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No.18  9月17日


ちいら!ちいら!


30年前までは、日本は中国と国交がない敵対関係にあった。

国交が正常化されたのは、1972年9月29日に調印、発表された

いわゆる「日中共同声明」で、

日本は田中角栄首相、大平正芳外相が調印した。

これより前、1965年から

「ちいら会」の学生参観団が連続8年間訪中した。

行く先々で点呼をとる時に

「そろいましたか?」「そろいました!」

を中国語で「チイラマ?」「チイラ!」と言った。

「チイラ!チイラ!」

の明るい響きは心地よかった。


その「ちいら会」が、回顧録『斉了!ちいら!』を出版し、

日中復交30周年を祝って9月21日(土)に小宴を催す。

なつかしい顔が北海道やら広島やら各地から集まる。



黄河は赤い。ピンクは「黄色」?
   
30数年前に、北京から飛行機に乗って黄河を見た。

そのときの黄河は、赤茶色で、「黄河は赤いのだ」と思った。

そういえば「ピンク映画」のことを中国語では「
黄色電影」といった。

どうも中国語の「黄色」は、日本後のそれよりも意味の範囲が広く

「黄色から赤まで含むようだ」

「赤い靴」も中国語で「
黄鞋」となったりする。

もしかしたら関東ローム層の「アカツチ」も中国語では

黄土」かも知れない。

もちろんもちろん「アカ」をいう中国語は

「赤」や「紅」などであるのは言うまでもないが、

場合によっては中国語の「
」が日本語では

「キイロ」より「アカ」の方がよいこともある。

色々むずかしいようだ。