楽 屋 ウ ラ









『そういや、お前ぇら、何願ったんだよ』
 快斗特性の薄味ラーメンを啜りながら、新一は思い出したように服部と快斗に問い掛ける。

『今更言うんが、工藤やな』
 何を今更と、服部は箸を休める事なく肩を竦めた。

『そういう名探偵は?』             
 美味しい?尋ねながら、快斗が新一を覗き込むように視線を移す。

『教えねぇ』

『そりゃ狡いは工藤』

『バカだなお前ぇら。願い事ってのはな、言葉に出したら意味ねぇんだ』

『だったら、同じやないか』
 理不尽やでと、服部が薄味のスープに舌鼓を打つ。

『時たま名探偵って、理不尽なんだよねぇ』
        
『俺の願い事なんて、今更やん?願いや祈りなんて、一個や』

『俺もね』

『あんだけ星流れてて、願い一個なんて、欲ねぇな』
 本気か嘘気か、新一は綺麗な所作で箸を使って、ラーメンを啜っている。
ケロリと言う新一に、

『……ソレって…?』
 思わず、互いに顔を見合わせてしまう服部と快斗に、罪はないのかもしれない。



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