TRICK or TREAT









「工藤、こんなもんか?」
 テーブルの上、色とりどりのラッピングの上に、少しずつキャンディーやチョコレート、クッキーを並べながら、服部が隣で同じ作業をしている新一に問い掛ける。
「ん?ああ、んなもんだろ」
 服部の手の中にあるラッピングを眺め、新一は手元のラッピングの中身を包み、ピンクのリボンを器用に蝶々結びにして、止め上げる。
「毎年やるん?」
 こんなもんか?手の中の包みを摘み上げ、新一に渡すと、服部は去年も相手にしたチビッコ達の姿を思い出す。
「ああ、去年もやっただろ、それに一昨年なんて、俺まで引っ張りだされて、仮装させられたんだぞ」                   
 そう言う新一は、けれど口調は見事に裏切って、その瀟洒な横顔は、穏やかなものばかりを滲ませている。
 仮初の姿に、けれど出会った友人は、今はその位置関係を変えても続いている。縁とは不思議だと、内心思う服部だった。コナンだった新一が、生来の姿に戻った時点で、切れても何も不思議もない縁の筈だ。
 新一がコナンだった当時手に余ると嘆いては、その新一さえ振り回す旺盛な好奇心を持って、チビッコ探偵団の子供達は、コナンと行動を共にしていた。
『小さい友人』今でも新一は彼等をそう呼ぶ。
 弟や妹のように可愛がり、けれど確かにあの当時、彼等と過ごした記憶は、柔らかい思い出として、新一の胸の奥に大切に息衝いて、眠っているのだろう。
 友達の為に真剣に泣き笑い、誰かの為に真摯に心配して行動する彼等は、時には新一の忘れていたナニかをも刺激していたのだろうと、服部は思う。
 あの素直でまっすぐで、靭やかな強さと優しさを、忘れないでほしいと思う。誰かを真剣に心配し、声を掛け、助ける気持ちを持つその強さや勇気を、成長過程で失ってほしくはない。成長すれば、少しずつ怖い物が視えてくる。眼に視るえるものより、視えないものの方が遥かに怖いと理解し、認識する筈だ。
 他人と自分を比較して、比較する事で位置を図るような意識が湧いてくる。そうして他人と自分を区別してしまう下らない感情で、自らの位置を固定し、肯定する。そんな下らない自己肯定は、けれど誰もが持つ心の弱さと直結している。けれどそれを責める術など、誰にもない。けれどと、だからこそ願ってしまうのだ。
 成長する過程で、彼等の持っている輝く大切なものを、失ってほしくはないのだと。
そう思えてしまう程度には、自分も大人になってしまったのだろうと、服部は内心苦笑とも自嘲と付かぬ笑みをする。『大人』と言う意味が、望むべき成長の形であるとは、未だ納得も理解もできない服部だった。
「何だよ」
 服部の機微に気付いたかのように、新一が怪訝に服部に視線を移す。
「んっ?なんでもないで。ホレ。こんなもんでええんか?」
 ホイッと、服部は手にした包みを新一に渡す。とても器用そうに見えない服部の節の有る長い指は、綺麗なラッビングに纏まっている。
「そろそろだな」
 服部からの包みを受け取ると、次には時折訪れる彼等の為に、新一が用意した可愛らしいティーセットを人数分取り出し、テーブルにセットする。
「そうやな。そういや工藤、どんな格好したん?」
「教えてやんねぇ」
「教えたってや。ええやん」
「嫌だ」
「ケチやな」
「うるせぇ、ホラ、そろそろあいつ等来るぞ」
「そういや、嬢ちゃんも一緒なん?」
「ああ、歩美と一緒の仮装だって、衣装作ってたぜ」
「なんや。楽しそうやな」
「まぁ灰原も、あいつら気に入ってるし、特に歩美に関しては、あいつ煩いぞ」
「歩美ちゃんか、ええ子やな、あの子」
 哀が歩美を気に入っているというのが、服部にも判る気がした。
強くて優しくて、そうして素直に泣ける子供。愛されている子供なのだと判る。だからこそ強い。その強さを他人に与えられる程、靭やかで優しく強い子供。
「ええ子達に会ったな、工藤」
 不意に長い腕が、優しくサラリと新一の髪を梳く。
「なんだよ?」
 突然の仕草に、新一は小首を傾げ服部を凝視すれば、驚く程、服部の眼差しは柔らかく深い笑みをしている。
 今の新一は、確かにコナンだった時があり、その事実は揺るぎない。消し去る事など出来はしないし、また新一もそんな事を望んではいないだろう。それは事実であり、受け入れる強さを新一は持っていると言う事なのだろう。そうして今を歩く事の出来る人間だと言う事を、服部は痛い程の切なさの中で知っている。
 不確かな未来を見詰め、絶望に哭いても、まっすぐ正面を向く強さも勇気も持っている。その強さを、確かにコナンだった当時、支えていたのは、あの子供達なのだと、服部は思うのだ。だからより願ってしまう。どうか失わず、成長してほしい。アノ優しく閃く魂の輝きを。
 泣く事の出来ないコナンだった当時の新一の分まで、泣いてきた子供達を知るから、願ってしまう。泣ける強さを失わず、誰かに手をさし伸ばし続ける勇気をと。
 泣く事の出来ない新一。たった一人、その仮初の泣き顔を知る人間は、自分ではない。それが腹立たしいと思う程、服部は子供ではなかった。自分の未熟さを悟るばかりで、けれど本気で苦悩を深めて疵を曝す新一は、誰にもその素顔は見せない。たとえ服部にでも。服部だからこそ。新一は、泣く事が出来ない。その事を、服部は己の未熟さを噛み締め、理解している。
「服部?」
 キョトンとした瞬く双瞳が、深い笑みを湛える服部を凝視する。
スゥッと顔を突き出し、服部を覗き込むその眼差しの清冽さ。色素の薄い茶の眼差しは、けれど推理し、謎を解きほぐす時、恐ろしい程の深い蒼を湛えて瞬く事を、服部は知っている。けれど今は穏やかな気配と心地好さに瞬き、服部を覗き込んでいる。
「TRICK or TREAT?」
 深い眼差し同様の深い声が、少しばかりの色を忍ばせ囁かれる。その声と台詞に、新一は少しだけ呆れた顔をして、次には悪戯気な笑みが口端を飾り立てた。
「TRICK and TREAT」
「悪戯とお菓子?」
 拒まない新一の姿に、サラリと髪梳く指が後頭部に回り、緩やかに引き寄せる。
「毒入り菓子」                        
「毒なん?」
 誰が?フト問い掛ける眼差しが、歪に歪んで哀しく視える。
『毒』の意味を、理解出来ない服部ではないから、新一の台詞に少しだけ切なさが湧く。
「さぁな」
「やっぱ工藤の方が、人でなしでタチ悪いやん」
 変わるなと、自分の為には変わらないでくれと、切望している新一の内心の言葉を、服部が聴けぬ筈はなく、だから服部は笑う事しか出来なくなる。
 哀にも言われた事だ。知る事の意味。知った後の意味。その行動のすべて。
愛しているから知りたいというのは単純な欲求で、それは所有と執着の産物でしかなく、大切なのは知った後に嘆く事でも哀しむ事でもなく、どう考え、行動するかだと、哀に教えられた。
 崩れないでくれと、哀に念を押された。新一に関して、絶望に崩れてしまわないでくれと。笑っていろと、言われた。その哀の眼差しの意味、台詞の意味、その機微を。きっと自分は理解している筈だと、服部は思う。
 哀の言葉は時々に難しい事を要求し、決して安易な回答などもたらしてはくれない。
考えろと要求してくる。だからこそ服部は哀を信頼している。
 だからこそ心底痛感するのだ、己の未熟さを。癒されてほしいと切望し、けれど決して新一が依存して、癒されてはくれないだろうと言う事も。癒したくて抱き締めて、けれど癒され甘やかされているのは、きっと自分の方だ。
「TRICK or TREAT?」
「毒入り菓子でええわ」
「物好きだな、お前」
 クスリと笑う。
「限定品やん。この世で一個やし」
「腹痛起こしても、知らねぇぞ」
「俺胃腸は強いねん。大阪生まれの大阪育ち、食い倒れの街の人間は、食い物に当たったりせぇへんのや。自信あるで」
「本当、お前、イカ物食いだな」
「自覚あるん?」
 イカ物食いと言うなら、その『ゲテモノ』は自分だと、新一は言っているのだろうかと、服部は笑う。
「あるぜ。俺も相当なイカ物食いだなって自覚はな」
「俺、ゲテモンかい」
「限定一個のな」           
「ほんま、やっぱタラシやん工藤」
 笑うと、服部は酷薄な口唇に自らのソレを重ねた刹那。威勢よく、玄関チャイムが鳴った。
TRICK or TREAT?
 元気な子供達の声が響き、服部は一瞬、彼等の出現を内心で恨んでしまった。








「工藤、コレ余ってるで」
 テーブルの上、一つだけ残されたお菓子の包に気付き、服部は新一に声を掛ける。
「余ってるんじゃねぇよ」
「なんや?皆来とったやん」
 哀を含んだチビッコ探偵団の面子は、全員元気な姿を新一と服部の前に見せ、お菓子とお茶をご馳走され、元気に帰って行った。
 小さい客人を迎えてのティーパーティーのようだった。
哀と歩美は黒いマントに黒いミニスカートを履き、魔女の姿をしていたし、光彦はドラキュラの格好をし、元太は狼男の格好をしていた。  
 一昨年は、コナン君も居たのにと、少しだけ淋しげにしていた歩美に、画像処理した絵葉書を差し出したのは新一だった。
 新一が正真正銘の幼い時の写真を処理して作られた絵はがきに、けれど歩美達は嬉しそうに笑った。また元気で会おうね、そう写真に語る歩美に、けれどその時だけ、新一は困ったような顔をした事を、服部は気付いた。
 どんなに彼等が望んでも、それは適わない。コナンはもう居ないのだ。
不思議のものだと服部は思った。コナンはもう居ない筈なのに、こうして彼等の中にはちゃんと存在し、今もアメリカの両親の元で元気に暮らしているのだ。
 そう考えれば、コナンと言う人格は、今でもちゃんと存在していると言う事なのかもしれない。仮初ではあっても虚偽ではなく、確かにある意味で真実なのだろう。彼等の中では。
 そんな彼等の嬉しげな様に、だからこそ新一は少しばかりの罪悪とも後ろめたさとも判らぬ感情が湧いて、困った顔をしたのだろう。自分にも、歩美達にも。
 そうして彼等が帰ってから、遅い夕飯を摂り、夕飯時にはなかった包みが、リビングテーブルの上に乗っているのに、服部は不思議そうな顔をする。
「いるだろ一人。絶対今夜って言う日、見逃さない奴」
「……やっぱ、懐かれたのは俺やないで」
「どうせ日付変更線ギリギリだろ」
 シレッと、噛み合わぬ会話を返す。
 リビングソファーに腰掛けている新一は、ミステリーの新刊を片手に、チラリとリストウォッチに視線を移す。
「俺ん立場は、どないしてくれる」
「旧西都の名探偵で、俺の恋人。OK?」
 やはり事も無げにシレッと言う新一に、服部は完全に脱力し、白旗を上げた。
愛される強さも愛する勇気も身に付けてしまった新一は、確かに成長したのだろう。服部を脱力させてしまう程度には。
「……天性の人タラシや」
「悪党のお前に言われたくねぇ」
「何処が悪党なん。こないに誠実な恋人掴まえて」
「タラシの自覚あるから悪党なんだよ」
「……やっぱ工藤ん方が、数倍タチ悪いわ」
「バーロー、それは俺の台詞だ」
 軽口を叩き、新一はソファーから腰を上げる。
「迎えに行くんか?」
 立ち上がった新一の次の行動など、簡単に判る服部だから、少しだけ呆れた顔をして、それでもキッチンへと足を向ける。
「窓に呼び鈴はねぇからな」
 薄く細い肩を竦め、新一は自室へと歩いて行く。その後ろ姿を見送りながら、服部は溜め息を吐き出した。
「俺も大概、人のええ恋人だと思うで」
 溜め息を吐き出し、けれど口調程にその精悍な面差しは苦々しさは微塵もなく、服部はマグカップを取り出した。
             






「TRICK or TREAT?」
 コンコンと、窓を叩く音と同時に、蒼い闇の中、切り取ったように綺麗に浮かび上がる白い姿に、新一は呆れた表情を見せ、溜め息を吐き出し、
「TRICK」                     
 呆れながらも窓を開けてやる。我ながら甘い、そう思う新一だった。
「ヘェ〜〜TRICK?」
 フワリと、大凡重力抵抗をまったく感じさせない穏やかな最小限の動きで、快斗は新一の室内に足を踏み入れる。踏み入れた時には、一瞬の後に、怪盗キッドの姿から、黒羽快斗の姿へと戻っている。その相変わらずの替わり身に、新一はついつい、いらない事を考えてしまう。
「マジシャンだろ。ってお前のソレ、本当にマジックか?」
「……意味違うでしょ」
 新一の台詞に、快斗は相変わらずだと、苦笑を滲ませる。
自分の事を、新一は以前、魔法使いと呼んだ事がある。魔法はまやかしなのだと言った快斗に、けれど『お前ぇのマジックは魔法だ』と、穏やかな笑みで 新一は答えた事がある。アノ時の新一の澱みない端然さを、快斗は今でも覚えている。
「お前な、何度言えば判るんだよ。ちゃんと玄関から入ってこい」
「そう言いながら、いつもちゃんと窓開けてくれるでしょ?名探偵」
 時間を間違う事もなく、新一はこうしてちゃんと待っていてくれる。何故なのかと問えば、判らない筈がないと、当然のように答える新一に、適わないと思う快斗だった。
「俺の部屋は、お前専用の玄関ドアじゃねぇんだからな」
 何度となく繰り返してきた台詞は、既に言葉遊びのノリに近い。
何度言い募っても、快斗に新一の台詞は通用しない。新一自身、甘い自覚があって尚、こうして迎え入れているのだから、交す言葉は繰り言でしかな自覚はあるのだろう。既に二人にとっては、挨拶のようなものなのかもしれない。
「もっと早く来ようかと思ったんだけどね、夕方は、おチビちゃん達来ると思って、これでも遠慮したんだよ」                    
「だったら、ずっと遠慮してろ」
「アララ、機嫌悪い?」
「お前ぇが、下らない事してっからだよ」
「下らないねぇ〜、でも名探偵、おチビちゃん達相手に、愉しそうにしてたんじゃないの?」
「……お前…覗き見してたんじゃねぇんだろうな」
「そんな行儀の悪い事する筈ないでしょ。単に勘、俺これでも勘強いの」
 じゃなかったら、怪盗なんてしてらんないよ?快斗の眼差しは、そう語っていた。その眼差しの前に身を曝し、新一は少しだけ繊細な貌を曇らせた。
「お前さ……」
「ハイハイ今夜はナシ。今夜は魔物の集う、ハロウィンなんだから。名探偵の前に在る俺だって、判らないよ?」
 意味深に笑う快斗の台詞に、新一は苦笑する。苦笑し、
「バーロー、魔物が化けてたって、お前ぇなら判る」
「まやかしだと、思わない?」
 『魔法なんて、まやかしでしかないんだよ』、以前そう語った快斗の、何とも言えない眼差しを思い出す。
瞬く眼差しの奥深くに、隠し持つ疵を垣間見た気分だった。それでも、鋭い眼光を放ち、獲物を捉えるまっすぐな眼を持っている。それが枷なのかもしれないと、新一は内心で溜め息を吐いた。泣けと言うくせに、目の前泥棒は、自分以上に泣く事などしないだろう。
「お前はお前で、それ以上でもそれ以下でもない。だから判る」
「相変わらず、名探偵の言葉って難しいよ」
 こんな時の新一の言葉は、少しばかり難しい。極単純で簡単な言葉の筈なのに、思考を強要される気分になる。そう言えば、幼い姿をした優秀な科学者の哀も同じだと、フト思い出す。                            






「やっぱタラシなんは、工藤の方やな」
 二人の会話を聴いていた服部は、気配なく、開かれたままの扉を潜って来る。
「アラ、旦那居たの?」
「居ん筈ないやろ」
 呆れ顔をして、それでも深い苦笑を浮かべている服部は、確かにこの世紀の怪盗と、悪友なのだろう。
自覚の在る事が嫌な処だと、互いに思っているのだ、この二人は。
「TRICK or TREAT?」
 照明のない室内は、外からの月の光だけが頼りの中で、新一の笑みは透明度を増す月の光そのものだった。
「TRICK」
「ほなしたろやないか」
「エ〜〜服部じゃヤダな、名探偵がいい」
「仰山したるで、悪戯、覚悟せぇよ。俺ん前で、工藤口説いとった罰や」
「眼ぇ悪いよ服部。今の視て、どうしたら口説く構図になるんだか」
「バカ言ってねぇで、行くぞ」
 やっぱお前等類友だ、新一は内心で断言すると、さっさと歩き出す。
「何処へ?」
「今夜はハロウィン。魔物のパーティーに決まってんだろ」
「……そういう名前の特捜在る訳?」
 新一相手だと、『魔物のパーティー』は、被疑者検挙の加勢と聞こえしまう快斗は、十分稀代の名探偵に毒されているのかもしれない。
「……お前ぇ、それ本気で言ってんのか?」
「黒羽、お前可哀相な奴っちゃな。毒されとるで」
 快斗の本気とも嘘とも付かない台詞に、服部と新一はガクリと肩を落とす。
「日頃の名探偵見てるとね、ついついそう思えちゃうんだよね」
「バカ言ってっと、追い出すぞ」
「魔物のパーティーなら、何か仮装しないとねぇ」
「お前ぇなんて、普段から十分仮装してっからな。今更仮装なんて必要ないだろ」
 白いマント、白いタキシードにシルクハット。枷の象徴として、存在しているような白い服。月のように凛冽で、孤高を纏う白い姿。そうして今。黒い衣服で佇む姿。どちらが彼の素顔だろうか?問い掛ければ、笑ってはぐらかさせる事など判っている。それでも、きっと根拠なく思えるのは、彼の素顔を知っていると、判っている事。
「怖いなぁ、名探偵は」
 サラリと言い当てられる。日常の中に埋没している姿は、誰の眼から見てさえ、欺く事に成功しているのに、稀代の名探偵の眼差しの前では、何一つの誤魔化しなど通用しない。
「今更やん」
「お前も怖いね、服部」
「聡い言うてや」
「それは嘘」
「言っとれ」
「お前ぇら、戯れてんじゃねぇよ、さっさと来い、二人揃って追ん出すぞ」
「アララ」
 階下で叫ばれた声に、二人は高いに顔を見合わせ、
「一番怖いのは」
「やっぱあいつや」
 口端に笑みを象った。
今夜はハロウィン。魔物の集う、闇の宴。パーティーはこれから。



 
闇の中で魔物が笑う

 ソレは

 鏡に映った貴方の顔
 


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