『愚加減』19981007.発表
「愚加減(おろかげん)」19970908.
人捨て、
世を捨て、
自分を捨てて、
どうでもいいやと開き直る。
他人の迷惑、考えない。
自分の迷惑、かえりみない。
愚にもつかない。
気づかない。
生きてる加減を知りもしない。
感じえぬほど
愚加減。
尊敬するものなどいない。19970902.
「人間加減」19970822.
人間なんてそんなもの。
チヤホヤされてウカれちゃいけない。
グウタラ慣れてスゴしちゃいけない。
ハシャギ回ってゲンキじゃいけない。
ノンビリしててヤラれちゃいけない。
トヤカク言われてニクんじゃいけない。
心の居所、わかりゃしない。

人間なんてそんなもの。
「たがりかげん」19970502.
人の噂が
ほっとけない。
ちょっとを知れば
もっとを知りたい。
しりあがりに
知りたがり。
つまらない日々、
聞きたがり。
「つきあい加減」19970827.
耳をかすなら心をつかえ。
もう片方の耳から出すな。

口をきくなら心をつかえ。
舌をつかって言葉をつくるな。

見据えるのなら心をつかえ。
ただ目ン玉を反射させるな。

心をつかいて、人をつきあえ。
「観念加減」19970914.
隙間ができたらしめたもの。
意固地で固めた観念に、
違う観念入りゆく。
どちらが良いかをじっくり考え、
より良い方を選ぼうぞ。
ガンジガラメの観念じゃ
そいつの相手が観念しちまう。
「甘え加減」19970917.
甘えてんじゃねぇ!
てめぇの甘えかげんで
てめぇがどうとでもなる。
わかってんのか。
甘えをなくしたとき
てめーはてめーを認められるか。
ちょっとはてめーを試してみろよ。
一度はてめーを試してみろよ。
わかったんなら
がんばれよ。
「忌忌加減(いいかげん)」19970912.
俺が
理屈っぽいのか。
人が
面倒くさがりなのか。
「僕ら加減」19970820.
’それぐらいは’ができるんだ。
’そんなことは’ができないんだ。
思えばきっとできるんだ。
思わないからできないんだ。
やってみればできるんだ。
やらないからできないんだ。
僕らはなんでもできるんだ。
「出会い加減」19970920.
よいね、よいね、とってもよいね。
人との出会いはとってもよいね。
いろんな刺激がとってもよいね。
巷に人はあふれてる。
だけど、接点、わずかにすぎない。
だから、出会いはとってもよいね。
いろんな感性とってもよいね。
それぞれみんな生きてるよね。
出会いはよいね。
とってもよいね。
「俺加減」19971021.
自分のわがままの理解を

他人に求めるほどに俺加減。
「言葉加減」19970914.
心を
言葉ですべて
伝えようとしても、
伝わらぬ所

ある。
そう、
言葉だけでは
すべて伝わらぬのかもしれない。
それもわからずに、
言葉ばかり
求めていた。
愚かにも
程が
ある。

この冊子のイラストも「心類(こころたぐい)」で、其の弐。
『愚加減(おろかげん)』の題がピッタリきた。
                    
20020113.TAKE