作品解説27 | 作品解説一覧へ | |
阮籍詠懐詩其14 |
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140×140 | ||
これは、今春の第43回日書学展に出品したものです。 「竹林の七賢」の1人で酒をたしなみ琴をたのしんだ 阮籍(210〜263)の五言古詩70字を全紙2枚に書きました。 『文選』に載っている詠懐詩(懐いをうたう詩)17首のうち 14番目のものです。 筑摩書房の世界文学大系70『文選』に収録され 灼灼として西に くずるる日 余光 我が衣を照す (中略) 寧ろ燕雀と与にあま翔けり 黄鵠に随って飛ばざれ (後略) という詩で、 燕や雀など身近な仲間とあたりを飛びまわるのがよく、 大きな黄鵠(暗に権力者を指す)に従って 遠くまで行こうなどとはしないことだ、 という内容です。 阮籍の思想の一端がよく表れていると考え、 隷書よりも謹厳な感じのする篆書で、真面目に書いた心算です。 マトモ過ぎたかも? |