本庄 地車観察 


  

  

  

小屋根枡組の組物・竹ノ節・摺り出し鼻など楢葉とよく似ています。

  

  

見送り連子部分は、大連子部分が少し本庄と異なります。

楢葉と同じく本庄も、平成8年(1996)購入。

昭和3年(1928)新調  大工:山内安太郎 / 彫師:金山源兵衛、一元正

楢葉の地車とは兄弟地車と云われます。

(本庄は、購入時におそらく台木を交換していると思われる。)

同じ年に新調され、昭和後期同じ年に大修理。そして同じ年に嫁ぐという、なんとも縁の深い同士の地車ですね。


角 田

平成14年(2002)隆匠にて大修理。地車製作隆匠設立後、初の修理地車が角田の地車。

  

小屋根切妻です。

色々と謎の多い地車ですが、懸魚や枡組の組み方など、大修理前の特色を残し大改修されました。
(修理以前は、担ぎ棒がありましたが取り外され、前梃子仕様の岸和田式となった。)

  

現役曳行中の地車で、東家・中ノ番に次ぎ岸和田型の原点を感じさせる貴重な地車ながら、
芯金の太さに少し驚き、最新の足回りでやりまわしをバンバン行なう姿を見て、地車と曳き方のギャップに少々複雑な気持ちになりました。