越前リョーマへ
零れ落ちて行く記憶を繋ぎ止める事はできないから、せめてもの慰めに、日記を書こうと思う。
だから。これを初めて読む越前リョーマにも、それは続けてしいとほしいと思う。
桃先輩…桃先輩…桃先輩…桃先輩……桃先輩…
あんたの事、俺は一体いつまで、覚えてられるんだろう?
お願いだから。探し出さないで。
そう思う傍らで、どうか探し出して抱き締めて。そう願う。
あんたのその手で殺してくれるなら、本当はそれが一番倖せだけれど。あんたを犯罪者になんてできないから。俺は身を隠す事にする。
きったあんたサイテーに莫迦だから。俺がそうと望めば、きっと叶えてくれちゃうんだろうから。
桃先輩…桃先輩…桃先輩…桃先輩…桃先輩…
あんたを忘れるくらいなら、今此処で死んだ方がまし。
だからどうか、俺があんたを忘れたら、あんたは俺の事なんて憐まなくていいから。どうか忘れて、笑って生きて。
「俺を、殺して………」
たった一つ、抱き締めた名前を忘れるくらいなら。
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