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阮籍詠懐詩其14



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140×140

これは、今春の第43回日書学展に出品したものです。
「竹林の七賢」の1人で酒をたしなみ琴をたのしんだ
阮籍(210〜263)の五言古詩70字を全紙2枚に書きました。
『文選』に載っている詠懐詩(懐いをうたう詩)17首のうち
14番目のものです。
筑摩書房の世界文学大系70『文選』に収録され
    
灼灼として西に くずるる日
 余光 我が衣を照す
    (中略)
    寧ろ燕雀と与にあま翔けり
    黄鵠に随って飛ばざれ
    (後略)

という詩で、
燕や雀など身近な仲間とあたりを飛びまわるのがよく、
大きな黄鵠(暗に権力者を指す)に従って
遠くまで行こうなどとはしないことだ、
という内容です。
 阮籍の思想の一端がよく表れていると考え、
隷書よりも謹厳な感じのする篆書で、真面目に書いた心算です。
マトモ過ぎたかも?