NO.5
6月25日朝記す
韓国強い!本物だ!
たまたま五人で、ある出版物の編集作業をしていた。丁度キックオフの時間になった
ので、テレビのスイッチを入れて「〜ながら観戦」となった。
とにかくよく走る。韓国選手のスピードとスタミナは驚異的だ。「無敵艦隊」スペインと
互角にわたり合い、後半から延長戦にかけては押していた。両チームともに相手チ
ームを脅かすシュートを放ち、スリリングな場面が何度もある好ゲームとなったが、結
局ノーゴールで、PK戦にもつれ込んだ。
優勢に試合を進めた方がPK戦では負けることが多いのだが、韓国にはそんな事は
通じなかった。サポーターの声援を受けて蹴る選手一人一人の強い意志が伝わって
くる。三人目まで誰も外さないとは、やはり世界一を目ざすチームだ。スペインの四
人目の選手が蹴る前に、私は何気なく隣の人に「この人、疲れているよ」と言った。
「何で判るの?」と聞かれたが、見てのカンだ。案の定、助走のフェイントから蹴った
ボールがやや緩く、キーパーに弾かれてしまった。李雲在やった、大殊勲だ。後は洪
明甫が右足インサイドキックでゴール上方へ蹴りこんでの勝利の歓喜。審判のジャッ
ジに不満や疑問の声があるが、それは過去のW杯にもよくあった。数十年たってから
ゴールの誤審を告白した審判もいた程だから、何を言っても始まらない。それよりも
韓国選手のスピードとスタミナはどうだ。ファイティングスピリットも旺盛だ。全く衰え
を感じさせない。イタリアに勝ったことがフロック出なかったことが証明された。
それにしてもヒディング監督の手腕に感服する。スペインよりも休養が二日少ない韓
国は、疲労回復に努め、前日はPK練習をしたという。PK戦を予想した眼力もそうだ。
またPK練習は、肉体的には疲れないが精神的に緊張を持続・昂揚できる。この前日
のPK練習が隠れた勝因といえる。
さて今日の準決勝はどうか。韓国ガンバレ!!