男と大男・後書き

(後書き、というか、諸設定というか、創作の裏話、的な。
ここはこれこれこういうことだったんだよ、みたいな、そういう書き手の意図は知らなくていい、という方はご覧に
ならないでくださいね)

■フランケンあさひに関するあれこれ

・どなたかの死体から作られてる。生前の設定はとくに決めてません。
・死体はひとりぶんなのか、それとも複数を繋ぎ合わせてるのか、そこらへんもあんまり決めてません。
・生前のあさひと老研究者との関係も決めてない。息子とか考えてたけど別に話に関係ないなと思って(苦笑)
・老研究者がどうしていないのかについてもあまり。いちおう、あさひが目を覚ます前に病で倒れて病院に担ぎ
こまれてそのまま帰らぬ人に、とかかなとは思ってるけど、とにかくいないし戻ってこないってだけでいいので、
そのへんは割愛。
・屋敷の中にあさひサイズの服や靴があったけど、これは老研究者があさひのために用意していたもの。
・本も、情操教育に使おうと思っていろいろ取り揃えてありました。
・パンと水は、寒いあいだなるべく外に出たくないと思った老研究者が備蓄していたもの。描写はないけど
ビン詰めとかカン詰めとか干した肉とかもあって、あさひはそれも食べたりしてたかも。
・落ちてる紙に書かれていることがわかったのは、生きて人間やってたころの記憶がまったくないわけじゃ
ないから。けど、ガラス窓に映る自分が自分だとすぐにわからないだとか、ごっそり抜けてるところもある。
・あさひは死体から作られていますが、体温はあるということにしています。
だって、外気温に合わせて変わることにしたら、冬は冬眠しなきゃならなくならね?と、思ったので…(´▽`;
・なら、体温を維持するためにカロリーもいるよな、と思ったので、ものも食べます。
・水分がまったくないと皮膚や体が乾燥して肉体の柔軟性が保てなくなるんじゃ?と思ったので、水も飲み
ます。
・けど消化や吸収のプロセスは生きてる人間のそれとはぜんぜん違う。が、どう違うかまでは考えてません。
(これもとくに話に必要ないしね(苦笑))
・排泄に至るまでの過程も違うけど、排泄されて出てくるものや排泄の行為自体は人間と同じだということに
してます。
・あさひはあまり寝なくても大丈夫ですが、寝ようと思えば寝られます。
(介護目的で作られているので長時間労働にも耐えうるカラダ(苦笑))(怪力なのもそのため)
・あ、食べたり(食欲)寝たり(睡眠欲)はしますが、性欲はカットされてます。介護するのに必要ないし。
だから、ち○こも切っちゃってよかったんだけど、なんかここ切るのはむごいなと思った老研究者がそのままに
しました。だからあさひのちん○は単なる排尿用のホースであって、たたないです(苦笑)
けど五感はあるので、(美味い不味いとか暑い寒いがわからないと適切な介護ができないから)、スガの体の
なめらかな手触りとか肌の柔らかさとか匂いとか、そういうものはちゃんと満喫してます。スガだけが一方的に
あさひの体を使って気持ちよくなってるわけではないです(´▽`;
・これは、本文中のどこかで言及できたらよかったんですが、あさひの皮膚はちょっと硬いです。ゴムっぽいと
いうか。スガさんが何度もちゅっちゅされると痛いみたいなこと言ってるのはそのためだし、倒れてくる巨木を
素手で受け止めてもあんまり手のひらにダメージを受けることもない。
けど、もともとの原作を見ても、どう見ても旭よりスガさんのほうがお肌が繊細で柔らかそうだから、そこのとこの
説明は別になくてもいいかなと(苦笑)。いちおう苦肉の策で、『スガの唇はとても柔らかくて、』とか入れたりは
してるけど(あさひが柔らかいと感じているということで相対的にあさひの唇は硬いと表現できたらなと(苦笑))。
(なおスガさんはあさひとのキスが初めてのキスで他を知らないので、ちょっと硬いけどこんなもんかなくらいに
しか思ってません(笑))
・あと、あさひはわりと夜目もききます。(路地の中のスガさん、見つけてたしね)
それにしても、寝なくてもいい、力も強い、夜目もきく、とは、ほんとハイスペックな介護フランケン作ったんだな
この老研究者(゜▽゜;

■きこりのスガさんに関するあれこれ

・そうやねん…、きこりなんですわこのスガさん…(´▽`;
けど、いくらきこり設定でも、そのまんまきこりって書いちゃったら、絶対そこでふいてまう!ギャグになって
しまう!と思ったので、頑なにその名称は出さずに押し通しました(苦笑)
(余談ですがきこりは木こりって書くのかと思ったら(変換の候補にもあるし)、樵、なんですね。辞書見たら
樵しか載ってなくて驚いた。どうやら、木こり、とは書かないみたい?ですね)
・スガさんの両親についての設定は捏造もええとこ(苦笑)。烏野高校三年生のスガさんのご両親はご健在
だと思いますが、これパロディだし許して(´▽`;
・頑なに出さなかったといえば、スガさんの二人称もかなりどうしようかと思った(苦笑)
烏野高校三年生のスガさんは旭に対して『お前』だけれど、ここでのあさひは命の恩人だからね。(最初に
大丈夫だよと声をかけるところは、まだ相手のことを、なんかデカいなりして弱っちいヤツ(苦笑)、くらいに
しか思ってないので、ここだけ例外的に『おまえ』って使ってますけど。)そういう相手に対してお前はさすがに
マズかろう、キミに変更するか、とかなり思案したけど、結局これも頑なに使わない言い回しで押し通した。
二人称がなくても不自然ではなかったと思うんだけど、もし不自然に感じられたらスミマセン(´▽`;
・スガさんがあさひに、『俺はスガ』、と、名乗ってるとこ見ると、このフランケン世界のスガさんのお名前はよく
考えなくてもスガ・○○さん、ということになってしまうのだろうなと思うのですが、そこらへんは目をつぶって
あまり深く考えないでいただけるとたいへん嬉しいです(´▽`;
・スガさん、あさひの身の上話、とくに作られた人間である、ということを聞かされてもぜんぜん驚いてないけど、
それはあさひの外見があまり人間と変わらなかったとか、あと、あまりに突飛な話であんまりピンとこなかった
とか、そんな感じだったということでお願いします。作られた人間とか言われてもよくわかんないけど、とにかく
この人は自分を助けてくれた人だし子どもにやられてもやり返したりしない優しい人だからいいかな、みたいな。
あと、ここであさひの生まれについてスガに悩まれると話がなかなか進まんからという作劇上の都合(苦笑)

■そのほかの諸設定

・世界観は、中世?ヨーロッパ的な世界観でお願いします(苦笑)
・あさひがひとりで見た花火と、スガといっしょに見るはずだった花火は、同一のものでもいいし別のものでも。
とりあえずここらへんの地方のそこそこ規模の大きな町では、新年に祝いの花火をあげるということで。
・スガさんの家は、森の近く、町までの街道沿いに建ってる小さな一軒家、といった感じ。
・スガさんの家から町までは歩いてだいたいニ、三時間ほど。
・真冬でもあまり雪は降らない。降ってもさほど積もらない。積もられると、指輪を受け取りに行くスガさんや、
帰ってこないスガさんを迎えにいくあさひが走れないから(苦笑)
(なので、雪どけ水で川の水かさが増し〜みたいなところに、慌てて山の上の、って足した。実はこれ、最初は
なかったのです(´▽`;

■そのほか創作上のあれこれとか

・『どん… どんどん…〜そして彼は、彼が目を覚ました日と同じようにちらちらと雪の舞う中、歩き出しました。』
あさひが旅立つまで、ちょっと長いかな、冗長かな、と思ったけど、世界観とかあさひの人となりとかいるよなあ
と思ったので、もう、そのまま(苦笑)
・『年老いた自分の面倒をみてくれる人を作ろうと思う、そしてこの研究はきっと他の人の役にも立つだろうから、
その過程は逐一、書きとめておこう…
と、そう始まり、あとは、作る過程が事細かに書き記されていました。』
おかげさまで、スガさんはあさひと同じ時間を生きられるようになりました、ありがとう…(´▽`)
あとは、死体を甦らせてもそんなに悪いことだとされない価値観の世界なのだということも。
・『しかし、待っていても、研究者は帰ってきませんでした。』
老研究者の死因として、強盗に殺された、というのも考えてました。目覚めたあさひがまさにその殺害現場を
目撃する、みたいなの。そしてそれがトラウマになって、スガが殺されたとき、そのトラウマを刺激されてキレて
しまう、という流れを考えたりもしたんですが、けど、あさひには、純粋にスガさんのことだけでキレてほしかった
ので、その流れはなしに(苦笑)
・『おはようや、おやすみなさいや、おかえりなさいを言ったり、言ってもらったりしたいと思いました。』
これ、とくに深く考えずに思いつくままさらさら書いたことなんですけど、のちの、あさひに名前を付けるシーンで
うまく使えたのでよかったです(´▽`)
(お話を書いていて、あっここ、先に書いたあの設定がはまるな!?(゜□゜) という瞬間すごい楽しい(´▽`)
・『ふたつのドアの取っ手を鎖で結わえ、南京錠をかけました。錠のカギには細い鎖を通し、首からさげました。』
のちにあさひが実家に帰ることは決まっていたので戸締りもちゃんと(笑)
あと、あさひが家のカギを持っているということは、いつかその家に帰るつもりなのではないだろうか、と、不安に
なったスガさんが、このカギを溶かして指輪を作る、とかいう流れも考えてました。
が、それはあんまりスガさんがあさひに対してひどいかな(´▽`; ということでその流れはボツ。
(ちなみにもし採用されていた場合、帰ったあさひはドアをぶち破って中に入ることになります(苦笑))

・『どんよりと曇った空の下、』
森の木が、というか、生活全般が不安なスガさんの心情ともリンクさせる意図で、あえて、どんより、と入れて
ます。
・『灰色がかった髪の若い男がひとり、森の中を歩いていました。』
ここ、最初は単に『若い男』だった。けど、いくらスガさんとあさひしか出てこない話だといっても、さすがにこれ
だけじゃすんなりスガさんのビジュアルが頭に浮かばないよなあと思ったので。よかったよ、スガさんの髪に
特徴があって(´▽`;
・『怖い。けれど、どこか少しだけ、どこか少しだけだけれど、ほっとしていました。』
最初にプロット作ったとき、ぜんぜんこんなんじゃなかった(゜▽゜;
元は、倒れてくる木から助けてもらってありがとうと思ったけど、その怪力とかに驚いて言葉が出ませんでした、
とかそんな感じ。
けど、そのプロットの流れで書いてみたらどうもしっくりいかなくて…
スガさんが森へ行ってあさひに助けてもらってあさひが立ち去るまでのとこは、何回かふたりのその時々の
心情を書き出して、不自然な心の動きにならないように考えたなあ…(´▽`;
そういうことをしながら、あれこれ書いたり消したりしてるうちに、これがいちばん、しっくりくるかなと。
わんわん泣くのも予定になかった。だけど泣いちゃったからそういうふうに書きました(´▽`;
予定にはなかったけど、けどおかげで、ほぼ初対面で、かつ名前もないとかアヤシイにもほどがあるあさひに
うちにくる?と言う流れがより自然になったかなと思うので、よかったです(´▽`)
・『たった今、死にかけていたことが、とても怖くなりました。』
あ、ここ、死にかけていたことが、より、死んでもいいと思っていたことが、のほうがよかったかなあ?
うーん、けど、そこまではっきり死んでもいいと思っていたわけじゃないので…(´▽`;
無意識にちらっと、ああこの貧しくて寂しい暮らしからこれで解放されるんだな、くらいは思ったけど。
・『男は、長い間そこにうずくまったまま、震えと涙がとまるまで、わんわん、わんわん泣き続けました。』
あっ!本文書いてるときは気がつかなかったけど、スガさん、助かって生きててよかったって思ってるときと、
死ぬときのポーズが同じなんだな!(゜□゜; わー!なんかドラマチック!

・『だけど、どんなに親愛の気持ちをこめて、優しくしたり、親切にしたりしようとしても、いつもいつも、みんな
この大きな体や、強い力を怖がって、逃げていってしまったこと。
だからずっとずっと、ひとりぼっちだったこと。』
スガに出会うまでにあさひが受けた迫害について、もうちょっと具体的な描写があったほうがいいかなとも
思ったんですが、話が長くなるし、旭が外見であれこれ誤解されてひどいめにあう描写はれっつや原作で
何度もネタにされてるから、そのへんのことはもうこのSSをご覧になる方には周知の事実だよね、ということで
とくに増やしませんでした(苦笑)
・『守ってあげたい、と、スガは思いました。そして、大男にあることを提案しようと、決心しました。』
ここ最初は、かわいそうにとか、気の毒に、みたいなこと書いてたんですけど、私の中のスガさんが守って
あげたいと思ったからそういうふうに変更(苦笑)
・『スガの目の前には、大男がいて、とても優しい目で、スガを見つめています。』
あさひは寝なくても大丈夫なので、起きてずっとスガさんのこと見ていたよ(笑)
・『東の窓からまっすぐ射しこむ朝日に照らされた大男の顔が、』
このころは春分あたりですよ、と、なんとなく伝われば。
・『あまりにも美しく、神々しかったから。』
神々しい、というか、神、という言葉は、読む人によって想像するものの幅が広そうだから、なるべくなら使い
たくなかったんですけど、けどこれがいちばんしっくりきたので…(´▽`;
ここでの神々しいは、この世のものとは思えないような神秘性、みたいな意味での神々しいだということで、
ひとつよろしくお願いします。
旭がモノマネしていたあの宗教等、なにか特定の宗教とは関係ないです(苦笑)
・『スガは思わず、呟きました。あさひ、と。』
自分では、わりとうまく、あさひって名前にもっていけたかなー、と思ってるんですが、ムリヤリ感あったら
ごめんなさいね(´▽`;
また、ここでぽろっと泣いちゃってるスガさんも、最初の予定にはなかったスガさんです。なんかこのお話の
スガさんはよく泣く(苦笑)
あ!あと、旭、と漢字ではなく、ひらがなであさひなのは、漢字だとこの洋風な世界観に(ひらがなであさひ
よりも、もっと)そぐわないかと思ったので…(´▽`;

・『たまには贅沢品のお茶も飲みます。』
あさひが初めてスガの家にきたとき、お湯を飲んでたのは貧しくてお茶が買えなかったからなんですけど、
けど、お茶が買えないのでふたりはお湯を飲みました、というのもなんだか唐突に説明的じゃない?と
思って入れたくなくて。それにあさひにとってはお茶だろうがお湯だろうが心のこもったもてなしが嬉しいこと
には変わりないし、入れたらその気分に水をさすみたくなっちゃうかなって。
だから、あそこ書いてたときは、なんとなく、ああ貧乏だからかも?、と、伝わればそれでいいかな、くらい
だったんですが、けどちょうどここでお茶は贅沢品なのだと入れられてよかったです(´▽`)
・『ふたりは毎日、楽しく暮らしていました。』
この少し前の、『ふたりで仲良く暮らしました。』と合わせて、あっこれから不幸に見舞われそうだな(´▽`;
という不穏なニオイを感じ取っていただければ…(苦笑)
・そういえば、れっつでスガさんがヒツジを貢いでいたのに合わせて、ここでもヒツジを飼わせようかなと
考えたりもしたんですけど、ふたりの生活ぷりよりふたりの関係性に絞って描写したかったので、そういう
暮らしの描写は極力省きました。
・『眩しい木漏れ日の下、』
いま読み返すと恥ずかしいなー!水浴びという言葉のチョイスとか!裸でふたりで布にくるまるとか!(´▽`;
けどここはベタに甘い感じにしたかったので!(苦笑)
・『それから続けて尋ねました。スガは、俺のこと怖くなかったの?と。』
このタイミングであさひがスガにこういうことを尋ねるのは、ここでスガが怖くないよとキスする流れにしたかった
からなんですが、そういう作劇上の理由は考えないでここ見ると、あさひがなかなか尋ねられなかったのは、
はい、やっぱり怖いです、と言われるのが怖かったからなのかなという感じで、それはそれで萌える(´▽`)
・『スガは、自分の唇をあさひの唇に、ちゅ、と、つけました。』
スガさんのほうはきっと、あさひは男だけどそれでも自分はあさひが好き、だろうけど、あさひのほうには、
そういう、男同士だからどうこう、という概念はないものとしています。
好きな人から好きな相手にするものであるというキスというものをされたから嬉しい、くらい。
というか、あさひが作られた人間であることをスガさんがえらいすんなり受け入れてる、というとこでも書いた
けど、ここで男同士なことを悩ませると話が進まないからー!(´▽`;
・『けど、そんなにしたら、唇が赤く、なっちゃうよ』
遠まわしに痛いと言ってます(苦笑)
・『スガはぽっと、頬を赤くして、うん、と、頷きました。』
えっ、どこにされるんだろ?(゜▽゜; と思いつつも、けどそれでもいいと許可を出す自分が照れくさくて、ぽっと。
・『あさひにも自分と同じように気持ちよくなってほしいのに、けどそれは叶わないのかと思うと、』
後書きの、フランケンあさひに関するあれこれのとこでも書いたけど、あさひのち○こはホースです!(゜□゜)
たたないし、精液も出ません!(苦笑)
・『あさひは心配になって尋ねました。スガ、大丈夫?もう一回、してもいい?と。』
あれ?出てこなくなったのにもう一回してもいいって、よく考えたらヘンだな?(゜▽゜;
こちらとしては、出てこなくなったけどまだ触っててもいい?とか、出てこなくなったけど出てくるかもう一回トライ
してもいい?くらいの意味で考えてた。すいません、そんな感じでお願いします(´▽`;
・『だからそのかわり、明日も、明後日も、毎日して』
スガさんのこの甘え方は書いた自分でも気に入ってる(´▽`)
・『スガはあさひの大きな背に揺られながら言いました。あさひ、好き、大好き、と。』
あさひ、好き、大好き、というセリフは、先に、もう言ってくれません、を思いついてから入れたセリフだったような
覚えが。
・『ふたりはとても、幸せでした。』
のちに不幸な展開が待ち構えているときは、心の準備お願いしますね!(゜▽゜; の意味も込めて、どうしても
幸せ強調したくなっちゃう…(´▽`;

・『父親の上着を仕立て直そうか、あれは、上等なものだし。』
ついてくる賊に上着を拾わせて諦めてもらおうとするシーンは書きたくて、(なにか追っ手の気をひくものを
落として難から逃れる、みたいなの昔話でわりとあるパターンな気がするので。これ昔話ふうと銘打ってるし、
そういうシーン入れたらよりそれっぽくなるかなと)だから最初は、あさひと出会ったときスガさんが町に行って
いたのは、サイズ直しを頼んでいた父親の上着を取りに行ってたから、ということにしていたんですが、けど
これもお茶同様、唐突に説明的になるというか、あからさまに伏線くさい感じだな(´▽`; というワケで入れ
られなくて、で、このエピに関しては詰んだかな?と思ったんですけど、ここで入れられてよかった(苦笑)
・『そういえば、あさひの疲れた顔も、見たことがない。』
ここまででとくにスガさんが、あさひって元気だね、疲れないね、と思っている描写を入れてないので、これは
ちょっと唐突かなと思ったんですが、けどここまでであさひが疲れているという描写も入れてないのでいいかな
と…!(;▽;)
・『スガはひらめきました。そうだ、指輪がいい、と。』
指輪を贈ろうと思いつくに至るまでのスガさんの心の動きは何パターンか考えました。
あさひに思い出を残してあげたいのもあるけど、自分のことをずっと覚えていてほしいのもある、とか、あと、
創作上のあれこれの最初のほうでも書いたけど、あさひは家のカギを持ってるけどいつか帰るつもりなんだ
ろうか、イヤだずっと自分のそばにいてほしい、と縛り付ける意味でのプレゼント、とか。
他、自分が死んだあともあさひに自分の所有の印をつけておきたいとか。
けどそういう方向で書いてみたらなんだかずいぶんドロドロしてきてしまったので(´▽`; 結局、指輪を見て
楽しかったことを思い出して元気になってもらえれば、みたいな理由のみになりました。
・『ふたり揃いの、金の指輪。』
好きな人に贈る指輪なんだからそりゃペアに決まってるだろ(´▽`) と当然のように思って、最初はペアリング
だとはっきりわかることを書いてなかったんですけど、けど多少の蓄えはあるといってもおカネがあり余っている
わけではないし、スガの死後にあさひの手元に残ってさえいればいいものだしで、
ちょっと待ってこれもしかしたらあさひのぶんだけしか作ってないみたいに見えるかもしれない…!?(゜□゜;
と思い、慌ててここに、ふたり揃いの、と、ねじ込んだ思い出…(苦笑)
・『水浴びに行って、そこで初めて、「好きって、言った日が、いいかな」』
このときスガさんの頭に思い浮かんだのは、そこで初めてあさひと性的にいちゃいちゃちゅっちゅした日がいい
かな(´▽`) みたいなことなんですが、さすがにそれを正直に言っちゃうとあまりに身も蓋もないなと、スガさん
ちょっと言葉を選びました(笑)
・『冬に花火があがっていたのなら、きっとそれは、新年をお祝いする花火だ』
旭の誕生日が元日だからこそ可能だった流れ(´▽`)
・『スガにはぐらかされて、あさひは、ちょっと不満そうな顔になりました。けれど、すぐに笑って、じゃあそのときを
楽しみにしてる、と、スガにちゅっとキスしました。』
あさひはスガが大好きなので、そういう相手に不服そうな表情を見せるというのはどうかな?とも思ったんです
けど、あさひのことはちょっと子どもっぽい感じにしたかったし、気にせず気持ちを顔に出してしまっても大丈夫
だと思うくらいあさひはスガに心を許してる、みたいな感じも出したかったので。

・『それからスガは、あさひに新しい上着をあつらえたり、』
あさひはスガといっしょに仕事してるので、このころはもう町の人からも、スガさんのところで雇われている人、
という認識をされていて、もう石を投げられたりもしないし、コートを作りにスガといっしょに仕立て屋に行っても
大丈夫なんですけど、けどそこの説明は別に必要ないかなと思ったのでカットです(苦笑)
(スガさんが指輪を作る動機として、町のみんなも、あさひは大きいけどけど優しくて力持ちで働き者のいい人
だと気がつき始めて嫉妬、みたいな流れも考えてて、で、そうするなら説明がいるけど、そうはしなかったので)
・『あたたかく着こんで、町の近くまで、のんびり夜道を歩こう。』
最初は、夕食のあと家の外に出て花火を見よう、だったんですが、それだと遠すぎて、さすがに
『きれいな金の指輪の上に、花火のきらきらした光がふりそそいだら、きっと、もっときれいでしょう。』
という感じにはならないよな(´▽`; と思ったので、夜のお散歩にデートプラン変更(苦笑)
しかしこうすると、スガさんがあさひがついてこないように言った、
『俺が帰ってきたとき、寒くないように、火の番をしながら、待ってて』
と、ちょっと矛盾するかなと思ったんですが、(このときだって火の始末はして出かけないといけないだろうし)
けどまあ、花火のあとはもうふとんに入って寝るだけだから、ここでは少々家の中が寒くてもいいかな、うん、
矛盾しないよ(´▽`) ということに、私の中ではなりました(苦笑)
・『誕生日おめでとう、これは、ふたりがずっと仲良しでいるって、証だよ。』
スガさん的にはこのときの、ふたりがずっと、というのは、死んだあともずっとあさひのことを愛してるよ、という
意味なんですが、けどラストでほんとにふたりがずっと、になっちゃったんだから、そりゃ泣くよな…(;▽;)
・『そのこと考えると、楽しみで、楽しみで、スガは誕生日までの一日、一日が、まるで一年のようにも、二年の
ようにも感じられるのでした。』
一日が一年のように感じられるくらい楽しみというのはちょっとオーバーかなとも思ったけど、のちの悲劇をより
際立たせるならこれくらいのほうがいいよねと。
・『あさひは、スガの誕生日には同じことをしてあげたいからと譲りませんでした。』
これもまあ、フラグですよね。今の、人間であるスガには、絶対に迎えられない来年の誕生日。
・『けど、このごろ、悪い賊が出るって、物騒だって、聞くよ?』
あさひが町に行くことはあまりありませんが、それでも噂話が耳に入るくらいには行ってる。

・『それはとても世話になっている人からの依頼でどうしても断りたくなかったのだと。』
最初は、どうしても断れなかったのだと、だったんですけど、それだとちょっと受け身だなというか、積極的に
義理を大切にする職人さんとか好きだ!という私の個人的な好みでここはこうなりました(´▽`)
(スガにもあさひにも話の内容にもまったく関係のないどうでもいい情報なのですけど、私は他の方の作品を
拝見しているときに、書き手さんはどうしてここでこの言葉を選んだのだろう?ということがとても気になるので、
大なり小なり言葉を選ぶ上で考えたところは念のために記載しておく(苦笑))
・『しかし申し訳ないのはろくな儲けにならない仕事を頼んだスガも同じです。』
スガさんが払った指輪の代金は、ギリギリ材料費と加工の手間賃くらい。というかほぼ材料費に毛が生えた
くらいだと思ってください(´▽`;
・『スガの疲れもふきとびました。』
ついさっきどっと疲れが出てたところじゃねーかよ!回復はえーな!(゜▽゜; と思ったけど、しばらく座って休憩
してたし、それくらい綺麗な出来だったということで(苦笑)
・『主人が指輪を丁寧に布でくるんで、小さなかわいらしい巾着袋に入れてくれました。』
あっ!ここ、ひとつずつ、って入れておけばよかったな!(゜▽゜;
すみません、ちょっとここわかりにくかったかも… 指輪は、ひとつずつ布でくるんで、くるんだ状態のものを
ふたつまとめて袋に入れてます。指輪同士を触れ合わせるとキズがついてしまうので。
そして、ひとつずつ、って入れておいたほうが、のちに賊が指輪をふたつ手の上でチャリチャリするところが
より、そんなことしたらキズつくやんけ!(゜□゜; とイラッとくるものになっただろうに… あう…(;▽;)

・『なるべく人の多い道を、スガは小走りで急ぎました。けれど、気配は、消えませんでした。』
どこか店にでも入ってやりすごせばよかったのですが、あさひが待ってるからとがんばってしまった…(´・ω・`)
・『建物もまばらなところにさしかかりました。』
しまったここでまばらって書いているのに都合よく路地があるとか…!(;▽;)
町の中心部ほどたくさんはないけどそこそこ建ってるみたいな感じでお願いします…!!!ヽ(;▽;)ノ
・『黙ってかばんを持って行ったりはしないでしょう。』
もし相手がふつうの人なら、あれ?前を歩いてる人かばん捨てた?どうしよう、いちおう声かけたほうがいいの
かな…、あのー!かばん!今かばん落としました?よー!?という感じで声をかけてくれるだろうと思った。
・『それでもスガは、指輪を放しませんでした。』
ここ、指輪と別離しちゃうという意味で、離しませんでした、にしたかったんだけど、あとで出てくる賊の『絶対に
放さないから』というセリフと合わせて見ると、どっちかが誤字みたいになるな、かといって賊が言ってる放すは
手から放すの意味でしかないし、こっちを離すにするのはちょっと…、ということで泣く泣くこちらを放すに(;▽;)
(言葉選びにはこだわりたいけど、読んでくださっている方をいたずらに、あれ?誤字?と困惑させてしまいかね
ないなら、しないほうがいいよねと思います(´▽`;
・『絶対に、嫌だ』
書いてる自分でもちょっと驚くくらいに、はっきり拒絶するスガさんがするっと出てきたので、もうそのままそれを
採用しました。
(プロットのときはここでどういうふうに言うか決めてなくて、ここまで書いてきた流れに乗ったらこうなりました)
・『賊はふたりだけです。勇気を出して片方に体当たりすれば、』
ふたりです、じゃなくて、ふたりだけです、にしたのは、スガの見通しの甘さを表したかったから。
勇気を出して、も、同じく。刃物を持ってる相手に素手で立ち向かうなんて勇気どころか無謀なんですが、そこを
あえて勇気にすることで逆に読み手さんに、あっバカ、やめとけ!(゜□゜; と感じてもらえるのではないかなと。
(ここでほんとに、無謀だとわかっているけど、とか、イチかバチか、とかを使うと、なんか逆に助かる感じがする
よねと私は思ってしまったので)
・『スガの背中に、深々とナイフを突き立てました。』
スガさん殺害にあたっては、プロットの段階でわりといろんなパターンを考えたような気がします。その大部分は
忘れてしまいましたが(´▽`; 、とにかく、
素人のあさひが直すのであまりひどく破損するようなのはだめ、顔はキレイなまま、あと、どうしてスガさんが
おとなしく指輪を渡すことを選択しなかったのか、そこが不自然に見えちゃうような流れはだめ、等いろいろ。
結局、背中をたくさん刺される刺殺、ということに落ち着きましたが、逃げた後ろから散弾銃で撃たれるとかも
考えてた。顔はキレイなままだけど、後ろは穴だらけとか…(´▽`; (いや…、そういうのも悲劇的でいいかな
と思って…(苦笑))
スガさんがおとなしく指輪を渡さなかったのは、あさひが大好きだから絶対にあさひの誕生日に指輪を贈りた
かったのと、あと相手をみくびったということで。
書いてるときはとくに意識してなかったんですけど、奪ったスガさんの上着を着ているということは、少なくとも
賊のひとりは体格も同じくらいだったのでしょうし。
それともうひとつ、賊が力尽くで指輪を奪わずに殺してしまうことを選択することについても、不自然に見えたら
アカンなと思ったんですけど、ここも、人がきたのと、スガさんが抵抗したのと、あと近くに人の気配がする中で
大声をあげられたら困る、という理由で、さほど不自然にはならなかったんじゃないかな、と、自分では思って
います(´▽`;
あと、殺される前に暴行されるというパターンもちらっと考えてたんですが、それだと生き返った瞬間にスガさん
舌噛んで死にそうだなと思ったのでやめました(´▽`;
ちなみにこの賊の人たち、スガさんがおとなしく指輪を渡しても、見逃す気はありませんでした。さらって、売り
飛ばすつもりでした。スガさん、若くて綺麗な男の子だしね。
・『ものすごい痛みに襲われながら、』
激しい痛みとかのほうがいいかなあと思ったんですが、なんかこう、とてつもない感じを出したかったので。
あと、激しい痛みとか、ひどい痛みとかではなく、ものすごい、という、痛みの前に付いているのはあまり
見ない(と思う)言葉をくっつけることで、異常性というか、非日常的な感じを出したかった。
・スガさんの殺害シーンは、事細かく、読んでる側も痛みや苦痛を感じるような方向で書くか、さらっといくか、
どっちにしようかちょっと考えたんですけど、結局後者、シンプルな言葉を少なく並べて読み手さんの想像力に
訴える方向で、ということになりました。
(というか詳しく書かれても読んでいて辛いだけだし、そこから先に、ここで読み手に辛い気持ちになっていて
もらったほうがより話がおもしろくなる展開があるとか、詳しい描写が伏線になっている展開があるとかなら
ともかく、とくにそういう詳しい描写は必要のない展開ですしね(´▽`;
・『ざわざわと、人の声が聞こえてきました。スガとあさひが初めて言葉を交わしたあの日、町はずれであさひを
いじめていた子どもたちの声でした。』
この子たちはガチの不良というわけではありませんが、親から、悪い賊が出るよ!さらわれるよ!と言われても
おとなしく言うこと聞かずに町はずれのあまり人のいないところで遊ぶくらいにはやんちゃです(苦笑)
・『けれど、それが永遠に失われようとしている今、思い出がよみがえっても、辛くて、苦しくて、悲しいだけ。』
最初、スガが指輪を贈ろうと思うのは独占欲によるところが大きくて、そして今わの際に、そうやってあさひを
縛り付けようとしたからバチが当たったんだ、と、悔やみながら息を引き取る、みたいな流れを考えてて、それで
プロットも立ててしまっていたので、指輪を作ろうと思い立つところで独占欲のパターンにはしなくても、ここで、
あああさひに思い出を残してあげたいと言ってもほんとは自分があさひに忘れられたくなかったんだ、と気づく、
そしてそこから、最初の予定通りバチが当たったんだと考える方向に持っていく、みたいな感じで書き進めようと
してたんですけど、けどそうするとどうにもスガさんの気持ちの流れ的にしっくりこなくて、あれこれ考えた末に
あんな感じになりました。逆に、自分のことは忘れてください、と思うという…
だから子どもたちも、最初は賊がいったん逃げるきっかけでしかなかったんですけど、それだけではなく、別の
部分でも生かすことができてよかったです(苦笑)(というかなんか流れにスムーズ感が出た(´▽`)
・『俺は、あさひのこと、ずっと覚えているから。あさひのこと、死んでも忘れないから。』
これも、最初に立てたプロットにはなくて、流れを変更してから出てきたモノローグ。
けど、生き返ったスガさんにちゃんと生前の記憶が残っている伏線にすることもできたので、ちょうどよかった
です(´▽`)
・『そしてずっと、あさひの、幸せを、』
しかしほんとうちのスガさんてあさひの幸せのことしか考えてないなー(´▽`;
この話だけに限らず、うちの話はどの話もわりといつも、最初に頭の中で考えたときよりも、書いてるうちに
だんだん、菅原さん(の旭に対する気持ちなり態度なり)がマイルドになっていくことが多いような気がする。
私の中の菅原さんのもっと旭に優しくしたい欲にいつも私は押されてる気がする(´▽`;
・『うずくまる体から、力が失われていきます。』
ここ最初、意識が遠のきます、とかだったんだけど、意識、って単語がなんかカタい感じがして使いたくなくて、
これ以外でなんかこう、気が遠くなっていく感じがするのないかな!?とだいぶ考えた記憶が。
結局、意識が遠のくとか気が遠くなるとか、精神的な方向からではなく、体から力が失われていく、という
肉体的な方向からの表現に。(精神的な方向からの表現では、いい感じの見つけられなかったんだよ(´▽`;

・『ざわり、と、あさひはとても嫌な胸騒ぎを感じました。』
スガさんが事切れたシーンの直後にあさひのこういうシーンを入れたら事切れた瞬間に感じ取ったみたいに
なるし、そういうのを感じ取れるとかラブい感じだし、ラブい感じであればあるほど悲劇性が高まるからいいん
じゃね?(゜▽゜) と思って…(苦笑)
・『あさひはスガのことが大好きだから、怒られてもいいなんて、思ったことはないのです。』
書いてる流れでぽろっと出てきた文章で、自分でも書いてて、あっそうなんだ(´▽`; と思った(苦笑)
・『あさひは、火の始末と、戸締りをしっかりしました。』
せっかく作ったごちそうが、誰にも食べられずに凍りつくとか辛すぎるから入れたい、と、凍りつくごちそうが
まず先に浮かんで、で、凍りつかせるためには火を消さないといけないなということで(苦笑)
・『そして、まだ少し欠けている丸い月の明かりの中を、』
あさひがスガの倒れている路地にきたときそこそこ高い位置に月がないと暗くてスガが見えないので(苦笑)、
満月だと日の入りと同時に出てきて真夜中に真上にくるから、それより早いとなるとまだ満月になってない月
だな!というわけでこれは満月になる前の月なんですが、けどこれだとちょっと、満月になってそこから欠けて
いっている月のようにも取れるかもしれない…(´▽`;
まだ少し欠けて、の、まだ、で、完全に満ちる前だよということを表現したつもりなんだけど、ちょっとわかりにく
かったかもしれません…、スミマセン…(´▽`;
・『風のような速さで町まで走りました。』
あさひの足が速いとかいきなり言われても唐突かなー?けど、力が強いってことは足で地面を蹴るのも強く
できるってことだろうし、だからここでいきなり速いって言ってもそんな不自然じゃないよね!?(´▽`; と、
ここを書いていた当時は思ってたんですが、よく見たらスガさんがあさひに倒れる木から助けてもらうところで
『ものすごい勢いで落ち葉を蹴立て走ってくる』って書いてたね…(´▽`; 気にしなくてよかった(苦笑)
というか、ということは、あのときは間に合って助けられたけど、このときは間に合わなかったのか…
うわ、自分で書いたの忘れてて今ごろそれめっちゃ切ないなと気づいて泣いてる…(;▽;)
・『道の途中で、戻ってくるスガに会えたらいいと、祈りながら。』
そういえば、と、あとから足した一文。書き手の私はスガさんが町から戻ってこないの知ってるけど、あさひは
まだそれを知らないんだよなと。
・ところであさひが家を出るまでのシーンなんですけど、私は、待っていると言った→だから怒られるかも→
けど怒られてもいい→家で待ってるという約束を破って迎えにいく、という流れでも不自然ではないかなと
思ったのでそういうふうに書きました。けどこれ、もしかしたら、迎えにいこう→約束を破って怒られるかもしれ
ないけど→それでもいい、の流れのほうがわかりやすかったかな…(´▽`;
ここらへんするする出てきて自分の中ではあさひの心の動きにとくにひっかかりも感じなかったからこうした
けど、なんか今ごろ気になってきたー(゜▽゜;
・『錆びてしまった鉄のような匂いを感じ取りました。』
血のニオイはあまりいいニオイとは言いがたいから、ほんとならここは匂いではなく臭いを使うべきなんでしょう
けど、けど臭いだとパッと見くさいと紛らわしいし、なにより私が
スガさんの血なんだからいい匂いに決まってんだろ!!!(゜□゜;
と、頑強に思っているというのもあってこっちに(苦笑)
ところで今ふと思ったんだけど、別に錆びてなくてもふつうに鉄のニオイでよかったかな?
私には、鉄は錆びてるほうがより鉄のニオイがする、みたいな印象だったのでそういうふうに書いたけど、別に
そこまで違いはなく、錆びてても錆びてなくても鉄は血のニオイがするのかも(´▽`;
・『スガの息が絶えるのを待つあいだ、ひと仕事終えてきた賊が、戻ってきたのです。』
ここは人もほとんどこないし、仮に誰か通ったとしてもこんな暗い路地の奥なんてわざわざ見ないだろうし、あと
からゆっくり取りにくればいいや、みたいな。
・『そんな指輪でもはした金くらいにはなるだろう、せっかくだからもらっていこう、と。』
せっかくだからもらっていこうって、まるでろくなものを持ってないスガさんが悪いみたいな言い方だよなー!
しかもなんだか、ろくなもんじゃないけどもらってあげるよみたいな上から目線も感じるし!(´▽`;
あさひにこのあとブチ切れてもらわなきゃいけないから賊は腹の立つ感じに書こうとは思ってたけど、自分で
書いててもコイツなにずうずうしいことぬかしてるんだろうと思ってました(苦笑)
・『賊が手の上で荒っぽく指輪を弾ませました。』
店の主人が布でくるんで袋に入れてくれたところでも書いたけど、指輪同士をカチカチ触れ合わせたらキズが
つくからやめようね(´▽`;
・『月が、スガの顔を照らしました。目元が、濡れているのが見えました。涙で、濡れているのが、見えました。』
スガさんが事切れてからけっこう時間が経っているので、本当なら乾いているかもしれないけど、けど、
ここはどうしてもこうしたかったの!!!ごめん!ここはフィクションならではの嘘を許してほしい!!!(;▽;)
・『スガが嬉しくて泣いた顔を何度も見たあさひにはわかりました、』
とはいうものの作中における泣いているスガさんの描写はそんなに何度もというほどは出てきていませんが、
毎晩いちゃいちゃしてるときにしょっちゅう感極まって泣いていたと思っていただければ幸いです(´▽`;
・『あさひは、賊の腕ごと指輪をもぎ取りました。』
ここらへん、ぐろかったらごめんね(´▽`;
あ、あと、賊がかばんをひっぱられて倒れたのは、賊がかばんを斜めがけにしていたからです。かばんの紐が
首にひっかかって倒れたの。しまった、ここ、かばんを肩にかけていますだけじゃ斜めがけかどうかまでは
わからないですよね、スミマセン(´▽`;
・『そして指輪を握ったままの賊の腕をそっと地面におろすと、』
賊の腕なんかどうでもいいけど、その手の中の指輪は大事。
・『あさひは釦をはずしました。』
プロットの段階では腕を後ろにひっぱって脱がせたとしか書いてなかったんですけど、いざそれをお話として
書くにあたって、あっそういえば前ボタンしめてるんじゃ?(゜□゜; と気づき、慌ててボタンを外しました(´▽`;
あと、ボタンをボタンとカタカナで書かずに、漢字で釦にしたのは、カタカナだとなんだか現代寄りな雰囲気に
なってしまうような気がして…
昔話っぽく古めかしい感じにしたかったので、カタカナ言葉(たとえば上着をコートというとか)はなるべく使用
しないようにしてます。

・『わずかに残っているスガの涙をそっと、唇で吸い、スガの体を背負いました。』
ここ最初、あさひはかばんをかけ、スガの体を背負いました、とかだったんですよね。
けど読み返してみると、スガのかばんの中におさめました、の時点でもう肩にかけてるか、おさめてから肩に
かけてるっぽくね…?というか賊をボコる時点で肩にかけてるよ(゜▽゜; と思って。なので、あさひはかばんを
かけ、をカットして、上着を着せました、から、すぐ背負いました、に行くか?と思ったんですけど、そうすると
なんだか文章のリズムが微妙だな(´▽`; と…
で、着せました、と、背負いました、の間にもうワンアクションぶん文章がほしいなと考えて、それで吸うとこ
入れたんですけど、個人的にはなかなかロマンチックな感じになってよかったかなと思っています(´▽`)
(というか、涙を手でぬぐうとかも考えたんですけど、あさひ今きっと手がドロドロだわと思って…(;▽;)
・『あさひが立ち去ったあとには、元がなんであったかわからない、赤黒い塊だけが残されていました。』
あとから、別にここまでする必要なかったかもしれない、あさひの優しいキャラと少々食い違うし、と思ったりも
しましたが、けどアタシはスガさんのことであさひにブチ切れてほしかったんだ!!!(;▽;)
あ、あと、私はブチ切れて、と言ってますが、賊に対してあさひがどういう気持ちだったのか書いていないのは
あえてそうしていることなので、ご自由に想像してくださって大丈夫です。
そのへん、あまりはっきり言葉にせずに、幅を持たせておきたかったので。怒りでもいいし、茫然自失で我を
忘れてでもいいし、それ以外でも。

・『あさひの後ろから、どん、どんどん、と、新しい年を祝う花火の音が聞こえてきました。』
最初は、あさひが賊をああするところで花火があがって、賊の悲鳴は花火の音にかき消されましたとかにする
つもりだったんですけど、それだとさすがに賊が戻ってくるにしてもあさひがスガを探しにくるにしても遅いかな
と思って変更(苦笑)(けどこれはこれで切なくて気に入ってる(´▽`)
・『あさひは、歩みを止めませんでした。ただまっすぐ、まっすぐ、きた道を戻りました。』
これ、スガの家を通りすぎて、そのままずんずん歩いてあさひの実家に帰ったってことなんですけど、どうかな
わかりにくかったかな?(´▽`;
伝わるか不安だったので、もっとはっきりと、まっすぐ、あさひの旅してきた道を戻りました、とかにしようかなと
思ったんですけど、けど、この時点でそこまではっきり実家に帰ったってわかってもらうのもちょっとアレというか
スガさんが目を覚ましてここがどこか知るのと同じタイミングで読み手の方に知ってもらいたかったんですよね。
なので、ここでは、とにかくあさひはスガの遺体を背負ったままどこかに去ってしまった、程度の情報を提供
するにとどめておきたかったんですけど、そのへんの情報操作うまくいってなかったよわかりにくかったよ、と
感じさせてしまっていたら申し訳ないです(´▽`;
・あと、もしヒツジを飼わせていたら、ここであさひがヒツジがどこへでも行けるように首の縄を解くとか柵を開け
放すとかする、そしてそのときあさひに懐いていたヒツジがあさひの鬼のような形相に怯えてその場でショック
死するか、もしくはすぐに逃げていってしまうとか、そういう感じの描写を入れる予定でしたが、けどヒツジ飼わ
なかったのでカット。(てかショック死て(゜▽゜; 最初は、わりとホラー色の強い方向で考えてたんだなー(´▽`;
・また、ここらへんのあさひがどんな気持ちだったのか書いていないのも先ほどと同様、幅を持たせるために
わざとです。怒り一色なのか、悲しみなのかそれともそれ以外なのか、お好きに解釈していただければと思い
ます(´▽`)

・『真っ白い敷布の敷かれた台の上に』
後述していますが、ああいった理由でどうしてもスガさんには白い布をかけたくて、けどいきなり出したら唐突
だから、台の上にいつも敷いていて替えの布も近くに置いてあった、ということにしています(´▽`;
・『スガは、彼にあさひと名前をつけたときのことを思い出し、微笑みました。』
このへんあえて同じシチュエーションで。またおはよう言えてよかったなあさひ…(;▽;)
・『あの日、町はずれで倒れているスガを見つけたあと、スガを、あさひが生まれた屋敷に連れてきたこと。』
あさひが賊の最期について触れないのは隠しているのか、それとも彼にとってわざわざ聞かせるほどでもない
瑣末なことなのか、このへんも決めてません。
・『あさひの左手の薬指に、あの、指輪がはめられていたのです。』
実はあさひはペアで指輪をつけることの意味はよく知らないんですけど、大小それぞれの指輪をはめてみて、
大きさから推測するにたぶんこの指にはめて、そして小さいほうは自分の指には合わないからこれはたぶん
スガのでスガとペアなんだな、というところまでは自力で考えました(苦笑)
・『これがあったから、俺は、ひとりで寂しくても、がんばれたんだよ』
あさひはスガの指に指輪をはめたくてがんばりました…(;▽;)
なお、スガ復活までの期間もとくに決めていません。わりとすぐかもしれないし、年単位で時間がかかったかも
しれない。
・『そばに置いていた替えの敷布をスガの頭からかぶせ、ふわりと全身をくるみました。』
せっかく指輪はめるんだし、ここどうしても花嫁のベールみたいにしたかったんだよー!!!(;▽;)
・『ポケットでにも、入れていたのでしょうか。いつの間にか、あさひが右手に、あの指輪を持っています。』
スガが目を覚ましたらはめてあげようと思ってずっと持ってた(;▽;)
あと最初、あさひはポケットから指輪を取り出して右手に持ちました、みたいな感じで書いてたんですけど、
けどそれなんか説明的くさいなと(´▽`; だから、ポケットにでも入れていたのでしょうか〜、を思いついた
ときはほんとほっとしました。これならあまり説明くさくならずにテンポもいいぞ!(゜▽゜) と(苦笑)
・『あさひ、これからも、ずっといっしょにいてくれる?』
スガさんがここでこういうこと聞くのは、あさひがちゃんと指輪の意味を知ってるのか、どういうつもりではめよう
としているのか、確めたかったから。(で、ずっといっしょだよと言ってはめてくれたので合格(´▽`)
あとおそらく、あー俺があさひにはめてあげたかったのになー!こういうことを言いながら!(´▽`; という
気持ちもあるんじゃないかなと(苦笑)
指輪はあさひが持ってはめようとしているので、せめてセリフだけは言ってみた、みたいな。
・スガさんが生き返るとこで、賊が出るかもと心配するあさひに大丈夫だよと言って出かけたのにあんなことに
なってごめんとか、あとどうやって自分を見つけたのかとか指輪はどこから手に入れたのかとかそういうとこに
触れたほうがいいかなあと思ったけど、そういうとこ細かく言い出すといつまで経っても指輪をはめてめでたし
めでたしまでたどり着かないし、またあさひに会えてよかった、嬉しい、ということだけを強調したいなと思った
ので、そこらへんのことはもう、ばっさり割愛です!(゜▽゜)
・あと、もし、指輪であさひを縛ろうとしたからバチが当たって自分は死ぬんだ、という方向で話を進めていたら、
生き返ったスガさんが涙ぐむのは、こんな自分でも幸せになっていいんだ、的な方向で、でした。
・あさひは賊をああしてしまったわけですけど、今後そこをスガに打ち明けるのか隠し通すのかも決めてません。
・スガさんの背中には、刺し傷がたくさんあります。(あさひがぜんぶちくちく縫ってふさいだけど)
けど将来的には皮膚の培養技術も覚えて、(や、皮膚移植のために墓を掘るのはさすがにマズイでしょ(´▽`;
なのでスガさんのお肌を増やす方向で)キレイになってる予定に、私の中ではしています(´▽`)
・スガさんのち○こもホースになってしまったのかは、あさひがどれだけスガを生前の姿に近づけたいと思って
人体について勉強したかによる(苦笑)(そのへんのこともはっきり決めてません)
けど、もしそういう機能がなくなってしまっても、スガさんあさひといっしょにいられるだけで満足だから、大丈夫
だよ(´▽`) (あさひはスガの体が熱くなったり元に戻ったりと変化するのが大好きだからちょっとがっかりする
かもしれないけど(´▽`;
(けどあさひはスガのそういうとこだけが好きなわけじゃないし、こっちもきっと大丈夫でしょう(´▽`)
・そして、ふたりはお互いにお互いの体をメンテナンスしながら、今も生きています。その暮らしは、きっと、幸せ
だと思ってる(´▽`)

■その他

以前、雑記で、(以下15/03/06の雑記より再録)

昨日の夜ツイッターでちらっと言った怪物扱いされる旭には菅原さんがいてくれてよかったってヤツ、
迫害されてたフランケンアズマネと森の中の小さな小屋でひっそりと、だけど幸せに暮らす菅原さん、のネタ
とか考えてたけど、
なんか用事で町に行った菅原さんが強盗に身ぐるみはがされて殺されてそれまでびびりだったアズマネが
怒りに我を忘れて人間に復讐しまくるみたいな悲惨な方向でしか考えられなくなってきたからやめた(´▽`;

(あるいは逆のパターン。菅原さんが出かけていない間に人間たちがアズマネを…みたいなの。なんでそっち
方向ばかりなのアタシ(;▽;)

けど異形ゆえに恐れられる旭と、ひとりだけその心の優しさを知ってる菅原さんのひっそりとした暮らし、と
いうのは萌えるので、引き続き、思い出したらまた考えていきたい(´▽`)

(再録終わり)

というようなことを言ってたんですけど、無事に、スガさん殺されちゃうけどあさひが自分と同じ作られた人間と
して甦らせるよ!(・∀・) というオチを思いついたのでこうしてSSとして仕上がりました。

ふたりのひっそりとした暮らしについてはそこ書くと長くなるから!という理由でばっさりないけど(´▽`;

ツイッターでちらっと言ったというのは、たぶん、Eテレの100分名著でフランケンシュタインを取り上げたときに、
彼は血も涙も心もない怪物なのではなくて、本も読めばそこから人間社会のことを学ぶ知性もあるし、ひとりは
寂しい友達がほしいと感じる心もあるんだよ、だけど見た目怖いから迫害される、ということを知って、
フランケンかわいそう…(;ω;) ああ、旭には彼の優しさをちゃんとわかってくれるスガさんがいてよかった…、
みたいなことだったと思います。
この番組でフランケンはゾンビとかとは違うんだ、と知ったのがこういう妄想するキッカケだったんだよな(´▽`)

(ちょっともううろ覚えだけど、本を読んでいろいろ学べて感情もあって言葉も喋れるならスガさんとあさひは
交流できるじゃん!?(゜▽゜) みたいな(笑))

無事にひとつの作品に仕上げられてよかったな。れっつのフランケンネタの旭、わりと悲惨だから(;▽;)
二次で幸せにしてあげられてよかった(苦笑)

あと、この話を書くにあたって自分の中でテーマ曲として書くときはかけてた曲があるんですけど、これ
アニキューのサントラに収録されてる曲なので、以下反転でいかせてもらいますね(´▽`;

(よけいなイメージ植えつけてしまったら申し訳ないですし。かまわないという方だけどうぞ!)

サントラ二枚目の24番目、『決着』を、ずっとかけてました。
導入がちょっと切ない感じで、最後らへん盛り上がるし、これ話の流れにちょうどぴったりだなー!(´▽`)
と思って。

具体的にどこがどうと言うと、

最初のとこからだいたい1:20あたりまでが切ない感じで、ここらへん、あさひが屋敷にひとりでいたりとか、
スガさんがひとりでどんよりしていたりとか、そのへんかと。

で、旋律が盛り上がる1:20から2:00あたりまで。ここ指輪でもいいし、話の順番通りに夏のとこでもいい!

2:00からまた少し切ない感じになるので、ここらへん冷たいスガさんをおんぶして帰るとことか。

そしてまた2:20あたりからぐっと盛り上がるので、ここを指輪にするとちょうど話の流れに沿う(´▽`)

(けど私は1:20から2:00の盛り上がり方のほうが好きなので、自分の脳内では指輪のときにここ流して
しまうんですけど(苦笑))

しかしあらためて時間見ながら曲のこのときのここが話のここにぴったり、とか書いてると、

(とりあえず私の中では)ほんまこの曲この話にぴったりやな!!!(゜□゜;

だから筆の遅い私にしてはこんなに早く仕上がったのだろうか(´▽`;

あ、ちなみにアニメでは、インハイのVS青城戦、だんだん自分の首が絞まって行く様に感じるスガさんの
モノローグのあたりでかかってます。
フルでかかってるかどうかはわからないけど、たぶん最初の切ない感じのとこと、1:20〜2:00の盛り上がる
とこは流れてるんじゃないかなあ?
曲の最後らへん(2:00でまたちょっと切なくなって2:20でまたちょっと盛り上がるとことか)までかかってたか
どうかはちょっと覚えてないけど(´▽`;

もしよろしかったら、お話をご覧の際に、ちょっと脳内でこの曲を思い浮かべていただけるとよりいい感じに
なるかも…(´▽`)

(反転終了)

最後に、タイトルの『男と大男』ですけど、もうすぐ書き終わるかというときに、
あっそういえばまだタイトルなにも考えてない!どうしよう!(゜□゜;
と、わりとささっと決めてしまったんですけど、けど昔話っぽいかなと思うし、なによりこのふたりの話だから
いいかなと。今ではわりと気に入ってます(´▽`)

(15/06/05)

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