作品と解説 7
陶淵明・擬古その五
ボロは着てても心は錦
  東方に貧士あり、ボロは着てても心は錦。

  食事は月に九日、それでも涼しい顔。

  山河を越えて尋ねて行けば、

  青松白雲の中に琴を弾いて迎えてくれた。

  きけば別鶴、孤鸞の名曲である。

  暫くはお側において教えてほしい。

  これからだんだん寒くなる。

  (抄訳:井垣清明)

1996年の日書学春秋展に出品した作品と同じ詩を字詰めを変えて書いた。

心もち贅肉を落とした筆致を心がけた。


1997年1月「世界書藝全北BIENNALE」(大韓民国全州市)出品作
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