作品解説28 | 作品解説一覧へ | もくじへ 118×50 |
学 而 (篆書) |
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有名な『論語』の冒頭の句です。今春の第22回春秋展に出品しました。 折しも、小泉首相が国会で第三フレーズを引用して物議をかもしましたが、 この読みは、「人知らずしてチ(うら)みず」の他に、 「チ(いか)らず」とか「いきどほらず」など、いくつかの解釈があります。 いずれにしても小泉首相の引用は、当を得たものとは言えません。 日本の古典理解も地に落ちたかと、何とも悲しいことです。 念のため、古訓を記しておきます。 学んで時に之を習ふ、また説(よろこ)ばしからずや。 朋あり遠方より来たる、また楽しからずや。 人知らずしてチ(うら)みず、また君子ならずや。 同じ字が何度も出て来たり、画数の少ない字が多かったりで 書きにくかったので、字の大小をなりゆきのままにして、 碁盤の目のような並べ方を避けました。 少し踊っている感がしませんか。 |