『無理め。』19980210.発表
ものわかりのよさを
あげゆくほどに
くだらぬ心をつくり
堕ちゆく自分。
「何度め?」
何度も言わすな同じこと。
何度も耳タコ、同じこと。
何度聞いても忘れてる。
何度言っても同じこと。
何度めかには学んでくれよ。
何度言わせリゃ気がすむの。
何度めかには呆れるよ。
何度めにかは終わりだよ。
そうゆーわけで何度めだ?
「いくじなし」
幸せから逃げたくなる。
こわれるのがこわいから、
てめぇが傷つきたくないから、
相手を傷つけ逃げてくる。
いくじなし。
情けなし。
「過去」
過去をひきずり
心が重い。
足どりなどは皆無に等しく、
色どりなどは素っ気ない。
ズリズリ、ドリドリ、心がすさむ。
格好悪くてみてられない。
「ほんとの自分」
流れ流され行きつく果てにある自分。
   それはほんとの自分だろうか?
   慣れちまえばどうでもよい。
   それもほんとの自分だろうか?

泳ぎ泳いでたどりつく果てにある自分。
   それはほんとの自分だろうか?
   自分勝手にどうでもよい。
   それがほんとの自分だろうか?
「はっきりしない。」
決めかねてること、決めかねている。
毎日毎日、決めかねている。
はっきりさせなきゃいけないここと、
わかっているから決めかけている。
はっきりさせようと決めてはみても、
決めかねてることはっきりしない。
「24」
なにもしなけりゃ長い一日、
なぜか気づけば終わってる。
今日の終わりに思うこと。
今日の一日何をした。
長い一日何が残った。
長い一日次々過ぎる。
「やったろか。」
じたばたしたろか、
もがいたろうか。
いさぎ悪くもやったろか。
疲れるぐらいにやったろか。
格好なんか気にしてらるか。
「がんばる人」
無理はしないがいい。
無理は重ねても
有理(あり)にはならない。
理のあるところで
がんばるがいい。
飾らないけど格好はつける。
「一人道」
知らぬ存ぜぬ好き放題。
迷惑かけてリゃ世話ねぇぞ。
無理難題も押し通す。
思うがままにけちらしまくる。
面倒なんかは他人のものさ。
干渉なんかは邪魔なだけ。
己が道を駆け抜ける。
たった一人で駆け抜ける。
たった一人もついてこない。
気づけばそこに一人だけ。
それじゃ哀しい一人道。
無理してつかず、心離れず、
程よいはずの無理めな関係。
「情けねぇ。」
男としては情けねぇ。
てめぇの男を育てよう。
そろそろ男らしさを育てよう。
今のまんまじゃ情けねぇ。
嘆いてるだけじゃ情けねぇ。
叫んでるだけじゃ情けねぇ。
こんなんだから情けねぇ。
てめぇは男として情けねぇ。
男として生きたい。
そう。どう生きるかだ。
「アァ。」
感情ヲ
頭デ
考エヨウトシテシマウ。
アァ。
愛スルニ
無理メ。
愛サレルニ
無理メ。
1998年の始まりに相応しい題名になってしまいました(笑)→carerr参照
「格好なんか気にしてるか」の後に「格好つける」って、矛盾がみられる。
ツッコミはいる前に自分ツッコミしときます(笑)
こんなところを含め「語り小冊子」ですので・・・
                          20020112.TAKE