2000年 6月14日(金)
そろそろ梅雨入りの声が聞こえてきそうな6月の中旬ではあるが、今日の天気は快晴。8:00に自宅を出発し、横浜へ向かう。今日の横浜散策の目的は、妻の希望で建物探訪の旅と決めている。
まず、関内駅から馬車道十番館へ。馬車道十番館は開港当時の建築様式で再現された西洋館レストラン。ここで、お茶をするのが妻の目的の1つなので、店内に入って1階の喫茶室でコーヒーと紅茶を注文し、今日の探訪ルートを再確認する。
店内は、異国風情漂うハイカラな造りで、ヨコハマらしさたっぷり。
馬車道十番館を出て、馬車道を横浜港方面へ歩いていくと、神奈川県立歴史博物館がある。石造りの西洋建築で屋根がドーム状になっているのが特徴。そこから、本町通を山下公園方面へ進むと、”ジャック”という愛称で呼ばれる横浜市開港記念会館、その斜め向かいには、”キング”という愛称で呼ばれる神奈川県庁、そして海岸通を挟んで”クィーン”という愛称で呼ばれる横浜税関がある。それぞれの建物をじっくり見ていると、なるほど、県庁は威厳のある王様、税関は高貴な女王、そして開港記念館はスマートな王子のように見えてくるから不思議なものだ。
そろそろお腹も空いてきたので、横浜開港資料館をのぞいた後、中華街へ。横浜開港資料館は元イギリス領事館だった建物で、日米和親条約が締結された地として有名。中華街では、飲茶の店を探して食事するが、味はいまいち。帰りがけに別の店で飲茶食べ放題の看板を見つけてショック。次回は、こっちで食事するぞと決意して、次は山手方面の探訪へ。
今回の横浜探訪第一の目的、去年から新たに公開された元外国人住居の山手111番館と234番館へ。山手111番館は、イギリス人両替商の住宅として建設された西洋館。建物の中心に吹抜があるのが特徴。山手234番館は、外国人向けのアパートメントハウスとして建てられたもの。ただし、建物内部は全面的に改修されており、当時の面影はあまり感じられない。
次は、元町公園内にあるエリスマン邸を見学。エリスマン邸は、「現代建築の父」といわれるアントニン・レーモンドの設計した木造2階建ての洋館。もともとは、山手127番地に建てられていたが、昭和57年にマンション建築のために解体されたものを平成2年に現在地に再現した。テラスに面した大きなサンルームが特徴。 つづいて山手資料館を見学。山手資料館は関東大震災での崩壊を唯一免れた木造洋館で、開港当時のオルガンやギヤマン、ペリー来航時の赤水筒などの貴重な資料が展示されている。最後に、山手十番館で今日2度目のお茶をしていると、時計の針は4時を回っている。
いそいで、石川町から桜木町まで電車に乗り、みなとみらいへ。地ビールの店として、ガイドブックに載っていた「クイーンズブルワリーヨコハマ」へ向かうが、な、なんと閉店していた。仕方がないので、予定を変更してワールドポータズ内のレストラン「ブラウステューベル横浜」へ。ジャーマンソーセージの盛り合わせと地ビールを味わい、今日の横浜散策は終了。汽車道を通って桜木町駅へ戻り、帰路の途へ。
一日中歩き回り、とにかく疲れた。あ〜足が痛い。