下の歯の根がほとんど残っていません!
こちらも、右下の親知らずが、手前の大臼歯を食べてしまっています。
  抜歯にかかる時間は、当院のデータでは、5分から25分です。難度は、歯の位置、骨の硬さに左右されます。年齢が上がるほど、骨は硬くなりますので、時間がかかる傾向にあります。
  しかしながら、抜歯は手術ですので、後遺症が稀にみられることがあります。主な後遺症としましては、智歯の近くは下顎管という骨の中に三叉神経が通っており、抜歯後に麻痺が出ることがあります。ただ、神経自体を断裂する可能性は状況によりますが低く、抜歯時の圧迫やその後の出血によって引き起こされることがあります。他には、抜歯後治癒不全といって抜歯した穴が治らずに感染してしまったり、出血が止まりにくかったりする可能性があります。
 このような状況は現在におきましてもどんな些細な抜歯に起きましても起こる可能性があります。ただ、ほとんどの後遺症に対しまして、対応できるように現代において診断と治療が確立されておりますが、詳細は主治医にご確認下さい。
  悩む前に、ぜひご相談を。