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摺上原の追撃戦を制した幸村は、愛馬から強引に叩き落され、呼吸も満足に出来ない 政宗を後ろ手に縛ると、いきり立つ伊達三傑をはじめとする彼の部下達を牽制する為 に、政宗の首筋に長槍の切先を突き付けた。 「妙なそぶりを見せれば、独眼竜殿の首が飛ぶと思え」 「…bull shit(クソッタレ)……おメェら、俺に構わずコイツをやれ……!」 「出来ぬよ、彼らには。それは、そなたが一番良くご承知の筈」 くたびれた政宗の髪を引っ張って上を向かせると、幸村は表情ひとつ変える事なく、 あまり日に焼けていない彼の白い肌に、軽く刃を突き立てる。 刹那、ぴりぴりとした痛みに続いて、僅かに空いた傷口から、うっすらと血が滲んでいった。 「どうやら、竜の血というのはヒトと変わらぬようだな」 「──政宗様!」 歯を食いしばる政宗を見て、片倉景綱をはじめ周囲から悲痛な叫びが轟く。 「おやめ下され、真田殿!代わりに私の首を…何卒、政宗様だけは…!」 「ならば、今すぐ兵を連れて引き上げよ。我が御大将武田信玄は、何も徒にそなたら を滅ぼそうというつもりはない。同盟を結ぶ余地は残っている」 「…俺に、オッサンの傘下に加われ、ってか…?fuck no(絶対に嫌)だ……」 「──生憎拙者には、その『えんぐりっしゅ』とやらは判らぬが…悪口を言われている 事だけは、理解出来るでござるよ」 言いながら、拘束された政宗の両腕を、幸村は無遠慮に捻り上げる。 痛みに耐えかねた政宗の上げた無防備な声は、幸村の鼓膜に心地よく響いていた。 政宗を人質にする事で、伊達の兵を撤退させた幸村は、武田の陣から少し離れた粗末な小屋に政宗 を監禁すると、自分もそこへ足を踏み入れた。 監視役のつもりか、と政宗が頭の中で考えていると、一度外へ出ていた幸村が、酒を手に 戻ってきた。 「お館様からの差し入れだ。中々味わえない極上の酒だが、そなたもどうだ?」 幸村の提案を、政宗は沈黙を通す事で拒絶の意を伝える。そのふてぶてしいまでに余裕の 笑みを浮かべた彼の顔を殴りたい衝動に駆られるが、両手を拘束されたままの状態では、 どうする事も出来ない。 「遠慮はいらぬ。そなたは大切な人質。お館様からも丁重に扱え、と命を受けている」 「……大したもてなし振りだぜ。甲斐のもののふは、その大切な人質とやらをこんな風に 縛り付けるって訳か?」 「それは、そなたが余りにも暴れて、我々を困らせるからでござろう。そうでなければ、 ここまで無体な真似はせぬ」 「生憎、敵の施しは受けねぇ主義だ。謹んでご辞退させて貰うぜ」 先程から散々悪態づいた為か、政宗の声は、殆ど吐息交じりであった。 それに気付いた幸村は、彼の前まで進むと膝を折り、酒瓶の縁をその薄い唇に近づけた。 「始終喋り通しでは、声が掠れて当たり前だ」と、そのまま瓶を傾けると、痛めた喉を潤すには 充分過ぎる程の酒を流し込む。 「…ん…ぐっ……!」 自分の意志とは無関係に喉を駆け抜けた酒は、気管にも入り込んだ。 政宗は、唯一自由な脚で幸村の腹を蹴り付けると、僅かに怯んだ彼の顔面に、飲み切れなかった 酒を吹きかけてやった。 飛沫を浴びた幸村が眉を顰めて顔を拭う様を見て、政宗は咳き込みながらも、口元に不敵な笑みを浮かべ てみせる。 だが、 「成る程…失念しておりました。独眼『竜』の流儀は、人とは異なるという訳でござるな」 予想に反して幸村の返事は、不気味なほど平静だった。 戦場の時とは違った鈍く光る彼の瞳の色に、政宗は反射的に身構えたが、 すかさず幸村の手が、下がろうとした政宗の足首を掴み上げた。 「なっ…?」 「拙者、『竜』がどのように酒を嗜むのか存ぜぬ故、こちらで勝手に見当を付けさせて頂く」 言うが早いが、幸村のもう一方の手が、政宗の腰紐にかかった。慌てて抵抗を試みるも、縛られた上に不 利な体勢に加え、幸村の馬鹿力に押さえ付けられてはどうしようもない。 「何しやがる!離せ!離しやがれ!」 腰紐を解いた幸村の手は、そのまま政宗の袴を脱がし、下帯にまで伸ばされる。 「よせ!fuck!テメェ!」 下帯の結び目を解かれ、それまできっちりと着込む事で隠されていた政宗の臀部が露になった。 外気に晒され、身震いする間もなく、自分ではまず見る事のない箇所に、無機質な陶器の縁があて がわれる。 「こ…の、変態野郎!no dirty tricks(へんな真似すんじゃねぇ)!……ヒィっ!?」 顔を怒りに染めていた政宗の口から、思わぬ悲鳴が上がった。 「アアァァ!やめ…止めろぉ…っ…くぅぅ……」 「零されるな。お館様から頂いた、大事な酒だ。粗相は許さぬ」 上半身を床に押さえ付けられ、腰を上げた状態の政宗の秘所に、幸村は酒瓶を傾ける。 空いた指で秘所の入り口に隙間を作ると、其処へ液体を注ぎ続けた。 仄かな痛みと屈辱に、何とか逃れようとしていた政宗だったが、幸村が瓶の中身を半分程 空けた頃には、全身に力が入らなくなっていた。 消化器官を経由せず、いきなり直腸に酒を満たされた政宗は、普段酒を飲んだ時とは明ら かに違う酔いが、身体中を巡っているのを感じた。 荒々しく呼吸を繰り返すと、頭痛と吐き気を堪えながら、それでも幸村を睨み据える。 「大した…イカレ野郎だぜ…武田には…ロクな武将がいねぇようだな……」 だが、酩酊状態の政宗の眼光は、寧ろ幸村を煽っているに過ぎなかった。 だらしなくその身を横たえた『竜』の姿に、幸村は失笑を漏らす。 「それでは、その『イカレ野郎』とやらに倒されたそなたは、何なのでござろうな」 視線を這わせている内に、幸村は足元に何やら蠢くものを見つけた。 近付いてみると、それは山地に生息するジムグリの一種だった。おそらく壁の 隙間から侵入してきたのだろう。 ちょっとした悪戯心を起こした幸村は、床を這い回る蛇を捕まえると、力なく横 たわっている政宗の足元に置いた。 小屋の床の色に良く似た体をくねらせながら、蛇は酒の匂いに釣られたのか、余所見をする事 無く独眼の『竜』の元へと進んでいく。 酒に冒された熱い身体に、不意にひやりとした何かが載せられたのを感じた政宗は、閉じかかっ ていた左の瞼をどうにか開いたが、直後、眼前に飛び込んできた爬虫類独特の体躯に、全身が 粟立つのを覚えた。 「どうやらそなたを、仲間と思っているようだ」 「く、来るな…!」 3尺ほどの蛇の胴体は、政宗の脚に絡み付きながら、徐々にその頭を、彼の脚の付け根へと移動させる。 振り解こうにも、幾重にも巻き付かれたそれは、政宗の微々たる抵抗など意に介さず、やがてその先端から 顔を覗かせた、人間とは異なる形状と色をした舌が、秘所から漏れ出た酒を舐め取って来た。 短く叫んだ政宗は、半ば抜けてしまった腰を浮かせて避けようとしたが、それをさせじと幸村の逞しい腕が、 後ろ抱きに政宗の両脚を開かせた。 「…は、離せ!やめろ…頼む、やめてくれ!」 「蛇は、竜の使いと聞いた事がありまする。もう少し、友好を確かめ合ってはどうだ?」 「…ざけんな!だ、誰が…っ!うぁぁぁ!?あ…アアアアアア!?」 悪態を吐く政宗の身体が、突如硬直したかと思うと、それまでとは明らかに違う悲鳴を上げた。 何事か、と彼の方を見ると、ジムグリの丸い鼻先が、酒で湿り気を帯びた政宗の秘所に潜り込ん でいたのだ。 「ああぁぁ!嫌だ!痛い…痛いィィ!」 突如襲った衝撃と痛みに、政宗が絶叫を放つ。このままでは、蛇の身体が入り込んだきり出られ なくなってしまう。 幸村は腕を伸ばすと、これ以上政宗の内部に侵入しないよう、秘所の入口付近で蠢いて いる蛇の胴体を掴んだ。 「暴れめさるな。益々傷付くだけでござる」 堪えきれずに涙を零してしゃくり上げる政宗に、幸村は低い声で耳打ちする。 尋常ではない異物を挿入された政宗の其処は傷付き、血を流していた。 (よもや、蛇に先を越されようとは……) それが「破瓜の血」だと気付いた幸村は、心の中に燻った仄かな感情を押し込めると、あえて表情 を消して、異物を銜え込んだまま、震えている政宗を見据えた。 「さあ、どうなさる?そなたが、武田と同盟を結ぶと申されるのなら、その無様な尻尾を取って進 ぜよう。だが、断るのなら…そのまま似たもの同士、精魂尽き果てるまで仲良くされるがいい」 「…!」 息を呑む音に、幸村の口元が無意識に綻ぶ。 怒りや屈辱、そして恐怖に身を震わせている政宗が、幸村にはとても美しく、そして儚く見えて いたのだ。 あまりの羞恥に俯いた視線の先に、禍々しく生えている異形の尾と、それを繋ぎ止めている 幸村の手が映り、政宗はびくり、と身体を竦ませる。 だが、苛み続けている痛みやその他に、ついに政宗は根を上げた。 血が滲むほど唇を噛み締めると、辛うじて聴き取れる小さな声で「助けてくれ」と懇願する。 満足そうに頷いた幸村は、政宗の耳元に顔を寄せると、呼吸を合わせるよう指示した。 二、三度試みた結果、蛇はどうにか政宗の身体から引き出された後、何処へと逃げていった。 『蛇』に入り込まれた『独眼竜』の秘所は、入り口も内部も傷付いていた。 「このままでは、傷が化膿するかも知れぬな」 脅威が去った安堵と、未だ引かない痛みに肩で呼吸を繰り返す政宗の背後から、幸村はゆっくりと囁く。 その声が、先程よりも熱を帯びているのに気付いた時には、既に幸村の昂りが、政宗の腰に擦り付けられて いた。 「やめろ…これ以上、何を……」 「消毒でござるよ。…ただし、奥まで塗り込む必要がある故、少々原始的な方法を取らせて 頂くが」 言いながら、幸村は、以前佐助に貰った化膿止めの効き目を持つ軟膏を己の男根に塗りつける と、蛇の抜け出た穴に捻じ込んだ。 「──!」 蛇と比較するまでもなく巨大な肉の楔が、政宗の秘所をこれでもかと攻め立てる。 幸村は、これまでの行為ですっかり萎縮してしまっている政宗の肉芽を手に取ると、律動に合わせて擦り始 めた。 痛みしか感じなかった政宗の身体は、新たに訪れた快楽に、いつしか声を上げながらその角度を増していく。 やがて、自分の中と外でびくびくと脈打つものを何処か遠くに感じた後、政宗は言う事をきかない身体をど うにか動かすと、幸村の身体の下から抜け出そうとした。 だが、 「政宗殿…」 「もぅ…気はすんだろ……いい加減……っ!?」 直後、頬にかかった熱い息と共に、身体の奥がミシリ、と嫌な音を立てた。 痛みか快感か、もはや区別もつかぬほどの衝撃に、政宗は声を上げる事も出来ない。 内部に納まったままだった幸村の雄が、再び鎌首をもたげたのである。 「まだだ…まだ…もっと……もっと……!」 「ゃ…やぁ…もうやめ……おねが……やああぁぁっ!」 先刻以上の熱と硬さをもって膨張を始めた「ソレ」を、身体の最奥で感じた 政宗は、今度こそ恐慌状態に陥った。 局部の痛みも構わず幸村から逃れようとするも、政宗の腰をがっちりと掴んだ幸村の腕が、 それを許さない。 怯え、傷付いた身体を床に縫いつけ、獣じみた咆哮を上げながら狂ったように腰を動かし続ける幸 村に、政宗は矜持も何もすべてかなぐり捨てて、泣き喚いていた。 白々と東の空からの光が、小屋に差し込んでくる。 幸村は目を醒ますと、傍らに討ち捨てられたように身を投げ出したまま、意識を失っている 政宗を見た。 夜通し弄んだ身体には、至る所に情交の痕が刻まれ、未だ腫れの引かぬ目元と涙の跡は、まるで 泣き疲れて眠っているようにも取れる。 「お館様から、政宗殿を上手く同盟に持ち込めるよう懐柔せよ、と言われたのに…本末 転倒も良い所だな」 約束をさせたとはいえ、信玄はともかく、これでは政宗が幸村に対して一切の拒絶の姿勢を見せる のは、火を見るよりも明らかである。 佐助にも言われた事があるが、どうも自分には好きなものやお気に入りのものを、わざといじめて 反応を楽しむ癖があるようだ。 己が仕打ちを、政宗は決して許しはしないだろう。 だが、それによって彼が自分の事を気に留めてくれるのなら、それもいいかと思ってしまう己の短絡 さに、何とも滑稽な気分になる。 苦笑交じりに視線を遊ばせていると、幸村は政宗の足元に、何やら蠢くものを発見した。 よく見ると、それは昨夜政宗に狼藉を働いた蛇であった。 竜の味を占めたのか、血と精に濡れそぼった政宗の脚の間に、再び近付いていく。 だが、 「──身の程を弁えぬか」 節くれた幸村の指が、政宗の秘所に潜り込もうとした蛇を掴み上げる。 それはまるで、畜生を排除するというよりも、恋敵か何かを見るような目の色であった。 「蛇風情が竜に取り入れようなど、10年どころか100、いや千年早い」 幸村は、身をくねらせて抗議する蛇をひと睨みすると、そのまま壁目掛けて放り投げた。 あくまでもこれはフィクションです。実在の人物・その他には一切関係ありません。 また、作中の登場人物の行動は、実際に行うと生命の危険があります。 くれぐれも真似はしないで下さい。 |