浜益村役場前の影の沢通りのど真ん中にいつも横たわっている犬がいる。
名前をチビという。
名は体を表すと言うが、この犬には当てはまらない。
チビは丸々としている。
トイレも足を上げることが出来ない。
お昼寝中にひっくり返されたら普通怒るが、チビは無反応。
なすがままである。
飼い主が帰ってくると、ゆっくりと起き上がる。
でも、目は開いているのかどうか分らない。
それでも体を揺すりながら飼い主の方へ向かう。
飼い主の名前はKICKという。
まるで兄弟のような一人と一匹であった。
ゴマちゃんのように横たわっているチビの雄姿。
近くに吸殻が落ちている。
飼い主の目を盗んで吸っていたのだろうか?
1日のうち23時間はこのような姿で眠っている。
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