Signifie
A5/100ページ
12月29日コミックマーケット85新刊
イベント頒布価格:1000円
R18



*サイト掲載の為、本とはレイアウトが異なります。



*R18描写のため、18歳未満(高校生含む)の方の閲覧禁止

*サイト掲載の為、本とはレイアウトが異なります。




「俺が手前の躯ん中に、他人の血を入れるとか、許すと思ってんのかよ?」
 にやりと笑う笑みは、獰猛な肉食獣と大差ない。雄の気に中てられ、じっとりと躯の奥から濡れてくる
のを感じて、臨也は怯えた眼をして静雄を見上げた。
「シズちゃん……」
 吐息さえ交わる距離で見下ろされ、臨也はふと視線を逸らした。どれだけ静雄を避けても、結局は無
駄なのだ。こうして動きを封じられ、至近距離で静雄の匂いを感じてしまえば、静雄に慣らされた躯は、
意識より先に喜んでしまう。
 静雄の体臭と、それに混じる煙草の匂い。ヘビースモーカーだから、髪にまで匂いが移ってしまってい
る。
「手前が俺の血欲しいって餓えるまで、俺からはやらねぇから」
「だったら離せよ……」
 ああ、新羅の奴、不調の原因バラしたな、と飄々とした笑みに八つ当たりすれば、静雄はバーカ、と
笑って痩身を抱き締める。
「あっ……やっ……」
 スラックス越しでも判るほど張り詰めた性器を下腹部に押し付けられ、上擦った声が漏れる。
「疲れたって、言っただろうが」
 静雄は巷を騒がす案件で、最近ロンドンに詰めていて、マナーハウスに帰宅したのは、随分と久しい。今までなら、静雄についてタウンハウスに行くこともあったが、今は静雄に止められていた。
「だから、休みなって」
 そんな簡単なことも判らないバカなの?と悪態を吐けば、静雄は大仰に溜め息を吐いた。
「……何さ、ムカつく」
 がっくりと圧し掛かってくる躯は、力が抜けているようでまたく抜けていなくて、腰を捩っても抜け出す
ことはできなかった。そればかりか、面白そうに下腹を押し付けきて、否応なしに、欲情した静雄の状態
を教え込まれてしまう。これに呼応して、躯が芯から濡れてきて、燻るような熱を伝えてくる。
「手前、長く生きてるだけで、肝心なこと全然判ってねぇな」
 そんなの知るか、と顔を逸らせば、顎を掬われ、噛み付くように歯を立てられる。
「やっ……」
「疲れたときほど、男は欲しいってんだよ。判るだろう?」
 ぐいぐいと張り詰めた怒張を押し付けられ、捩る腰を片手で押さえ込まれて、下肢を開かれる。
「だめっ」
「じゃねぇよ、たっぷり可愛がらせろよ」
「んん……」
 ちろっと下唇を舐められ、咄嗟に引き結ぶと、口唇の上をざらついた舌が往復を繰り返す。
「舌出せよ」
「んん……っ」
 強引に合わせ目から割り込んでくる舌に、更に口唇を引き結ぶと、ぐいっと顎を持ち上げられる。反射
的に開いた口唇の奥に、歯列を割って強引に舌が潜り込んでくる。
「うんん……」
 咥内に潜ってきた舌は、荒々しく歯列の裏を舐め回し、溢れる唾液をかき回す。口蓋や頬の内側をむ
しゃぶりつくように舐め回され、舌を引きずり出された。
「や、んん……あっ……っ!やだ……っ」
「手前、ここ、大好きだもんな」
 濡れた音を立て舌を絡め取られている合間に、いやらしい手は、首筋から胸元をすべり、薄いシャツ
の上から、尖り始めた胸の突起を擂り潰すみたいに嬲ってくる。
「あんっ!やだ、やっ、ああっ……」
 好きじゃない、と抗う声は、けれど上擦った嬌声に消える。
「んーん……やっ……ぅん……」
 引きずり出された舌に絡め取られ、じゅるじゅると音をたて、そのまま咥内に潜り込み、傍若無人にか
き回される。その合間にも、静雄の指先は、屹立した胸の突起を玩弄する。指の腹で引き潰されると、
ぞくぞくそとした鋭利な快感が、腰から背を走りぬけていく。
「あ、ん……っ、やっ……っ」
「尖らせて、嫌もないだろうが」
 ぐりっ、と意地悪く突起を抓るようにいびられ、思わず腰が跳ねる。そこをすかさず抱き込まれ、ぐいっ
と静雄の欲情を押し付けられると、堪らず躯が顫えた。
「欲しいよな?」
 口唇をべたべたに舐め回され、獰猛な獣に顔中舐められた気分でいると、耳殻に舌を差し込まれ、掠
れた声で問われる。
「ん、あ、ん、んっ……」
 答えられずに、嫌々と首を振れば、ねっとりと耳殻を味われる。欲情した静雄のいやらしい吐息にさえ
感じて、血が煮えるように感じてしまう。
 ――欲しい、欲しい……。
 静雄の気に中てられ、頭が働かなくなる。静雄の猛りも、熱い血も欲しい。静雄の血を摂取することで
不調になっても。自分の躯に影響を与えてくる存在は、孤独の中に生きてきた臨也にとっては初めてで、それだけで得難い存在だった。
「俺が欲しいって、言えよ」
 甘い毒のように鼓膜を揺らす低い声に、ぎりぎりの理性が否定する。
「頑固だなぁ」
「あ、いやっ……っ」
 ここ、こんなにして意地張るか?と、抱き込まれた腰にぐいぐいと静雄の猛りを押し付けられる。欲情
に息を荒しながら、静雄は確かに楽しがっている。趣味が悪い、こんな子に育てた覚えないのに、と内
心で文句を言えば、それさえ静雄には見透かされ、手前好みに育っただろ?と笑われる。
「なぁ、俺疲れてんだよ」
「んん、だ、から、寝れば……」
「手前の中にこれ押し込んで、無茶苦茶に腰振りたくって、寝たいんだよ」
「やぁぁ……っ」
 腰を抱く腕が背筋を往復すると、双丘を鷲掴む。布地の上から静雄を受け入れる肉の入り口をぐりぐり
と押され、びくりと感電したように指先まで陶酔が行き渡る。
「ああっ、やだやだやだぁ……」
「このまま突っ込むか?」
 意地悪い指は、布地を巻き込みながら、後孔に捻じ込まれる。
「ひぅぅ……」
「まっ、手前の意地がいつまで通るか、楽しませてもらうぞ」