桃先輩
いつか誰かまた求めるはず
愛されるはず
そうなったら、倖せでいて
誰かを愛し、倖せに笑って
誰より何より、倖せに生きて
沢山の倖せをありがとう
俺は、倖せだったよ
俺を一番最初に見付けてくれた人。
親父の名前ではなく、俺と言う存在を、一番最初に見付け、愛してくれた人。
与えて貰った優しいもの何一つ、返す事はできないから。
だから、どうか俺を引き摺らないで。忘れて生きて。
「嘘つき……」
忘れないで。忘れないで。忘れないで………。
「俺の誕生日くらい、覚えていて……」
どうせその日は、人類の救世主の誕生日だから。
「ねぇ?桃先輩、愛してるよ」
綺麗な冗談でしょ?だから、これは嘘、なんだよ。
だから、あんたは、俺の事なんて忘れて…忘れて…綺麗に忘れて……笑って生きて……。
「桃先輩…桃先輩…桃先輩…桃先輩…桃先輩…桃先輩…」
あんたを忘れるくらいなら、今此処で死んだ方がマシ。
「怖いよ…………」
死ぬ事が。死を認識して、限界を見極めて生きて逝く事が。今すごく怖い。
でも今一番怖い事は、あんたを遺こして逝く事。
「怖いよ、桃先輩……」
助けて……………。
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