水戸偕楽園

2005年 3月13日(日)

 日立市に転居して来てから約5ケ月、ようやく春の香りがかすかに漂う季節になって来ました。暖かな陽射しが降り注いだこの日、キャンディースの歌じゃありませんが「重いコート脱いで出掛けませんか〜♪」ということで、茨城県の梅の名所で日本三大名園のひとつに数えられる水戸の偕楽園に家族3人で梅を観に行ってきました。

 最近、仕事が忙しくなかなか新聞やニュースを見る暇も無かった私は「3月も半ばを過ぎたのだから、きっと梅も満開で水戸周辺は大渋滞に違いない」と勝手に想像し、こりゃ一般道を行ったら偕楽園になんか行きつかないぞと日立南大田からたった2区間ではあるが常磐高速道を使って水戸へと向う。高速を降りてから国道50号バイパス−国道50号と拍子抜けするほど順調に1時間半で偕楽園周辺に到着。それでも、「いやいや、きっと駐車場は満車状態でなかなか入れないに違いない」とまたまた余計な気を回し、偕楽園からちょっと離れた民間の駐車場に¥1000払って車を停め、娘をベビーカーに乗せ歩いて偕楽園へ。しかしながら偕楽園の駐車場にはまだ余裕があったようで、料金も¥500とさっき払った料金の半額。全く、悪い方へ悪い方へと考えが進んでしまうこの癖は自分のことながらほんと情けない。良い言い方をすれば”慎重”なのだろうが、逆の言い方をすれば考え過ぎで要するに要領が悪い。

まあ、今さら自分の性格に悩んでも仕方ないので、暖かい陽射しの中をのんびりと歩きながら園内へ。梅祭りの最中ということもありそこそこの人出だが、日本三大名園にしちゃあちょっと淋しいんじゃないのって感じ。それもそのはず、梅はやっと5分咲き程度で、チラホラと白や赤い花を開かせているといった状況。気合を入れてやって来たのだが、一週間早かったかな・・・来週には満開になるのではなかろうか。それでも天気は最高だったので、娘は朝からとってもご機嫌。園内の中心には階段を昇っていかなければならない(古くからある公園ってのは大体バリアフリーにはなっていないもの)のだが、珍しく自分からベビーカーを降りて歩き出し自力で階段を昇ってくれたのはとっても助かった。経験のおありの方はよくご存知でしょうが、ベビーカーと子供の両方を抱えて階段を上がるのはほんとひと苦労なのです。広場に着くと大勢の人が芝生の上に座ってお弁当を広げていた。こんなことならレジャーシートを持ってくりゃ良かった。妻の機転で、娘の膝掛けをレジャーシート替わりに使ってひと休み。娘は動き回りたくて仕方ない様子だったので、とりあえず妻をその場に残して2人で周辺をお散歩。売店でお弁当を購入して戻り、3人で久々のミニピクニックとなった。

 

       

 公園の広場は高台にあるせいか、風が強くて参った。折角買ったお弁当も風で舞い上がった落ち葉に次々と襲撃され、取り払うのにひと苦労。それでも、娘は何故かとってもご機嫌で、普段はほとんど口にしないフライや肉団子をおししそうに食べていた。腹ごしらえを済ませて、いよいよ園内の散策を開始。妻が「水戸黄門の扮装をした人達と一緒に写真を撮らない?」と言うので、おおこりゃラッキーと思いながら娘を抱っこして順番待ちの一番最後に並ぶ。実は、さっきお弁当を買いに行った時に水戸黄門の扮装をした人達と記念撮影ができるのを見て、一緒に写真撮りたいなと思っていたのだが、なかなか自分からは言い出せずにいたのでした。ほんと、以心伝心というか似たもの夫婦というかミーハー夫婦というか・・・。勢いにまかせて次はミス梅まつり(?)の人達とも一緒に記念撮影。広場から赤い梅の木越しに千波湖を望む景色はとってもきれいだった。

    

 園内の梅は正直まだまだ満開にはほど遠いといった感じだったが、所々で開いている梅の花は春の訪れを感じさせてくれるのには十分。また、梅祭りの季節ということもあり屋台や出店で園内はとっても賑わっており、久々に行楽地の雰囲気を楽しめた。この旅の記念にと黄門姿のドラえもんのぬいぐるみを娘のために購入。(ほんとはもっと大きいのが欲しかったのだが、値段が高かったので小ちゃいので我慢。そんな親の心を知ってか知らずか娘は大喜びしてくれました。)最後に徳川斉昭が自ら設計したという好文亭も観て帰りたかったのだが、そろそろ娘も眠くなってきたようなので次回の楽しみにとっておくことにして帰宅の途へ。

  春はもうすぐ、そこまで来ていることを感じられた一日になりました。


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