LOODY alentine















 ネコ科の小動物のような剽悍さで、愛息の部屋に忍び込んだ南次郎は、ベッドの淡い照明一つだけが室内を灯す薄暗い闇の中、浮き上がる白皙の貌を無防備に曝し寝ているリョーマに、南次郎は酷薄な笑みを漏らした。
「俺相手に、鍵なんざ通用しないっての」
 それでも、多少の願いが掛けられ施錠したのだろう愛息の部屋の鍵を、父親である南次郎が持っていない筈はない。
「ったく、ガキのくせに」
 ベッドサイドに佇み、白皙の貌を覗き込むように見ていた南次郎は、勉強机の上に置かれた綺麗にラッピングされている小さい箱を眺め、クツクツ喉の奥で嗤いを漏らした。
 数歩の距離を歩いてその箱を手に取ると、明らかに明日の為のチョコレートだと判る。
 以前のリョーマなら、お菓子業界の策略に引っ掛かり、相手にチョコレートを渡すと言う下らない日本独自の風習に、馴染む事などなかっただろう。それもこれも、テニス部の先輩だという、見たくれだけは開放的な笑顔を作る桃城の所為なのだと思えば、可笑しさは更に募る。
 何一体何処まで堪えられるだろうか、フト思う。この爛れた関係を、どれ程の悲鳴と拒絶に塗れながら、それでも最後の最後には官能に突き崩され、悶絶の中、絶頂に達するリョーマを知ったなら、リョーマを抱いている桃城は、何処まで堪えられるだろうか?
 南次郎は無防備に眠る白皙の貌を、少しだけ痛ましさを滲ませ、覗き込み、溜め息を吐き出した。
 ギシリと鈍い音を立て、スプリングが鳴る。南次郎は包装紙の掛けられた箱を無造作にベッドに放り投げると、それは音も立てずにリョーマの顔の横に落ちた。
 放物線を描く小さい箱を眺めながら、南次郎は小さいベッドの端に腰掛けると、無防備に曝し出された白い顔を覗き込む。覗き込むと、ゆっくり背を丸めるように、顔を近付けて行く。
「んっ……」
 甘い吐息が耳を擽すぐるように小さく漏れるのに、南次郎はこっそり嗤うと、尚深く口唇を貪婪に重ねて行く。
 無意識に薄く開かれて行く口唇が、自分だけではなく別の男に、より無防備に与えられているのかと思うと、胸の奥が少しだけ灼ける気がした。
 このままと、思う。
感情も肉体も預けた相手に、リョーマを託してしまった方が、倖せだろうか?リョーマの過去も未来も、何もかも。リョーマという全てを与えてしまえば倖せになれるだろうか?考えても、南次郎には判らなかった。今でも南次郎の脳裏には、ボロきれのように朽ち捨てられた人形のような幼い小さい姿を覚えている。きっと一生を忘れられる事はないだろう。
 リョーマの深奥に居座り、今では愛息の一部になってしまった疵と言うものを、傷害忘れる事はできないだろうと、思う南次郎だった。だからこそ南次郎は思うのだ。
 リョーマを誰より大切にしているだろう桃城は、何処までその疵ごと、リョーマを想い続けて行く事ができるだろうか?
リョーマ自身、覚えてもいない疵と言う物を。
 そう考え、南次郎はらしくないと苦笑する。どれ程に狂い啼いても、決して超えてはならない一線をこうして超え、今また愚を犯そうとしている自分に、そんな資格はないだろうに。
「ぅん…んっ…んんんっ……ッ!」
 南次郎が薄く開かれた口唇から舌を潜り込ませ、幼い舌を引き千切るように絡めると、流石のリョーマも眼を覚ました。
 最初は自分の置かれた状態が判らないでいたリョーマも、自分の上に覆い被さっている父親の姿に、一瞬にして繊細に縁取られた顔は強張り、双眸が凍り付いた。半瞬強張った躯は、次には半ば錯乱したかのように、細い手足を法則性もなく振り動かし始めた。
 父親がこうして自分を求めてくるのは、企業の管理職で何かと忙しい母親が、不在の夜に限られている。だからこそ、せめてもと願いを掛け、部屋の扉に鍵を掛けたというのに、父親には一切通用しなかった事が、リョーマの恐怖に拍車を掛けて行く。
「んっ…んんっ…ぅんっ…ッ!」
 尚深く貪婪に玩弄され絡めとられる舌に、リョーマは必死の思いで両腕で南次郎の胸板を押し返す。けれどどれ程の抵抗も、体格の違いすぎる南次郎に、リョーマの抵抗が通用する筈もなく、思う様口内を貪婪に遊玩される。
「男できた途端に、つれないな、青少年」
「……親父…出てけよ」
 未練なげに口唇を離されると、強引に口吻られた口唇を、汚れを拭うように手の甲で拭いながら、リョーマは乱れた衣服と共に上半身を威勢付け起こすと、南次郎を睥睨した。その仕草に、南次郎が面白そうに喉の奥で嗤った。
「俺に鍵なんて通用しないぞ、リョーマ」
 南次郎の掌中には、合鍵が弄ばれていた。
「出てけ」
 そんな事は、言われまでもなく判りきっていた。だからせめてもと願いを掛けたというのに。
 リョーマは、嘲笑する南次郎を眇めながら、口唇を噛み締める。
「お前の彼氏は、莫迦みたいにお前大事にしてるけど。する事はしてるみたいだな。近頃ますます色気付きやがって」
 クツクツ喉の奥で嗤うと、南次郎は睥睨してくるリョーマを面白そうに眺め、次には軽い動作で華奢な姿態を押し倒した。
「嫌だ…!離せ…!もう嫌だ」
 押し倒され即座に伸し掛かられ、リョーマは顔色を変え、半ば錯乱したように遮二無二腕を振り上げ抵抗を繰り返す。けれど南次郎にそんな抵抗が通用する筈もなかった。桃城との関係が出来上がるまで、幾度となく繰り返されてきた行為の中。リョーマが南次郎に最後まで抵抗できた事はなかったからだ。最後には、快楽に切り崩されていってしまう。
「お前の彼氏は、俺との関係を知ってるのか?」
 遮二無二暴れる躯を完全に押さえ付け、耳元で哄笑と共に囁けば、半瞬だけリョーマの姿態が強張るのが判った。そして次には半狂乱で暴れ出す。けれど必死のリョーマの抵抗は、南次郎には赤ん坊の手を捻る程度の抵抗にしかならず、リョーマは振り上げた両腕を、一纏めに頭上に張り付けられた。
「嫌だ!離せ…嫌……ッ!」
 抵抗の術を失ったリョーマは、顔色を変え下肢をバタつかせた。ケットは捲れ、シーツは既にリョーマの抵抗を現すように、グシャグシャになっている。
「知ってるのか?リョーマ」
 気が触れたよに頭を打ち振るリョーマの耳朶を甘噛み、南次郎は再度問い掛けると、リョーマは嫌々と錯乱したかのように小さい頭をもげる程振り乱した。
「話したのか。そんでよくまぁ続いてるな。あいつも随分物好きだな」
 ピチャリと滑る軟体を、焦らすように耳の奥に這わせると、南次郎の下で細い躯がピクリと跳ねた。
「ぅん…桃先輩は…違う…親父と…」
 耳朶は開発されたリョーマの性感帯の一部だ。その部分を嬲られると、リョーマは否応なく感じてしまう。全て父親に慣らされた躯だ。けれど桃城は、それでもいいと言ったのだ。
 好きだと告げられ、無下に断り、それでも変わらない態度と距離に、陥落したのはリョーマの方だ。それでも父親との関係を話せば、桃城は去ってしまうだろうと、リョーマは疑ってはいなかった。失いたくなかったからこそ、リョーマは桃城の告白を撥ね付けて来た。万が一にも告白を受け入れた場合、今までのように、スキンシップの延長線で戯れるだけでは済まない事を、感じていたからだ。けれどその時が来てしまえば、抱かれ慣れている躯だと、嫌でも自らの肉体の快楽に慣れらされたその弱さを、桃城の眼前に曝け出す事になる。それがリョーマには怖かった。嫌悪も顕な瞳で見られるのは、死んだ方がマシだと思えた。何より、知られたくは無かった。だからこそ、リョーマは拒絶し続けて来た。
 けれど結局、撥ね付け続けるのにも、限界は有った。自分の内側に居座ってしまった桃城という存在を、払い除け続ける事は、リョーマにはできなかった。できなかった結果、いたたまれず、その関係を壊しにかかった。
 父親と関係をあらいざらい白状すれば、桃城は自分から去って行くだろう。
 傍に居るのが苦しい程募ってしまった想い。笑って莫迦話しをして、それだけて済んでいれば、何一つ失われる事のなかった心地好い居場所だった。それでも、もう隣で息をしているのさえ苦しくなってしまっては、戯れのように繰り返される告白を、無視し続けて行くのは困難になっていた。無視し続けていく事もできないのならと、リョーマの選択した道は、自らその関係を壊す事だった。
 そう決断しての告白は、けれど桃城は驚いた表情を浮かべたものの、嫌悪などまるで感じさせず莫迦だなと笑い、細い躯を抱き締めてきた。その温もりを、リョーマは今でも手放せないでいる。
「やっぱお前ガキだな。男が独占欲も執着もない筈ないだろ、まして征服欲が、ない筈ないだろ」
 リョーマの科白がさも可笑しいというように哄笑すると、南次郎の手は、リョーマのパジャマのボタンを外して行く。
「嫌…ッ!」
 露にされて行く肌に怯え、リョーマは必死の形相で身を捩る。けれど頭上に張り付けられた両腕は、簡単に拘束されいるかのように見え、ピクリとも動かない程、頑丈に力がこめられている。こんな時、父親の、自分に向けられるその執着が、リョーマには恐ろしかった。
 飄々とした笑顔の内側が読めないのはいつもの事でも、力で躯を開かれる時、嫌でも父親の自分に向けられる独占や執着を思い知る。桃城とはまったく違う種類の独占や執着は、自分に何一つの一切の自由を許しはしないかと言う言葉が言外に滲んで見え、リョーマは恫喝される。
 それでも、慣らされた躯は呆気なくリョーマの意思を毟り取り、こうして力で覚えこまされた凌辱に、快楽を感じてしまう。 パジャマのボタンを全部外されると、アンダーシャツを捲り上げられ、スルリと触れられる。
「覚えとけよ。男はな、どんな善良な顔して見えても、雄なんだってな。モノにしたい奴の前なら、紳士の顔の人や二つ、簡単にするもんなんだよ。それこそ詐欺師だって、お前ちゃんと覚えとけよ」
「んぅぅっ…!」
 面白気に嘲笑する南次郎に、必死に頭を振り言葉を逃しても、躯は従順だった。
スルリと胸に触れられ、咄嗟に漏れそうになった嬌声を、リョーマは口唇を噛み締める事で寸前で防いだ。けれどそれを南次郎に愉快気に見下ろされ、いたたまれずに堅く双眸を閉じ心を殺そうと必死になった。そんなリョーマの意図が、南次郎に判らない筈はない。まして、一人の男に尽くす姿は、嫌でも雄の嗜虐を煽情するものでしかない事を、リョーマは知らない程に幼い。
「嬌声殺しても、ココをこんなにしてたら、意味ないぞ、青少年」
 喉の奥で嗤うと、南次郎の指は、屹立を見せ始めた胸の片方の突起に触れ、二本の指の腹で摘み上げた。
「くぅぅぅんっ……!」   
 ビクンと、薄い背が撓い、白皙の貌に一挙に血が透けた。
口唇を噛み締め、細い首を肩口に埋め、必死になって嬌声を殺す様が、殊更雄の嗜虐を煽情する被虐性だと気付かない姿は、余りに憐れだった。
「女とかわりないな。これじゃ彼氏も毎回愉しくて仕方ないだろ?」
 必死に嬌声を殺すリョーマを眺め、南次郎は頭上に張り付けた腕をそのままに、顔を胸に伏せた。
 ザラリとした舌で、嫌でも屹立を増している幼い乳首を舐め上げ、次に吸い上げる。
「くぅ…ぅぅん…」
 ビクビクと、南次郎の下で、細身の躯が快楽に顫え出す。
舌よりザラリと触れる無精髭に感触に、肌が粟立つその浅ましさに、リョーマは必死に口唇を噛み締める。
 そんなリョーマの必死に嬌声を噛み砕く様を眺め、濡れた舌は茱萸の実のように色付き固くなる突起に、淫猥な音を立て、嬲るように歯を立て、舌を絡め、吸い上げる。その都度南次郎の下で、ほっそりとした躯が顫え、噛み殺した嬌声が南次郎の耳を擽って行く。
「足、開けよ」
 ゆっくりと、南次郎の片足が、強引にリョーマの下肢を開いて行く。
「いや………ッッッ!」
 左右の下肢の間に強引に割り込んできた下肢に、リョーマは必死に下肢を閉ざした。
けれど南次郎の前には、それも無駄な努力で終わる。細い下肢は、南次郎り片足1本で、簡単に開かれていってしまう。
「いや!やぁあっ!やだぁッ!」
 細い下肢は完全に開かれ、リョーマはとうとう南次郎を挟み込まされた。
「いゃあっ!」
 強引に力で割かれた下肢の間に、欲情に猛る雄を擦り付けられる力で押しつけられ、リョーマが怯えた悲鳴を張り上げる。 押しつけられる雄から逃れようと腰を引けば、ますます雄が擦り付けられる。その悍ましさに、リョーマは激しく小作りな頭を振り乱した。
「いつもどうやって、可愛がってもらってんだ?」
「くふぅ…んやぁぁ…んんッッ」
 ピチャリと濡れた音を繰り返し、南次郎の舌は粟立つ肌を彷徨っている。快楽に弱い肉体を溺れさせる手練手管に慣れた玩弄に、リョーマは否応なく昂められて行く。それが羞恥以上に恐ろしかった。
「俺に慣らされたお前の躯が、ガキで満足してる筈ないな」
 曲者だと聴いた。それでも、大人の男の手練手管に慣らされているリョーマを満足させる手管など、桃城にあるとは思えない。
「彼氏のも、おしゃぶりしてやってんのか?」
 掠れた悲鳴を繰り返すリョーマに顔を上げると、見下ろす恰好で淫猥に嗤って問い掛ける。その科白にリョーマは顔色を変え、半狂乱で頭を振り乱した。その科白から、南次郎の次の行動が予測出来たからだ。
「いや……嫌…もうやだ…」
「嫌じゃないだろ?嫌も嫌よも好きのうちってな。お前の躯、全然嫌がってないだろうが」
 筋が攣る程頭上でリョーマの細い腕を拘束し、南次郎は慣れた手付きで簡単に自らの作務衣のズボンを下げて行く。その動きは、リョーマの恐怖を煽り立てる程ゆっくりなものだった。
 リョーマは半狂乱に掠れた悲鳴を上げ、囚われた両腕を振り解こうと必死になっている。けれど当然それはピクリと動く事もなく、南次郎に囚われたままだった。
「ヒッ!」
 眼前に現れた怒張に、リョーマは掠れた悲鳴を叫び、堅く瞳を閉ざし拒絶する。けれどそんな仕草は却って雄の残虐性を煽ってしまうだけだった。
「ホラ。上手におしゃぶりだ」
 卑猥に嗤うと、南次郎は腰を落とし、固く閉ざされた薄く形良い口唇に、張り詰める怒張を押し付ける。
「んんっ…」
 饐えた独特の臭いと滑りが口唇の上に触れる。その悍ましい感触に、必死に口唇を噛み締め、嫌々と頭を振り乱す。
 パサパサと乱れた髪が白いシーツに波紋を描いて行く。強引に開かれた下肢が、バタバタと抵抗を繰り返す様が、南次郎の劣情を更に煽って行く。
「ホレ」
 強引に、怒張した肉棒をしゃぶらせようと、南次郎は頑なに口唇を閉ざすリョーマを時間を掛け、玩弄に曝して行く。
 錯乱したように頭を振り乱す小作りな顔に怒張を押し付け、散々嬲りながら、南次郎は寸刻みでリョーマを犯して行く事に、昏い愉悦を見出していた。
 どれ程強固に抵抗を繰り返しても、最後に陥落するのは判りきっている。リョーマは何より快楽に弱い。どれ程の拒絶も、快楽の前には綺麗に溶けて行くのはいつもの事だ。
 初めて桃城に抱かれたリョーマをこうして犯した時でさえ、半狂乱で拒絶しながら寸刻みに犯され、最後には陥落の喘ぎを漏らし、愉悦に崩壊していったのだ。
「観念しろよ」
 南次郎は淫猥に嗤うと、半ば半狂乱に頭を振り乱している小さい鼻を押さえ込む。
 必死になって、拘束された腕を振り解こうと躍起になり、けれど到底拘束が解かれる筈はなく、リョーマは息苦しさに、口を開けるしかなかった。
「ん…ぐぅ……ッ!」
 口を開け酸素を吸い込んだ途端。摘まれた鼻から指は離され、怒張した獣欲が口内に問答無用で押し入った。
「ぐふぅぅぅぅっ……ッッ」
 灼け爛れた怒張が、喉の奥の奥まで到達する重量で押し込まれて来る。必死に頭を振り乱しても、その息苦しい饐えた臭いと圧迫感が去る事はない。
「ホレ、リョーマ。上手におしゃぶりだ」
 錯乱したかのように必死に口内から怒張を吐き出そうと足掻いているリョーマの顔の上に乗り出す恰好で腰を押しつけている南次郎は、更に怒張を押し込んだ。
「ぐぅぅ…」
 喉を圧迫された事で、痛烈な嘔吐反射が起こる。それでも、胃を逆流して来る酢を含んだ苦みは、到底吐き出される筈もなく再び胃に戻っていく。その苦しさに、リョーマは激しく頭を振り乱す。それでも、南次郎から開放される事はなく、怒張と陰毛に、繊細な顔は穢されて行く。
「お前が上手におしゃぶり出来たら、今夜はイレないでやるぞ。明日はバレンタインで、彼氏の家に行くんだろ?俺に抱かれた躯で、明日彼氏に抱かれたくなかったら、言う事を聴けるな?」
 必死にもがくリョーマを見下ろし南次郎が喉の奥で嗤えば、リョーマの抵抗がピタリと止んだ。固く閉ざされていた瞳が、物言いたげに開かれる。
 母親譲の色素の薄い蒼い眸が、自分の口に怒張を衝き入れ、淫猥に嗤っている父親を眺め、次にリョーマは無感動に瞳を閉ざした。
 それは肯定の仕草だった。南次郎の腕が、拘束していたリョーマの細い腕を開放すれば、嗚咽を漏らしながら、リョーマは父親の怒張に手を添えた。







「んっ…んっ…ぅん…ん…」
 上から伸し掛かる恰好で咥えこまされている所為で、いつも強引にしゃぶらされるより、更に深々南次郎の肉棒は、リョーマの口内に衝き射っている。そのあからさまに結合部を垣間見る卑猥さに、南次郎の腰は更に灼け付いて行く。
 南次郎の腰が動き、更に深々幼い口内を犯して行く。
「んぅ…ぅぅん…んぐ……」
 先端の窪みから括れ、更に裏の筋へと舌を這わせ、リョーマは歔り欷く。その嗚咽にまじり、ピチャピチャと濡れた淫猥な音を立てているのが、自分が父親のモノをしゃぶっている音だと思えば、更にリョーマの意識は錯乱して行く。
「しっかりしゃぶらないと、イレちまうぞ」
 唾液で濡れきっている淫猥な口唇に、南次郎が更に怒張を押しつけると、リョーマの涼しやかな柳眉が苦しげにより、呻きが漏れた。
 長い睫毛が嫌悪と羞恥に塗れながら、感じさせられる汚辱に顫えている様は、ひどく雄の劣情を煽り立てて行く。
「んぐぅ…」
 抵抗の声も悲鳴も何一つ形になる事はなく、リョーマは口内を思う様凌辱されて行く。
身を灼く汚辱感になす術もなく、苦しげな呻きと嗚咽を繰り返す。
 発狂できたら楽だと思えた。父親のモノを咥えこまされ、その汚辱に塗れた姿を、明日は桃城に差し出すのだ。その歪んだ関係に、どうして発狂の一つもできないのだろうか?
そう思う。思えば、どうしてこんな歪んだ関係になってしまったのか、リョーマにはそれさえ定かではなかった。
「リョーマ、出すぞ」
 幼い口内に猛る獣欲を衝き射れながら、南次郎は哄笑する。その瞬間、固く閉ざされていたリョーマの双眸が瞠然となる。 もう何度となく見慣れた肉棒。以前は歯を立てた事もあった。この行為に、何一つの許容など出来る筈もないと言うのに、最後にはどれ程の抵抗も、肉の内側から突き上げてくるかのような官能の深さに、陥落の悲鳴を上げてしまう。
 それでも、我慢など出来ない。桃城ではない男の精液を飲み下す事など、到底リョーマに我慢などできる筈もない。そんなリョーマの内心を見透かしたかのように、南次郎は嘲笑する。
「歯立てるなよ、そんな事したら、お前が初めて大事な彼氏に抱かれた日。俺に抱かれて喘ぎきったビデオ、あいつに見せちまうぞ」
 南次郎の哄笑に、リョーマの双眸が見開かれたまま凍り付く。
「彼氏に抱かれてきた夜で、お前すごい敏感に反応してたよな」
 リョーマの口内で、これ以上ない程重量を昂めた南次郎が限界の呻きを漏らす。その科白に、リョーマの瞳が絶望に閉ざされる。
「彼氏のだと思って、ちゃんと飲めよ」
 ピチャピチャ音を立て、肉棒に舌を絡め吸い上げるその慣れた仕草に、南次郎の限界が訪れる。
「ん…ふぅん………」
 歔り欷く嗚咽が、殊更雄を煽る被虐が滲み出ている。
余程桃城に知られたくはないのだろう。初めて抱かれたその夜の事の出来事など。
 賢明に自分の肉棒をしゃぶるリョーマに、南次郎は少しだけいたたまれない想いを味わった。
 哄笑と共に吐き出される呻き。吐き出すその強烈な快楽の中。南次郎がリョーマを見下ろすものは、到底快楽からは程遠いものを浮かべている事を、頑なに瞳を閉ざしているリョーマは、知る由もなかった。
「んっ……んぐぅぅ………」
 声にならない悲鳴を上げ、リョーマは灼け付く威勢で放たれた南次郎の精液を、否応なく飲みこまされて行く。
 意思とは無関係に喉の奥を伝ってくる独特の臭いに、激しい吐き気が起こる。けれど吐き出される事など許される筈もなく、リョーマの白い喉がコクリと上下する。散々抵抗してなし得なかったものに、繊細な貌は、涙と精液でグシャグシャに歪んでいた。それがまた雄の嗜虐に火を付けてしまう。
 南次郎が覗き込めば、色素の薄い眼差しからは光が消えていた。完全に放心しているリョーマの華奢な躯をベッドの下部へと引き摺ると、脱力している下肢をダラリとベットから垂らした。それは抵抗一つなく、重力に従い床へと下ろされる。
 南次郎はフローリングの床に膝を付くと、脱力しているリョーマから、下着ごと、パジャマのズボンを毟り取る。
「やっ…」
 外気に曝された肌の一瞬の冷たさで、リョーマの貌に正気が戻る。戻った時、自分のとらされた痴態に、再び顔色を無くし、父親の手に囚われた下肢を捩って抵抗を繰り返した。
「やだ……やだぁッ!」
 グッと腰が浮く程下肢を左右に開かれ、そのまま南次郎の肩に抱き抱えられる恰好で固定される。
 南次郎の眼前に、薄い翳りの中心で、先端の窪みから淫蜜を流し、屹立しいるリョーマ自身が有った。
 ゆっくりと、南次郎の手が触れ、包み込む。
「いやぁぁッ!」
 グッと白い喉が反り返り、嫌々と頭が振り乱される。その都度白いシーツの上に、パサパサ音を立て、柔らかい髪が乱れて行く。
「勃たせといて、嫌もないだろ」
 嘲弄に嗤うと、幼い肉茎を包んだ手は、ゆっくり、けれど扱きたてる容赦のなさで動き出し、滑る舌は小刻みに身悶える白い内股を這い回った。
「やぁぁぁっ…!やだぁっ!離せ…離して」
 敏感になってしまっている肉体は、何処に触れられても噴き出す羞恥と嫌悪に塗れ、それは軈て抵抗もできない快楽の淵に追いやられて行く。自らの肉体の浅ましさを嫌と言う程痛感しているリョーマは、だから恫喝され、絹を裂く悲鳴をふり絞る。けれどそれはすぐに嫋々の愉悦の喘ぎにすり変わって行く。
「んっ…んっ…ぁんんっ…やっ…ゃん…」
 抉れる程に薄い下腹が喘ぐように顫え出し、父親の舌戯を受けている白い内股は小刻みに顫え、今の今まで床の上を暴れていた下肢は爪先が反り返り、リョーマの快楽の深さを現している。
「ヒァ…やっ…いやぁ…」
 内股からゆっくり這い上がってくる玩弄に、腰を逃がそうと緩慢に捩り立てる。けれど力の抜けている下肢が、開放される筈もない。
「やだ…」
 賢明に両腕を突っ張り、股間に顔を寄せた南次郎を押し退けようと、必死になる。喘ぎながら嫌々と頑是なく細い首を振り乱す姿が、殊更雄を誘う淫らさだった。
「気持ちいいか、リョーマ」
 嘲笑すると、自らの愛液に濡れそぼっている幼い肉茎を咥え込む。瞬間、嫌がって反射的に閉ざそうとした下肢を強引に左右に裂き、南次郎は深く顔を股間に押しつけた。
 ザラリとした舌が、ヒクヒク顫える幼い肉茎の先端を舐め上げると、掠れた短い悲鳴を上げ、薄い躯は小魚のように跳ね上がった。
「いやぁ…んっ…んっ…やぁ…やだぁ…」
 拒絶の声すらも、甘く響くのが止められない。無理矢理与えられる快楽に、それを振り払うかのように、リョーマは激しく頭を振り乱した。けれどそんな抵抗など、南次郎に通用する筈もない。
「ヒィッ!」
 淫猥な音を立てしゃぶられている自身。否応なく与えられる快楽に、悶絶を余儀なくされる。南次郎の舌が幼い肉茎を伝い降り、最奥に触れた。途端、リョーマは鋭い悲鳴を放った。
「喘いでるぞ」
 クツクツ淫猥に喉の奥で嗤うと、南次郎は張り詰めた双丘を左右に押し開いた。南次郎の眼前に曝された最奥は、爛れた熱さに浮かされたかのようにヒクヒクと喘ぎきり、それは羞恥と嫌悪に漬かり込みながら、浅ましい女の部分を曝け出していた。
「やっ…やだっ…ッ!」
 最奥の周囲に触れ、舐め回される。昂まりきった自身は南次郎の手の中で玩弄され、今にも射精してしまいそうに粘稠の蜜を噴き零している。
「んんっ…やめ…やっ…」
 舌先が、嬲る感触でゆっくり最奥の内側に入り込んでくる。その瞬間、んんっと、悲鳴とも嬌声と判らない声を上げ、薄く細い背がピンッと張り詰めた。
「んっ…!」
 血が出る程口唇を噛み締めれば、反射的に切なげに眉根が寄る。焦らす速度で尖った舌先が肉襞を一枚一枚捲り上げるように潜り込んでくる。その悍ましさと快美に、どれ程拒絶してみせた所で、甘受する事しかできなくなる。ゆっくり過ぎるその動きが、更にリョーマの凌辱感に火を注ぎ込み、濃密な射精感に、ガクガク細腰が揺れ動く。
「やだ…やっ…今日は…」
 しないと言って、奉仕を強制されたのだ。
「俺のはイレないって、いっただけだ」
 クツクツ嗤うと、南次郎の舌先は強引に内部へと潜り込み、同時に二本の指が挿入を図った。
「ヒィ…!」
「熱いな…爛れてドロドロじゃねぇか」
 衝き射れたリョーマの内部は、熔岩炉のような熱さで喘ぎ、肉襞は意思を持つかのように、即座に絡み付いてきた。
 ズルリと擬音を響かせ、節の有る二本の長い指が、根元まで押しこめられる。瞬間、ビクンと細い背が飛び跳ねる。
「やだッ…出して…ぬいて…やぁぁんっ……ッ!」
 容赦なく掻き回され、悲鳴は喘ぎに取って代わられる。
無意識に細腰が浮き、淫らに揺れるのをリョーマは止められない。
「んくっ…くっ…ぅぅん…やぁ…だぁぁ…」
 南次郎を挟み込んで開かれていた下肢が、キュッと閉ざされる。激しく振り乱される細い首。足掻くようにシーツの上を彷徨う細い腕。切なげに喘ぐ様が、雄の嗜虐を煽情する。
「いい顔、するじゃねぇか」
 血が透ける程紅潮する顔が、嬌声を噛み殺している所為で、より深く切なげな表情が曝されている事にリョーマは気付かない。ハァハァと喘ぎ、縋る様にシーツの上を腕が彷徨っている。その指先に触れる固い感触に、リョーマはフト嫌々と振り乱していた視界の隅に、その固いものの正体を知り、愕然となった。
「彼氏用だろソレ」
 半瞬途切れた嬌声に、南次郎はリョーマ視線の先に有るものを見咎め嘲笑する。
「何で……」
「そりゃ、お前。ココで、食わせてやれと思ってな」
 ココと、南次郎は衝き入れた胎内で、肉を抉るように捏ね回す。瞬間、リョーマの掠れた悲鳴が上がった。
「寄越せよ、ホレ。ついでにな」
 顫える華奢な身の上に乗り上げると、南次郎はリョーマの手から小さい箱を取ろうと腕を伸ばした。
「やだ」
「ココであいつに食わせて、愉しませてやればいいだろうが」
 必死に手の中に握り締めようと指先に力を込めても、それはあっさりと南次郎に奪われて行く。
「返せよ」
 官能に浮かされた眼が、それでも南次郎を睥睨する強さで、取り上げられたソレに腕を伸ばす。
「オッと」
 嘲謔に嗤うと、南次郎は薄い下腹に昂まる自身を押しつけると、ベッドボードに腕を伸ばし、白い通信機械を手にとった。けれどリョーマはそれを気付かずに、毟り取られた桃城へ贈る筈だったチョコレートの箱を、取り戻そうと躍起になっていた。
「返せよ、返せ」
 自分を凌辱する父親の手の中に、桃城に贈る筈のものが有ると思うだけで、身の毛もよだつ悍ましさがリョーマの内側を冷やして行く。
 犯されながら取り換えした物に、一体どんな価値があると言うのだろうか?明日桃城に家に行く予定だった。それは抱かれる事を意味していた。だから今夜はどんな事が有ったとしても、南次郎に犯されたくは無かった。その願いさえ何一つ届かず、こうして穢がされて行く。
 何故発狂できないのか、そう思う。実の親子で番う悍ましさ、こんな異常な関係に、何故自分は逃げ出す事も、狂う事もできないのか、リョーマには不思議だった。
「バレンタインだろ。あいつ愉しませてやるには、これが一番だろ」
 嗤うと、南次郎は愕然としているリョーマの前で、無造作にリボンを解き、ラッピングを破いて行く。その残骸を、リョーマは呆然と眺めていた。南次郎が、一体何をしようとしているのか、幼いリョーマに判る筈もない。
「ホ〜〜トリュフか。旨そうだな」
 小さいケースには、6個入りのトリュフが入っている。
こんな小さい代物でも、特別な日には、値段は倍に跳ね上がる。 
 リョーマは、もう何も言わない。今更何を言っても叫んでも、その嘆きなど、何一つ伝わりはしないと悟ったからだ。哄笑じみて嗤う父親を無感動に眺め、瞳を閉ざした。
「諦めたか?」
 無感動に全てを投げ出したリョーマに、南次郎は半瞬だけ憐れみを込めた眼差しを向けると、次には喉を鳴らし嗤い、細い下肢を抱き上げ、胸へと折り曲げる。とらされた恰好のあまりの痴態に、リョーマは口唇を噛み締めるだけだった。もう抵抗など空しいばかりだ。それでも、昂まり放置されたままの自身は、濃密な射精感を訴え開放を哀願し、細腰が揺れ動いていた。
その浅ましさに、リョーマは固く眼差しを閉ざし、嗚咽が響いた。そんなリョーマを見下ろし、南次郎は再びフローリングの床に膝を折ると、抱え上げた最奥を凝視する。
「丸見えだなリョーマ。物欲しそうに、ヒクヒクしてるぞ」
「ふう……ぅぅん…」
 嘲弄に嗤われ、リョーマは嫌々と遮二無二細い首を振り乱した。
「何だ、見られてるだけで感じてるみてぇだな」
 グッと押し広げられれた肉の入り口は、先刻の玩弄と南次郎の唾液で濡れ光り溶け崩れ、内部の赤い媚肉を覗かせ綻び始めている。まるで女の肉の合わせ目と変わらぬ淫らさを、リョーマは南次郎の眼前に曝しだしている。
「んぁぁあっ…ッ」
 ヒクヒクと顫える秘花に、嬲るように淫猥な音を立て舌を這わせた南次郎は、下肢を更に開く恰好で折り曲げると、嫌でも細すぎる腰が浮き上がる。
 息苦しい圧迫感と、全てが隠す事もなく凌辱者な丸見えの恰好に、固く閉じた瞼の裏に、血の色が見えるようだった。
「んくっ…んゃ…やぁ…」 
 再び股間に南次郎が顔を伏せ、幼い肉茎の裏筋をねっとり唾液を絡ませるように舌を這わせてきた。敏感な部分を舐め上げられ、リョーマは我知らず背筋を反らし、白い喉元をピンと張り詰めさせる。血の気を失った顔色が一挙に血を透かせ、淫らに紅潮すれば、恍惚とした淫らな表情が浮かび上がる。
 ガクガクと腰が顫え、強引な力によって開かされた下肢が、小刻みに痙攣する。
「オッと、未だイクなよ」
「ぅんんんっ…くふぅ…ぅぅんッ…ッッ」
 あとほんのちょっとでも力を加えられたら達してしまいそうな濃密な射精感を今度は押さえ付けられ、出口を失った凝縮した熱の固まりは、吐き出される事がない為、リョーマの体内を逆流するかのように、転がっている。
「これからがお楽しみ、なんだからな」
「ヒァッ…?」
 意味深な笑みと科白のすぐ後に、突然最奥に覚えのない感触が触れ、リョーマは閉ざした眼差しを反射的に開いた。ヒク付く肉の入り口に触れる感触は、南次郎の指でも舌でも肉棒でもない。
「なっ……!」
 抱き上げられ、息苦しい程折り曲げられた下肢は腰が浮き、南次郎の眼前に丸見えになっている。裂かれた両下肢の間から見た物に、リョーマは顔色を変え、瞠然となった。
「食わせてやれって言ったろ?呼んでやるから」
 瞠然となったいるリョーマの目の前で、南次郎は無造作に丸いチョコレートを取り上げると、溶け崩れ始めている肉の入り口に押しつけ、弄んでいる。その余りの恰好に掠れた悲鳴を上げ、リョーマは錯乱して身を捩った。
 桃城に渡す筈だったチョコレートを取り上げられただけでもどうにもならない無力に苛まれるというのに、その中身を使用し、これからオモチャにされるのかと思えば、発狂しそうだった。
「いやッ!離せ、やだ!そんなのやだ!」
 賢明に身を捩り逃げを打つ。けれど抱き抱えられた下肢は動く事はなく、散々玩弄された小さい肉の入り口は、抵抗一つなく丸いチョコレートを飲み込んで行く。
 グプッと淫らな擬音を響かせ、ソレは抵抗もなくリョーマの意思に反し、蕩け出している肉の奥へと消えて行く。
「ヒィァッッ!」
 ビクンと背が撓い、白い喉元が反り返る。内部に押し込められた物が瞬時に溶け出す感触に、リョーマは半ば半狂乱だった。
 何処までオモチャにされ、犯されれば救われるのか?深い闇が、パックリ口を開けているかの様で、その向こうは光一つない深淵でしかない。昏くて深い、堕て行くばかりの闇。救いなど、何処にもない。
「んんっ…んゃ…くっ…ぅっ…」
 肉の内側で溶け出す感触に、激しく嗚咽する。
「何だ、感じてるじゃねぇか」
 小さい肉の入り口から溶けだした液体を眺め、南次郎は先刻ベッドボードから取り上げたリョーマの携帯のアドレスから桃城の探し出すと、無造作に通話ボタンをオンにする。
「やだッ!!」
 機器慣れた電子音に視線を向ければ、南次郎の手の中には、リョーマの白い携帯が有った。
 呼ぶと言ったのは比喩などではなく、呼ぶのだろう。此処に。実の父親と強制的に番う事を余儀なくされた自分の前に。
「やだ…それだけは…やだ…ッ!」
 遮二無二全身で抗えば、最初の時の様に、腕を一纏めに頭上で張り付けられる。
「知ってるんだろ?あいつは」
 筋が攣る程頭上に吊上げられ押さえ付けられた腕。リョーマの華奢な裸体にピッタリ体躯をくっつける恰好で覆い被さると、南次郎は首筋に顔を埋め、クツクツ嗤う。
「やっ…呼ばないで…するから…何でもするから」
 これ以上絶望的な事など無いと思っていたリョーマに、南次郎は更に絶望を押し付ける。
「お願いだから、桃先輩は…ッッ!」
 切羽詰まった声が、懇願を紡ぎ出す。けれどそれも無駄な事だった。数回のコールで桃城の声がリョーマの耳元に押し付けられた携帯から響いた。

『越前?どした』

「ぅんっ……ッ」
 両腕は押さえ付けられたまま。耳元に桃城の声が流れる携帯を押し付けられ、リョーマは南次郎に嬲られて行く。
 伸し掛かる南次郎は猛る欲情を増し、リョーマの股間に押し付けられている。否応なく感じさせられ、リョーマは寸前で上がる嬌声を噛み砕いた。

『越前?オイ、どうした』

 リョーマからの通話。何も話さないリョーマに、桃城が切羽詰まったような声を上げている。

「ヒッ…」
 南次郎の手が、股間に伸びた。怺える事の限界を超えたリョーマ自身を手に包み、扱き出していた。
「んゃっ…」

『越前…お前まさか』
 
 リョーマの事に関しては、鋭すぎる勘を持ち合わせている桃城だ。一言も話される事のない怪訝さに、今の状態を察したらしい事が、強引に与えられる快楽に溶け出しそうになっているリョーマの意識にも判った。

「んんんッ…」
 薄い皮膚が破れ、口内に鉄の匂いが広がった。嫌々と激しく頭を振り乱し、必死に声を噛み殺す。聴覚を刺激する桃城の声に、痛みと切なさが押し寄せ、怺える悲鳴が溢れそうになり、リョーマは尚強く口唇を噛み締める。
 聴かれる訳にはいかなかった。たとえ桃城に実の父親と関係が知れていたとしてもだ。知っている事と、実際その最中の乱れきった淫らな喘ぎ悦がる嬌声を聴くのとでは、全く意味は違う。
 犯されているなど、免罪符にもならなくなる、淫蕩に耽溺しきった自分の声など聴かれてしまったら、言い訳一つできなくなる。
 必死に嬌声を頃いリョーマを見下ろし、南次郎の指は、今にも絶頂に達しそうに鳴っている幼い肉茎から、前触れなく最奥に指を埋めた。
「ヒィッ!やだぁッ!」
 三本の指が、グチャリとした音を立て、底に届かせる威勢で、潜り込み、肉襞を捏ね始めた。

『越前ッ!』

「……すけて…桃先輩…」
 グチヤグチャと音を立て、胎内を弄ばれる。ビクビクと顫える下肢。もどかしげに捩れ動く細腰。限界まで高まった射精感は、もう怺える術な何処にもなかった。それでもリョーマは最後の意識を手放してはいなかった。
 涙でグシャグシャに汚れ、歪んだ綺麗な貌が掠れた悲鳴をたまらず叫んでいた。頭上で吊り上げられ拘束された腕が、ギリギリ肉の内側に爪を立て、必死に達する絶頂を怺えている。
「いや…んんっ…やぁ…やだぁ…もぉ…」
 嬌声を噛み縛り柳眉を切なげに寄せ、荒々しい吐息が胸を上下させる。

『今行く、待ってろッ!』

 幾度となく聴いてきたリョーマの達する瞬間の切羽詰まった喘ぎと、それだけではない悲鳴じみた声に、携帯の向こうから、切羽詰まった桃城の声がリョーマの耳に届いた。
「粘るな、青少年」
 淫猥な笑みを漏らすと、南次郎の指は最奥を捏ねるように掻き回す。
「後ろだけで、イケるだろ」
「やだぁッ…桃先輩……」
 濡れた淫猥な音で、自らの胎内を掻き回す音だと判れば、発狂しそうな意識に苛まれる。
「やだ…もうやだ…桃先輩ッッ!」
 錯乱したように、リョーマは細い首を振り立てる。切羽詰まった悲鳴。相反し、細腰は内部を凌辱する指に共鳴するかのように、淫らに揺れ動いている。
 肉襞を凌辱する南次郎の指は根元まで埋没し、底まで届かせるかのように、リョーマの敏感な部分を抉り擦った。
「んっ…あぁ…もぅ…桃先輩…いやぁ…やだぁぁッ!だめぇえッッ」
 グンッと、白い喉元が反り返り、細い背が撓う。快楽に小刻みに顫えていた下肢がピンッと突っ張り、力づくで押し付けられた絶頂に、繊細な貌が恍惚とした中に苦悶の表情を刻み付ける。淫靡に濡れ光る赤い口唇の奥から、嫋々の喘ぎが放たれた。
 幼い肉茎の先端から白濁とした粘稠の愛液がリョーマの下腹から南次郎の腹部を穢がして流れ落ちた。











 南次郎は何とも言えない表情を刻み付け、白痴になった色素の薄い双眸を覗き込む。
 秋の空のより更に薄い色素の瞳は、脱力と疲労困憊を極め、その内側には何一つ映してはいなかった。その事に幾らか安堵の溜め息を吐き出し、脱力しきっている細い腕を掬い上げる。とてもテニスをしているとは思えぬ小さく細い腕は、一切の力など入ってはいない。
 力づくで与えられた快楽に、官能深い表情など欠片も浮かべず、ただ桃城の名を切羽詰まって叫んで達したその叫びは、血に塗れた悲鳴のようだった。
「本当、何も守ってやれねぇな」
 リョーマは知らない。犯されボロボロになった精神状態では知る筈もないが、いつもいつも、南次郎がこうして何処か憐れを刻み付けた貌で、リョーマを見ている事を。
「それでも、お前は自力で見つけたみたいだな」
 何一つ覚えてはいないリョーマの疵。内側に隠し持つ、リョーマ自身知らない疵の深さ。桃城に託せるだろう?そう思う。 泣き腫らし、涙と精液で汚れきった貌。力など一切はいっていない、薄く細い華奢な躯。役割を失い、布きれと化し、乱れきって精液を含んだシーツ。
 この惨状を見た時。リョーマの選んだ桃城が、どう言うだろうか?この惨状に堪えられないようなら、リョーマを託せる事は何一つない。生温い液体を化したこびりつかせたリョーマを、抱き締められない様なら、何一つ任せられる事はなかった。
 弛緩しきって、意思の力など一切ない無感動な姿態。力で開いた白い下肢の内股を流れる、液体と化したチョコレート。
それはまるで、破爪された処女の血のようだった

【コメント】
ハハハ…もう渇いた笑いしちゃう。すみません、嫌な部分で切ってる自覚は有るので、何も言わないで下さい…。(怖いもの観たさで読んだ方、苦情は不可です。単純に感想なら受付中。こんな鬼畜な桃なら見たいとか)続きは、近い内に更新します。
この話し、『真昼の月』の枝場で裏バージョンって感じです。否ただ単純に、不意に南次郎×リョーマで桃リョって話が書きたくなっただけです。いやぁ〜〜イチャイチャの和姦に飽きただけって言うか。やはしエロというのは、最低でもこの位が、管理人的には書いててラクだし愉しい。
さぁこれで、リョーマの清潔と淫蕩は成立するでしょうか?このさいアニマでも生み出してくれりゃ、いいんだが…。そんで最後には、思い余って桃城さんをその手に…。