路傍の花
ガードレールに飾られた花。
それは誰かがここで亡くなったという道しるべ。
道路にはブレーキ痕が残っている。

私はそこで誰が亡くなったかなんてわからない。
その人が男か女か、年齢もわからない。
私にとっては赤の他人。
ただ、花を飾った人は、その人にとって大事な人だったのだろう。
ビールとお菓子が添えられている。

ほんの一瞬の出来事。
痛みは感じないのだろうか?
それまで培ってきた人生の何もかもを失ってしまう。
怖いね、車って。

路傍の花はここにもあそこにも。
生まれては消えていく。