他人の事などかまっている余裕などない筈の君は、それでもいつも見知らぬダレかの悲しみを受け止めるのに必死になっている。 称賛も信頼も願望も羨望も、君を縛る枷でしかないのに。 それさえ気付かない君はもだからこちににしてもれば痛ましい程残酷なものだと思うのに、それさえ時折見透かして、立ち尽くす事なく綺麗な笑みを見せている。 そんな君を眼にすれば『天性の人タラシ』 そんな言葉を思い出す。 思い出せば、誰より君を大切にくるみこんでいる西の名探偵の気苦労が判って笑ってしまう。 精々苦労しろと悪態を付けば、西都の悪友は『そらないで』そう笑う。 そんな時間がとても愛しく優しい。 だからどうか安らいで。 庇護ではない守りの元。 君を大切に想う人達の傍で。 傷付いても飛び続ける羽を今は閉ざして。 平成の名探偵。 それさえ君を縛る呪縛でしかないと知っているから。 |