何となくジェラシー

友達の結婚式の写真を見せてもらった。
同じ年齢なのにすごく大人っぽくなった。
結婚相手に対する責任感だろうか。
うらやましい、いい男になった。
写真を見ていると過去の記憶がよみがえる。
勉強を教えてもらったり、講義ノートを貸してもらったり。
卒業できたのは彼のおかげかもしれない。
ドライブ・スキー・ボウリング・カラオケ…
多少のおせっかいもしたかな。

結婚式には呼んでもらえなかった。
北海道は遠いから気を使ってくれたのだろう。
でも北海道の他の友達は呼ばれている。
浜益は遠いから気を使ってくれたのだと解釈することにした。
写真を見ながら作り笑いをするのが大変だった。
何だかモヤモヤしている。

何か話し掛けられたような?
「お祝いの言葉?」

お祝いの言葉が頭の中に浮んでこなかった。
思い出はたくさんあるのに言葉が出てこない。
頭の中が何故か真っ白になっている。
そんなものかな。
ちょっと寂しかった。
写真には笑顔の彼。
いつまでもお幸せに。